「3ステップ保湿法で美肌を手に入れる」~自分の肌に合う保湿法をみつけるには?~
目次
じぶんにあったスペシャル保湿ケアアイテムを見つけるには?
3ステップ保湿法ステップ1 セラミドを試す
「自分に合う保湿成分と出会うために、まず最重要保湿成分セラミドを試す」
3ステップ保湿法では、まずセラミドがメインの保湿成分として配合された成分構成がシンプルな保湿剤から試すことを推奨します。中でも覚えていただきたいのは、「ヒト型セラミド」と「疑似セラミド」の2つです。「ヒト型セラミド」は、人間の肌にあるセラミドに似せて作られた成分です。
様々な種類がありますが、「セラミドEOP」や「セラミド3」など、「セラミド+数字orアルファベット」で成分表示名に記載されています。とても高価な成分なので、化粧品に配合されるのは基本的には微量ですが、それでも肌バリアを改善する効果が高いと言われています。「疑似セラミド」は、人間の肌のセラミドと似たような働きをしてくれます。
バリア機能改善効果は「ヒト型セラミド」の方が高いと言われていますが、疑似セラミドは化粧品に高濃度で配合することができるのが利点です。一方のセラミドが合わないと感じたら、もう一方を使ってみるなど、しっくりくるセラミドを見つけてみてください。
<おすすめ「セラミド系」保湿剤>
◇肌を潤す保湿成分
☞5種類のヒト型セラミドに大豆系の美肌成分が配合された美容成液状の保湿剤。プラスワンでセラミドケアをしたい方
におすすめ。
◇キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム
☞「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」という長い名前のセラミド。機能成分が豊富に配合されたクリームで、セラミドケアのファーストチョイスにおすすめです。
◇Amazon限定 Aoyama・Laboセラミド化粧水
☞5種類の「ヒト型セラミド」と保湿成分の「ヒアルロン酸」が3種類配合された化粧水。ベタつくのは嫌だけど、セラミドをスキンケアに取り入れてみたい方に。
3ステップ保湿法ステップ2 アミノ酸を試す
「肌が乾燥し続けるなら、NMFの主成分アミノ酸系をチェック」
セラミドが主成分の保湿剤を使用しても乾燥感が軽減されない場合にはアミノ酸系を試してみましょう。肌が自ら生み出す潤い成分NMFの主要成分であるアミノ酸系の保湿成分が配合された保湿剤を用いることで、水や汗でも簡単に流れ出てしまうNMFを補いましょう。
ドラッグストアの化粧品売り場に行くと、「アミノ〇〇」などといった製品名の保湿剤を見かけますが、こうした化粧品には大抵アミノ酸系の保湿成分が配合されています。また、米系の原料や日本酒系の成分が配合された化粧品にも、アミノ酸類が豊富に含まれています。
アミノ酸系の成分が化粧品にそのまま成分として配合されている場合は、セリン、アラニン、PCAーNaといった名称で全成分表示に記載されています。特に「PCAーNa」は、少量で高い保湿効果を発揮する、代表的なアミノ酸系保湿成分として知られているので、ぜひ覚えといてください。
<おすすめ「アミノ酸系」保湿剤>
◇アミノ酸浸透ジェル
☞何度もリピート購入してほしいジェル状の化粧水。名前の通り「アミノ酸系」の保湿成分で構成されたシンプルな保湿剤。朝洗顔代わりの拭き取りに利用することも。
◇アクアレーベル スペシャルジュレ
☞資生堂といえば、実は「アミノ酸」の研究で有名。資生堂独自の分析技術で発見された「チャージアミノ酸」が配合されたジェル状化粧水。
◇菊正宗 日本酒の化粧水 高保湿
☞日本酒にはアミノ酸系の保湿成分が豊富に含まれる。大容量なので、ボディまでたっぷり使えるのが魅力の1本。
3ステップ保湿法ステップ3 オイル(油分)を試す
「それでも乾燥が著しい場合は、オイルによる保湿を試してみる」
「皮脂」は肌表面で分泌されると汗と混ざり合うことで、クリーム状の膜を作って肌を保護します。その一方、過剰に分泌されると肌荒れや毛穴トラブル、ニキビの原因になることもわかっている、諸刃の剣的な存在です。保湿を考えるときも、最も難しいのがオイルをどれくらい足していくかです。
そのため、3ステップ保湿法の中では、最後の調整役としてセラミドやアミノ酸系保湿剤を使用しても乾くところにのみオイルが主成分として配合された保湿剤を足す方法をおすすめしています。一方、皮脂が過剰気味に分泌されてテカりが気になるような方は、化粧水や美容液の形でセラミドやアミノ酸系保湿成分を補いましょう。
そうすれば、オイル系保湿成分が配合された保湿剤を無理に使う必要はありません。肌の乾燥が著しい方は、「ワセリン」を使ってみてください。肌を保護する力が強く、酸化安定性も大変高いため、お守り代わりに持っていると安心です。
<おすすめ「オイル系」保湿剤>
◇サンホワイト シルキーYー1
☞ワセリンの中でも、滑らかで使い心地がよく、ポンプタイプで劣化しにくいので、1本持っておくと何かと便利なお守り保湿剤。
◇ミノン アミノモイスト エイジングケア オイル
☞「ラウロイルグルタミン酸ジ」というアミノ酸系保湿成分が配合されたオイル状の美容液です。セラミドに似た働きで肌のバリアを補ってくれます。
◇セラミエイド 薬用スキンクリーム
☞「ヒト型セラミド」と炎症を抑える有効成分「グリチルレチン酸ステアリル」が配合されたワセリンで、固めのテクスチャーでしっかり肌を保護。
とっておきスペシャルアイテムの紹介
「セラミドやアミノ酸の産生を助ける成分で効能を強化」
基本的な保湿成分の他にも、肌がセラミドやアミノ酸を生み出すことをサポートしてくれる美容成分が存在します。3ステップ保湿法で自分に合った保湿成分が分かってきたら、このような成分を補助的に取り入れてみるのもおすすめです。
中でも酒造メーカーが発見した「ライスパワーナンバー11」は、医薬部外品の有効成分としてセラミドの酸性を助ける効能をうたうことができる珍しい成分です。また、植物エキスにも肌のバリア機能を強化する作用が期待できる成分も多数あります。
化粧品成分に興味が出てきたら、インターネットで検索してみると、いろんな美容成分と出会えるので、今度使ってみたいと思った美容成分が配合されている化粧品を探していくと、化粧品選びがとても楽しくなりますよ。
◇ライースリペア インナーモイスチャーエッセンス ナンバー11
☞「ライスパワーナンバー11」を開発した勇心酒造オリジナルのスキンケアラインで、ライスパワーが特に高濃度で配合されているので、贅沢なケアをしたい方におすすめ。
◇ONE BY KOSE セラムヴェール
☞日本で唯一、肌の水分保持能を改善する有効成分「ライスパワーナンバー11」が配合された美容液で、肌が潤う力を育みます。
◇フェルベビー ベビーミルクローション
☞肌の中で「アミノ酸」に変化する前段階の「フィラグリン」の働きに着目した保湿剤。独自の研究成果に基づき、フィラグリン産生に働きかける成分を配合。
次回、「成分表示から有効成分を見極める」~保湿剤の構成を知る~
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