「落とし過ぎない洗浄が美肌をつくる」~土台をつくるスキンケア設計~
目次
洗い過ぎない洗顔をマスターする
インテリジェンススキンケア基本の考え方
スキンケア理論の総称を「インテリジェンススキンケア」と言います。その定義は下記の通りです。
◇皮膚科学の基礎的な知識を学ぶ
◇自分の肌を日頃からよく観察、分析する。
◇化粧品に配合される成分について学ぶ
◇「観察、考察、実行」ひとつのサイクルとしてこれを繰り返し続ける。
前提として、人の肌は本当に千差万別で、性別や年齢によって傾向はあるものの、個人差が大きく、季節や様々な要因で調子が変わるのも難しいところです。自分の肌を知り、変化に対応する術を身につけると、肌は本来の力を取り戻しておのずときれいになっていきます。
そのため、まずは皮膚科学の基本的な知識をある程度学ぶことも大切です。その知識があれば、肌トラブルが発生しても原因を推測しやすく、悪化するリスクを抑えられます。次に、自分の肌の変化に敏感になることが大切です。特別なことをする必要はなく、毎日、朝起きた起きた時と寝る前に鏡で見て軽く肌を触ってみてください。
肌が変化しやすいタイミングが見えてくるはずです。たまに写真を撮ったり、アプリなどを利用して肌の調子を記録していくのもおすすめです。スキンケアはトラブルを未然に防ぐ考え方がとても大切で、変化に迅速に、臨機応変に対応する力を身につけるためにも、自分の肌を観察する習慣をつけてください。
3つ目に、化粧品に期待できる効果を、配合されている成分に着目して絞り込むのも、「インテリジェンススキンケア」での大切な考えのひとつです。膨大な化粧品の中から、素人が自分の運命の化粧品を探すのは大変なので、成分に興味を持って選ぶだけでまずはいいです。
ドラッグストアで売っている化粧品だけでも、「きちんと選べばこんなに効果があるんですね」といった感想を皆さんからいただいています。そして、スキンケアはとにかく実践あるのみ。ある程度の知識をインプットしながらしたら、肌で直接試しながら、体感を大切に調子が良くなるスキンケアを探していきましょう。
「頭を使ってスキンケアをする」というと難しいことのように聞こえるかもしれませんが、慣れてくると日常的に習慣ができるので心配しないでください。むしろ、一度身につけた知識は一生応用可能ですので、スキンケアを学ぶことはとても効率が良い投資です。
スキンケア設計って何?
「スキンケア設計」は、スキンケアを必要な順番で見直していくことによって、自分の肌に合ったスキンケアを見極める力を身につけるための初歩的な考え方です。私のところにはスキンケアのお悩みが全国から届きますが、まれに美肌になりたい思いが強い故に、色々なアイテムを闇雲に試して、逆に肌荒れにつながってしまってるケースもあります。
そんなスキンケア迷子たちにぜひ取り入れていただきたい考え方がスキンケア設計です。家を建てるとき、土台、外壁、屋根というように順番に工程を積み重ねていきますよね。それと同様に、スキンケアでも「洗顔→保湿→プラスアルファのケア」というように、順番をきちんと守って組み立てていくことが大切です。
そうすることで、自分の肌に本当に必要なスキンケアアイテムを見極めやすくすることができます。スキンケア設計は、インテリジェンススキンケアの根幹をなす考え方です。一度身につけたら一生使える知識ですので、ぜひ一緒に学んでいきましょう。
潤い成分を自ら作り出す力を引き出す「ベビーオイル洗顔」
まずは、スキンケアの土台となる「洗顔」についての考え方を紹介します。スキンケア基本の3原則でもお話ししましたが、スキンケアの中で肌に最もダメージを与える可能性がある行為が洗顔です。肌が自分で生み出す潤い成分、特にNMFは水溶性の保湿成分であるため、洗顔するだけでも流出することが知られています。
洗顔で使用するクレンジング剤や石鹸には、洗浄系の界面活性剤という成分が配合されています。この成分は、日焼け止めやメイクの基材を水で流すために配合されていることが多いです。しかし、肌の汚れと一緒に肌が持つ潤い成分を奪ってしまう可能性があることが知られています。
「洗顔で失われても、保湿剤でしっかり保湿すれば大丈夫じゃない?」と思われる方がいるいらっしゃるかもしれませんが、肌にとっては自分で生み出す保湿成分が一番です。後から化粧品で保湿成分を足すよりも、自前の保湿成分で守る方が肌にも優しいですし、経済的にも合理的です。
特に肌が敏感な状態に陥ってししまっている方こそ、「落としすぎ、保湿しすぎ」のスキンケアから、「落としすぎない、適切な保湿」のケアに切り替えていく意識が大切です。
ベビーオイル洗顔のメリット
①肌のうるおいを奪わない
☞「ベビーオイル洗顔」で使うベビーオイルには、クレンジングな剤などに一般的に配合されている洗浄や乳化のための界面活性剤が入っていません。肌の潤い成分を奪う可能性がほぼないため、肌に負担をかけずに日焼け止めやメイク、皮脂の汚れのみをオフすることができます。
水で流すことができないデメリットありますが、オイルをティッシュでオフすることで、そのデメリットを解消しているのがベビーオイル洗顔の最大のポイントです。
②オイルが水や汗による肌荒れを防ぐ
☞ティッシュオフ後にわずかに残るオイルには、その後の入浴による汗や水の刺激から肌を守ってくれる作用が期待できます。肌の潤い成分のうち、NMFは水に溶けやすい性質を持っています。そのため、長時間の入浴や汗をかくような環境では簡単に溶け出してしまうことがわかっています。
ベビーオイル洗顔後に残ったオイル成分が水分をはじいた肌表面をガードすることで、水分による刺激を軽減することができます。
③肌のPH値の変動ダメージが少ない
☞洗顔後の肌のPH値は、使用する化粧品にもよりますが、一時的にアルカリ性に傾くことが知られています。通常の肌状態の方だと、本来の肌のPH値に戻るまで数時間を要することが知られていますが、肌荒れをしやすいタイプの方ではもっと長い時間がかかることがわかています。
雑菌が繁殖しやすいPH値の状態が長く続くと、肌荒れを引き起こす原因になってしまいます。ベビーオイル洗顔ではPH値の変動がないので、洗顔が肌に与えるダメージを軽減することができると考えられます。
次回、「ベービーオイル洗顔の基本」~タイプ別洗顔で美肌作りを攻略~
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