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「ヘアアイロンの正しい使い方」~美髪成分を見極めて取り入れるには~

トリートメントの効果と使い方 髪を傷めないために髪を保護する方法

 

背中ニキビの犯人はトリートメントかも⁈

◆要チェック:トリートメントで背中ニキビ女子

・こだわりのトリートメントを使う。

・湯船に使ってトリートメントする。

・背中の脱毛に興味が。

 

トリートメントで背中ニキビができている女子多し。刺激が強いのでよくすすぐべし。
 「背中ニキビはトリートメントのすすぎ残しを疑え」

 

①トリートメントは皮膚刺激が強い!

 背中や首筋のニキビは「トリートメント」が原因ということがよくあります。トリートメントには、柔軟成分である「陽イオン界面活性剤」が配合されています。これは、シャンプーの洗浄成分である「陰イオン界面活性剤」以上に細胞への刺激が強く、肌に付着すると皮膚刺激の原因になりやすいのです。しかも吸着性が高いので、お風呂では髪を洗ってから体を洗うのが鉄則!トリートメントが残りやすい背中や首筋のすすぎは念入りに。

 

②「髪」がトリートメントで傷むことは基本的にない

 皮膚刺激が強いはずのトリートメントで髪が痛まないのは、髪には「生きた細胞」がないからです。陽イオン界面活性剤の皮膚刺激が強い理由は、細胞内に浸透した時にマイナスに帯電した「細胞膜」を破壊してしまうからと言われています。
人の体表や髪はプラス帯電しやすいですが、体内の細胞内はマイナスに帯電しています。雑菌なども同じで、陽イオン界面活性剤は、細胞を持つ生き物には刺激や毒性を持ちます。

 

 

トリートメントが頭髪に及ぼす影響

・トリートメントで髪が傷むことは基本的にない。髪には生きた細胞がないので刺激を感じない。
・ただし、皮膚にとってはトリートメントのプラス静電気(陽イオン界面活性剤)は刺激が強い。
・トリートメントが頭皮やボディにつくと肌荒れする場合があるので、しっかり洗い流すこと。

 

<トリートメントの皮膚刺激の理由>

 トリートメントの主成分である陽イオン界面活性剤は、プラスの静電気を帯びています。これはマイナスに帯電した「細胞膜」を破壊する特性があるので、強い皮膚刺激があると言われています。しかし、髪にはそもそも生きた細胞が存在しないので、刺激を感じることがありません。

 

<肌はプラスで傷むが、髪はマイナスで傷む>

 肌内部にはマイナスに帯電した細胞膜があるのでトリートメントは刺激ですが、髪は表面も中も関係なく全体的に「プラス」に帯電しています。同様にプラスに帯電したトリートメントではほぼ傷みません。髪にとっては、マイナスに帯電したシャンプーの方がダメージになりやすいのです。皮膚も髪もケラチンでできていますが、性質は大違なのです。

 

<人体の帯電性>

 私たちの体の中にはたくさんの細胞が詰まっており、体内はマイナスの静電気を帯びています。しかし、人体を覆って保護している「体表」、「体毛」はプラスに帯電しています。

(陽イオン界面活性剤の細胞毒性メカニズム)

 ①細胞膜に吸着、侵入する 、②細胞膜を破壊。陽イオン界面活性剤は、マイナスに帯電した細胞膜に浸透して破壊する特性があります。この性質により、塩化ベンザルコニウムなどの一部の陽イオン界面活性剤は雑菌やウイルスなどを破壊する殺菌剤などとしても利用されています。

 ※主な成分例スタアリトリモニウムクロリド、セトリモニウムプロミドなど。

 

 

プラスアルファで取り入れたい美髪成分

・「ケラチン」は万能選手!日々の毛髪補修、パーマ&縮毛矯正の還元剤除去、髪の保護などにおすすめ。

・「ヘマチン」はパーマ&縮毛矯正の還元剤を除去。カラーパーマ、縮毛矯正の長持ち効果がある。
・熱から髪を守る「ラクトン誘導体」、毛髪酸化成分「マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル」がある。

<トリートメントの役割とは?>

 トリートメントか(リンス、コンディショナー等も含め)の第1の役割は、シャンプー後の静電気を中和し、ごわつきを抑えることです。シャンプーでマイナスの静電気を帯びるので、これをプラスの静電気で中和するのがトリートメント。あとは、好みの質感の調整やダメージを抑制する成分などを選ぶといいでしょう。

 

<トリートメントはどんな視点で選ぶ。>

 一度傷んだ髪は治らないので、トリートメントは毛髪ダメージを補修するというよりは、「スタイリングをしやすくする目的で選ぶ」のが良いでしょう。ボリュームを増やしたいならケラチンなどのボリュームアップ系、ボリュームを落としたいならシリコーン多めなどです。美髪成分をプラスすることがサラサラヘアへの近道です。

 

<トリートメントの効果的なヘアケア成分>

 おすすめの美髪成分は次の通りです。トリートメント選びの参考にしてください。

 

ケラチン、加水分解ケラチン

 ・髪の主成分なので、傷んだ髪を”つぎはぎ”のような形で補修してくれる。

 ・熱を受けると硬くなり、ドライヤーの熱から髪を守る保護膜になる。

 ・形状記憶作用があり、ヘアスタイルのキープにもおすすめ。

 

ラクトン誘導体

・熱を受け取ると毛髪に架橋構造を形成して補修する成分。

・ドライヤーやヘアアイロンの前に使うと効果的。

 

毛髪親和型カチオン(クオタニウムー33)

・正式名「イソアルキルアミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェート」

・毛髪表面の潤滑成分(18メチルエイコサン酸)の誘導体であり、毛髪に吸着して高い柔軟性を発揮する。

 

ヘマチン

・血中のヘモグロビンから抽出される成分で、酸素を吸収・供給する力を持つ。

・毛髪に残留した「還元剤」や「酸化剤」を失活させる。

・ケラチンの結合を強めるので、カラー&パーマ、縮毛矯正を長持ちさせる。
 ※カラー、パーマ、縮毛矯正の施術前3日間はNG!

 

マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、マカデミアナッツ油など。
・毛髪を柔軟化させる油脂類とその抽出成分。

・毛髪表面の潤滑成分に類似の油脂で髪を軟化させる効果がある。

 

シリコーン類

・毛髪の摩擦を軽減し、質感を調節する成分としては非常に重要。
・パーマ系のスタイリングでボリュームを落としたくない場合はノンシリコンでもOK。

・縮毛矯正はボリュームを落とした方が良いのでシリコン配合のものを推奨。

 

 

「髪を巻く前にケア剤」を!が髪へのいじめなる⁈

濡れ髪アイロン女子

・父親譲りの毛量の多さ

・傷んでるのでアイロンするという負のループ。

・ジュ!と言ってもケア剤してるし。とポジティブ。

コテやヘアアイロンを使う前に絶対に髪を濡らしてはいけない!

 「コテやアイロンは必ず乾燥した髪にあてるべし!」

 

①濡れた髪は100℃くらいの熱でも変性してしまう
 「ヘアアイロン」で巻き髪やストレートヘアを作る前に、髪を守りたいからといって、直前にスプレーやクリームで髪を濡らすのは厳禁!髪の耐熱性は通常は180℃程度までですが、濡れた状態だと100℃くらいでも変性してしまうのです。濡れた髪に高温のヘアアイロンを使うのは、とんでもない自殺行為です。ヘアアイロンを使用する際は、必ずドライヤーで乾燥させてからにしましょう。

 

②ドライヤーの場合はヘアミストを併用してもOK!

 髪は濡れているとダメージを受けやすいので、素早く乾かしましょう。ドライヤーを近づけすぎて高温になるとダメージになるので、適度な距離で高温にならないように気をつけましょう。この際に、毛髪保護成分を配合したヘアミストを併用するといいでしょう。ケラチンやラクトン誘導体などの成分は、ドライヤーの熱から髪を守ってくれます。また、髪内部が若干湿った感じの9割5分乾燥で終わらせるのがコツです。

 

低負担なのにスタイル長持ち ヘアアイロンの正しい使い方

・「(加水分解)ケラチン」は熱から髪を守り、さらにヘアスタイルを長持ちさせるのに効果的。
・ケラチン配合のミストをつけ、ドライヤーで乾かした後、10分以内にヘアアイロンを使うといい。

・手早く終わら終わるなら高温でもよいが、目安は120~150℃で、120℃以下はゆっくりでも大丈夫。

 

<スタイリングにもケラチンが大活躍>

 加水分解ケラチンは、熱を受けると毛髪表面や内部でフィルム状に固まります。これによって熱から髪を保護し、しかもヘアスタイルを長持ちさせてくれるので一石二鳥です。まずは髪にケラチン入りのミストを吹きかけます。そしてドライヤーで乾かしてからヘアアイロンを使うのがコツ。

 

<髪を乾かして10分がセットの勝負タイム>

 髪を構成する化学結合のうち、髪本来の形状を作っているのがジスルフィド結合です。一方、髪の一時的なクセは水素結合という結合を作っています。水素結合は水による結合で、髪が濡れると切れ、髪が乾くと再結合します。毛髪内部で若干湿っている状況では、水素結合がまだ完全に固まっていないので、乾燥して再結合します。10分程度の間にスタイリングすると、ヘアスタイルがキレイに決まって長持ちします。

 

<髪を痛めないヘアアイロンの使い方>

 髪へのダメージを防ぎ、さらにスタイリングキープにも効果的なヘアアイロンの使い方をマスターしましょう。

「加水分解ケラチン」「ラクトン誘導体」入りのヘアミストを髪に吹きかける。

②必ずドライヤーで乾かす。紙表面は完全に乾かし、内部が若干湿った9割5分乾燥を目安に。
③ドライヤー完了後、できるだけ10分以内にヘアアイロンやコテで髪をセット。

 

(温度の目安)

 標準スピードの場合、約120~150℃。素早く仕上げる場合、熟練者なら180℃程度までなら上げても可。時間がかかる場合や初心者は120℃以下で行いましょう。この程度の温度ならゆっくり使っても大ダメージにはなりにくい。
温度のダメージ度は「高すぎない温度で手早く仕上げる」のが一番低ダメージで済むので、温度が高くなりすぎたり、時間がかかりすぎたりしないよう、自分にやりやすい方法を選びましょう。

 

次回、「スタイリング剤の特徴」~ヘアアイテムの髪の残留は傷む原因~

 

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