「美肌になれるスキンケア」~キレイな肌の人が実践している手抜きとは?~
目次
美肌のための賢い選択。新しい化粧品を試したら、1か月は効果を見極める期間が必要!
効果が出ない基礎化粧品、すぐ買い換えると損!?
「高かったのにこの化粧品全然効き目がない」と思ったことありませんか?がっかりする前に、どのくらいの間その化粧品を使ったかを思い出してみてください。ほんの10日程度であれば、その効果が発揮されないのは当然です。スクラブやピーリングなど古い角質や汚れを取り除く化粧品なら、くすみが取れて肌色が明るくなる。
そういった目に見える効果がすぐ現れますが、乾燥や吹き出物対策の肌に働きかける化粧品の効果を判断するには、その期間では少し早すぎるのです。一般的に肌の乾燥やニキビを解消するには、表皮の一番外側の角層が生まれ変わる必要があり、そのサイクルには2週間かかります。
美白やエイジングケアといったお手入れの場合はさらに日数が必要です。この場合は表皮が生まれ変わって初めて効果が出てくるため、4週間は見なくてはなりません。また、これらの期間はどちらも個人差があるので、最低でもかかる日数だと思ってください。
新しい化粧品が自分の肌に合ってるかどうかを判断するには、意外に時間がかかるものなのです。そのため、効果が出ないからと言ってすぐに化粧品を買い換えるのはお金と時間を無駄にしているようなものです。化粧品が自分に合ったものか、一定の時間をかけてじっくり見極めなければ、自分に合った化粧品はいつまで経っても見つかりません。
また、肌の状態というのは、そのときどきの体調や周りの環境と深い関係があり、生理前や生理中、春などは肌も敏感になっています。こういう時に新しい化粧品を試しても、効果を実感しにくく、正しい判断ができないことも多いのです。一般的には、生理終了後や秋は肌の調子が安定し、化粧品の効果を実感しやすい時期だと言われています。
新しいものにトライするなら、使い始めをこの時期に合わせ、じっくり2~4週間は使って肌の変化を見るようにしましょう。ただし、トラブルが出たらすぐに使用をやめるようにしてください。新しい化粧品は、肌の調子が安定した時に使い始めることがポイントです。
スキンケアに必要なのは、たった2つのアイテムだけ。
乾燥やテカりに始まり、シミに、小ジワ、目の下のクマに、ほうれい線と、数え上げればきりがない肌の悩みですが、その数だけつけるスキンケアアイテムも増えていってしまうという悩みもよく耳にします。日々のお手入れには、化粧水と美容液、乳液、クリームは絶対必要と信じている方がほとんどだと思います。
ですが、実はそういった化粧品の重ね塗りは必ずしも必要ではありません。なぜなら、化粧品の種類別の名称には特に定義がなく、化粧水は水分量が50%以上なければ認められないなどといった規定もないからです。同じメーカーのものをライン使いしている場合は、水分、油分がうまくコントロールできるので問題ないと思われます。
しかし、別メーカーのものを組み合わせて使っている場合は、化粧水、美容液、乳液、クリームの重ね付けをしていても、不必要に同じような成分を塗り重ねるだけで、お金と時間を無駄にしているといったことも少なくないのです。スキンケアで大切なのは、肌の水分と油分を補うこと。これは、たった2つのアイテムで簡単に実現できます。
まず、さらりとした水のような質感の透明(もしくは半透明)の美容液や、美容成分を多く含んだ機能性化粧水で水分を行います。そしてその後、油分を多く含んだ白濁したタイプの美容液、または乳液やクリームをつけ、肌の表面を 油膜で覆い、与えた水分が逃げないようにします。
特に乾燥しやすい目元、口元には多めに、皮脂過多になりやすいTゾーンは少なめにつけることです。肌に必要不可欠なお手入れはこれで終了です。透明なアイテム<水分>と白濁したアイテム<油分>の2つを使うと覚えておくと、アイテム選びもすんなりいくはずです。
こうしてアイテムを2つに絞れば、1本に投資できる金額をアップすることも可能ですし、シンプルなお手入れで時間とお金の無駄をカットしたい方には特におすすめです。
肌がキレイな人がしている「手抜きクレンジング」
寝る前の念入りなクレンジングは今や常識のようになっていますが、長時間クレンジング剤を肌の上に乗せるようなしっかりクレンジングが、肌の不調の原因になることがあるのをご存知でしょうか。その訳は、クレンジング剤に配合されている界面活性剤にあります。界面活性剤というと、洗濯用洗剤などに含まれていることが知られていますね。
汚れを落とす他に、泡立ちを良くしたり、本来は混ざらないはずの水と油を混ぜ合わせる乳化という働きがあります。メイク汚れを落とすクレンジング剤にはタイプを問わず含まれていますが、洗浄効果が高いので、使いすぎると肌に必要な角層の潤い成分も奪われてしまうこともあります。
つまり、よかれと思って励んでいる時間をかけたクレンジングが、角層のバリア機能や保湿機能を低下させる原因になり、肌荒れやカサつきを引き起こしていることもあるのです。このトラブルを防ぐには、「こすらず短時間でメイクオフする!」これにつきます。クレンジング剤を肌に乗せたら、全体に手早く伸ばしましょう。
この時、リンパの流れに沿って伸ばすと、顔のむくみを取ることもできます。その後でさっと洗い流せばクレンジングは終了です。「そんなやり方でいいの?」と思う方もいそうですが、連日、界面活性剤の刺激を長く与えるより、少し手を抜くぐらいで肌にはちょうどいいのです。
ただ、濃いアイメイクなどをしていてクレンジングで落ちなかった場合は、美容オイルをコットンに垂らして優しく拭き取るなど、メイク汚れが残らないようにしましょう。また、オイルタイプのクレンジング剤を愛用している方であれば、使う頻度を見直した方が良い場合もあります。
オイルクレンジングには、乳液・クリームタイプよりも多くの界面活性剤が配合されています。皮脂を落とす力が強いので、しっかりメイクをした日や、小鼻やTゾーンの皮脂汚れのケアをするときに使うのがおすすめです。
肌に何も与えない「肌断食」で、お肌はどんどん弱る
洗顔後に化粧品を一切つけず、スキンケアを休む「肌断食」が流行しています。肌断食とはそもそも肌トラブルのある患者さんに向けて、トラブルが解消するまでの間、化粧品の使用をやめるようにと皮膚科の先生が進めたというのが始まりです。
肌には個人差があり、使っている化粧品のせいでトラブルが出ている可能性がある場合には、その化粧品をやめて様子を見るというのは理にかなっていますが、肌状態の良い方にとって有効なのでしょうか。肌の健康維持をするためには、適度な水分と油分が必要で、スキンケアコスメはそれをサポートするためのものです。
肌の調子が良いということは、今のスキンケアが合っていると実証されたに等しいので、わざわざそれをストップするメリットはないと考えられます。むしろ、定期的に届けられていた水分と油分がシャットアウトされるデメリットの方が大きいと言えるでしょう。
それでも肌断食のようなスペシャルケアを定期的にしたいというなら、クレンジング断食をおすすめします。先ほどもお伝えしましたが、クレンジング剤でのメイク落としは、不要な皮脂だけではなく、肌を守るために必要な皮脂や細胞間脂質までも一緒に落としてしまうため、乾燥を助長してしまうことがあります。
ですから、肌の乾燥を過度に感じるようなら、洗顔だけで落とせるメイクコスメに切り替えて、クレンジング剤を使わない日を作ってみましょう。肌の負担が減り、肌の調子が良くなるはずです。最近では、ファンデーションや下地でもクレンジングいらずのアイテムが豊富に出ています。
ただ、クレンジング断食中もUVケアを忘れずにしましょう。洗顔で落ちるタイプの日焼け止めで紫外線をしっかりカットし、紫外線から肌を守るようにしてください。
次回、「肌に優しい洗顔のやり方」~乾燥を防ぎ、潤いを保つハリツヤ肌の作り方~
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