「守りのスキンケアで肌の土台をつくる」~スキンケア基本の3原則~
スキンケア設計の考え方
まずはスキンケア基本の3原則
「乱れた肌、乱れたターンオーバーをどうリセットするか?」
荒れてしまった肌を立て直すのは、実はとても難しいことです。バリア機能が低下し、外部から刺激を受けるのが当たり前になってしまっているため、まずはその悪循環から抜け出すための「守りのスキンケア」を行い、肌の状態をゼロ地点に戻す必要があります。
その上で、エイジングや美白など「攻めのスキンケア」を取り入れていく。このスキンケア設計の考え方を身につけると、肌状態に合わせたスキンケアを自分で組み立てることができるようになります。
「スキンケア基本の3原則とは?」
スキンケア設計の考え方に移る前に、まずは美肌になりたいすべての方に守っていただきたいスキンケア基本の3原則についてお伝えします。人によっては、この3点に気をつけるだけで、肌状態が大きく改善することがある大切なポイントです。
◇原則1:洗いすぎない
☞スキンケアで肌にダメージを与える可能性が最も高い行為が洗顔です。私たちの肌が自然に生み出すことができるセラミドやNMFなどの保湿成分は、洗顔で簡単に流出してしまいます。通常の肌状態の方であれば大きなダメージにはなりません。
すでに肌荒れ状態にある方や、生まれつき保湿成分を生み出す力が弱い方にとっては、過剰な洗顔が深刻なダメージになる可能性もあるのです。日本人の肌は角層が薄く繊細だと言われますが、持ち前の清潔信仰できちんと洗わないと汚いという先入観から、肌に必要な成分まで洗い流してしまってる方も多いのです。
自分の肌状態を見極め、適切な洗浄強度で肌を洗えるようになれば、それだけでスキンケアの9割は成功と言っても過言ではありません。特に肌荒れが慢性化している方は、洗いすぎていないかを見直してほしいと思います。
◇原則2:こすらない
☞最近では美容好きの間ではこすらないスキンケアの認知度が上がってきていますが、私自身も20年以上、肌をこすらないことを徹底してきました。特に顔の肌は体に比べて角層が厚く、服をまとっている体と違い一年中外に晒されている上、女性の場合は日々のメイクを通じて何かをつけるたびに摩擦の機会に晒されています。
だからこそ、肌に触るときはお豆腐に触るような気持ちで、デリケートなタッチを心がけてほしいのです。具体的には、以下の点に気を付けてみてください。
◎化粧水などのスキンケア用品を塗るときに、パンパンと叩くように塗ったり、ギュウギュウ押し込むように塗らない。
◎スキンケア用品を両手で包み込むように塗るときには、顔の中でいちばん出っ張っている鎖骨に特に力がかかりやすいので、顔の立体構造を意識して、特定の部位をいつも刺激してないかを気をつける。
◎肌の自己流マッサージはやめる。
◎いちどのスキンケアで使うアイテムは3つ前後に抑える。特に敏感肌気味の方は、肌に触れる回数自体を抑える。
◇原則3:紫外線対策
☞紫外線が肌に与えるダメージはすでに知られていると思うので割愛しますが、シワやシミといった「エイジングサイン」の原因になるのはもちろん、肌のターンオーバーサイクルを生み出す直接的な原因になる点には注意が必要です。特に肌荒れ気味の方こそ、紫外線ケアをきちんと行っていただきたいのです。
日焼け止めはもちろん、帽子や日傘といった物理遮光アイテムを使うことも立派な紫外線ケアになります。また、夏だけではなく秋冬も、特に一年中露出している顔、首、手の甲には毎日、日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。
<スキンケア設計>
肌の状態と化粧品の性質を見極めた適切なスキンケア
◎取り組むべき課題
・健康な肌:シミ、シワ、たるみ、ニキビ(軽度)
・軽度のトラブルを抱えた肌:軽い赤み、毛穴、乾燥、くすみ、べたつき
・重度のトラブルを抱えた肌:痛み、かゆみ、ニキビ(重度)アトピー性皮膚炎
◎スキンケア対策
・「攻めのスキンケア」:シミ予防、シワ・たるみ予防、炎症予防、皮脂コントロール
・「守りのスキンケア」:洗顔、保湿、抗炎症、医薬品の使用、医師に相談
☆バリア機能が低下した肌に攻めのスキンケアを行っても、かえって刺激となることもあります。「土台を整える守りのスキンケア」と「美肌を育む攻めのスキンケア」と、適切な段階を踏む「スキンケア設計」の考え方を身につけましょう。
次回、「落とし過ぎない洗浄が美肌をつくる」~土台をつくるスキンケア設計~
関連情報