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「正しいコスメの選び方」~自己流は事故流につながるので注意が必要~

ネットコスメやラインコスメの勘違い リップクリームは副作用に注意して選ぶ

メイクで自分を変える

 

ネットで外資系コスメを買うと肌に合わない場合も⁉

◆要チェック:化粧品はネットで並行輸入女子

・買い物上手と言われたい。

・いつも最安値で買う。

・最近の買い物は全てポチってる。

 

ネットにあふれる並行輸入品は国内正規品と成分が若干違うので注意!

「海外旅行でのコスメの爆買いも慎重に」

 

①「並行輸入品」の意味を正しく理解していますか?

 安いからとネットなどで並行輸入品の外資系コスメを買う女子もいますが、その実態とリスクを理解していますか?外資系コスメの国内正規品は、そのブランドの日本支社や契約を結んだ日本の代理店、いわゆる正規ルートが本国のブランド本社から仕入れたものに対して並行輸入品とは、正規ルート以外の第三者が買い付けた商品です。アジアなどで売っている日本のコスメを日本に逆輸入する例もあります。

 

②同じ商品名でも、国内正規品と並行輸入品では「成分」が違う場合も。
 肌質は人種によってかなり差があります。化粧品への配合が禁止されている成分も国によって異なります。そのため、国内正規品の外資系コスメは、日本人用に成分を若干変えているのが一般的です。並行輸入品は使用感こそ国内正規品と大差ありませんが、肌が敏感な日本人には合わない場合もあります。トラブルがあっても、並行輸入品ではメーカーも対応できません。中には古い商品や偽物を売っている悪徳業者もいるので注意が必要です。

 

化粧品を同じシリーズで揃えると害になることも。

◆要チェック:デパコスライン使い女子

・ライン使いできる=大人=勘違い

・メイクも同じブランドで揃える

・BAより詳しい商品知識

 

ライン使いしても効果は変わらない医薬部外品やアンチエイジング系はアダにも

 ライン使いで得するのは化粧品会社だけ」

 

①「ライン」使いで効果や相性がアップすることはない!
 化粧水、乳液、美容液を同じシリーズで揃えると効果的ですよという美容部員さんの声を鵜呑みにしてはいけません。ライン使いしても相乗効果はほぼないですし、他の商品とは相性が悪いなんてことも稀なので自由に選んでください同じシリーズの化粧品は美白系、保湿系など共通の効果を柱にしてる場合が多いので、ライン使い にとらわれて1つの効果しか得られないとしたらもったいない話です。

 

②ライン使いによって有効成分が過剰になるリスクも!

 美白・ニキビ・殺菌効果を謳っている化粧品は基本的に「医薬部外品」です。効果と引き換えに副作用もある 有効成分が入っています。有効成分の濃度規定は、その商品1つを使ったときの効果で試験されているので、ライン使いで同じ効果のアイテムを重ねて使用すると、本来安全に使用できるはずの有効成分の濃度を超え、副作用が大きく出てしまうケースもあります。有効成分が重複する化粧品の組み合わせには注意しましょう。

 

 

リップクリームは適当に選ぶと副作用がある

◆要チェック:潤う!プルプル!キャッチコピーでリップ買っちゃう女子

・すぐキャッチコピーに踊らされる。

・唇中央にトントン置いて作るグラデがブーム。

・ぬらぬらしすぎて紙が唇につく

 

リップクリームは医薬部外品率が高め。知らずに常用していると副作用で悪化も。

 リップの塗りすぎNG説は副作用がやばい商品だけ」

 

①唇は肌よりもずっと乾燥しやすいリップクリームは何度塗ってもOK
 唇は肌とはだいだ構造がだいぶ違います。 唇は角層がとても薄く、さらに皮脂が存在しません。つまり、天然保湿因子や細胞間脂質(主成分:セラミド)が少ししかない上に、それを覆う膜がないので、水分がどんどん蒸発して乾燥しやすいのです。なのでリップクリームが不可欠なのは当然のことです。リップクリームは塗って1~2時間で乾燥を感じるのは普通で、乾いたなと感じたら、我慢せずにこまめに塗りましょう。

②普段使いは医薬部外品ではなく、「化粧品」のリップクリームを

 基礎化粧品やシャンプーと違って、リップクリームは数グラムと容量が少なく、原料コストを上げられるので、ドラッグストアにある市販品でも十分良いアイテムがあります。ただし、リップクリームは全体的に医薬部外品がかなり多いので要注意です。医薬部外品は唇の荒れを収めるために一時的に使うには適していますが、常に使用し続けると副作用のリスクもあります。できれば普段使いには化粧品のリップクリームを選択したいです。

 

 

必読!医薬部外品と化粧品の違いとは

・化粧品イコール有効成分がない、または入っていてもごく微量で、著しい効果や副作用はないのが基本。
・医薬部外品(薬用化粧品)は有効成分を規定量配合しており、効果もあるが副作用のリスクも

・化粧品=全成分を配合量順に表示するのが原則。医薬部外品=旧表示指定成分だけ書けば法的には可。

 

<医薬部外品と化粧品の違い>

 人体への生理的作用があると国が認めた成分を「有効成分」と呼びます。「医薬部外品」は規定量の有効成分が入っていると厚労省が認めた商品で、医薬品には及びませんが、生理的な効果効能を持ち、副作用的なリスクもあります。一方、化粧品は有効成分の保証はありません。

 

<医薬部外品の優遇ルール>

 医薬部外品は効果効能の標榜が可能で、美白をうたっているコスメは全て医薬部外品となります。また、化粧品の全成分は配合量の多い順の表示が原則ですが、医薬部外品は旧表示指定成分さえ書けばよく、記載順も自由です。とはいえ、ドラッグストアなどにある医薬部外品は、自主的に有効成分、その他の成分に分けて全成分を書くのが定番です。一方、高級ブランドの医薬部外品は、他社に設計を隠したいなどの事情で、記載順は順不同な傾向があります。

 

<医薬品、医薬部外品、化粧品の違い>

 化粧品や石鹸など、薬機法により医薬品、医薬部外品、化粧品の3つに分類されています。それぞれの違いを知り、正しく選択しましょう。

化粧品:日常的に安全に使用できる。

 人体の作用:穏やか。 

 全成分表示義務:あり。

 有効成分の配合:保証されない。

 

医薬部外品:長期使用すると副作用を及ぼす場合もあり。

 人体への作用:各症状への予防的効果を及ぼす。

 全成分表示義務:なし ※ほとんどのメーカーが有効成分とその他の成分を表示。

 有効成分の配合: 規定量の有効成分が配合されている。

 

医薬品:作用に反した副作用を持つ。

 人体への作用:各症状への予防または治療的な効果を及ぼす。

 全成分表示義務:添付文書にて有効成分の濃度とその他の成分が記載される。

 有効成分の配合:医薬品有効成分が配合されている。

☆簡単に言えば、最も安全性を重視してるのが「化粧品」。最も効果効能を重視していて副作用があるのが「医薬品」。医薬部外品は化粧品と医薬品の中間的アイテムです。

 

 

医薬部外品化粧品どっちを選ぶべき?

・コスメを選ぶときは化粧品か医薬部外品かを必ず確認を。医薬部外品なら商品にその表示がある。
・医薬部外品の有効成分は副作用のかなり強い成分もあるので慎重に。
・副作用の強い有効成分を使った医薬部外品は、日焼けや肌荒れなどのトラブルに一時的に使うのがいい。

 

<医薬部外品の賢い活用法>

 医薬部外品の有効成分には、「プラセンタ エキス」、「酢酸トコフェロール」などのほぼ安心な成分もありますが、副作用の強い成分もあります。強力な有効成分を使った医薬部外品は、日常使いにはイマイチです。季節の変わり目など肌が荒れたとき、日焼けが心配なときなど、困った時だけ活用するのが賢明です。

 

<高級コスメの医薬部外品事情>

 高級ラインの化粧品は、設計が競合に知られると不利になりかねないので、隠したいのが本音です。医薬部外品にすれば、全成分を配合量順に書かずに済むので好都合です。高級コスメに医薬部外品が多めなのは、こんな裏事情もあるのです。なお、医薬部外品だから高いなんてことはありません基礎化粧品の適正価格は約1000円から5000円で、医薬部外品に改定したことで値上がりしたとしても、普通は数百円ほどです。

<代表的な有効成分>

 医薬部外品の有効成分として、次のものがよく使われています。なお、有効成分には副作用もあるのが基本ですが、その度合いは成分によって差があるので、その点も参考にしてください。

 

角質剥離

・サリチル酸:とても強い。

・硫黄:とても強い。

・尿素:中低度。

血行促進・代謝活性

・酢酸トコフェロール:優しめ。

・ビタミンA油:中低度。
・パルミチン酸レチノール:中程度。

・DLカンフル強め。

 

殺菌、抗フケ

・イソプロピルメチルフェノール:強め。

・塩化ベンザルコニウム:とても強め。

・ユーカリ油:強め。
・ハッカ油:強め。

・ヒノキチオール:強め。

・ピロクトンオラミン:とても強い。
・ミコナゾール硝酸塩:とても強い。

・ジンクピリチオン:とても強い。

 

抗炎症

・グリチルリチン酸ジカリウム:優しめ。

・グリチルレチン酸ステアリル:優しめ。

・アラントイン:強め。

美白

・プラセンタエキス:優しめ。

・Lーアスコルビン酸2グルコシド:優しめ。

・リン酸Lーアスコルビルマグネシウム:中低度。

・Lーアスコルビン酸:強め。

・コウジ酸:中低度。

・アルブチン:優しめ。

・mートラネキサム酸:優しめ。

・ルシノール:中程度。

 

 

唇の構造とダメージ要因とは

・唇は角層が薄い上に皮脂が少ないので水分が飛んで乾きやすい。紫外線でも乾燥や肌荒れが起きる。
・乾燥が薄い分、ターンオーバーはかなり早いので、ダメージに弱いものの回復は早い。

・唇を舐めると、付着した唾液が蒸発する際に周囲の水分も蒸発する。唾液の殺菌成分で唇が荒れることも。

 

<唇の最大の時は紫外線>

 唇は無条件に乾燥や荒れをまねきがちですが、さらに悪化させる最大の要因が紫外線です。唇は角層が薄く、紫外線を浴びると肌以上に炎症が重症になることもあります。また、肌と違って皮脂膜というフタがない分、 紫外線エネルギーを浴びると、その水分が簡単に蒸発してしまいます。

 

<唇を舌で舐めちゃダメ!>

 唇が乾いた時に、とりあえず唇を舐めてやり過ごすのは逆効果です。唇を舐めると、唇についた唾液が蒸発するときに周りの水分も一緒に蒸発するので、余計乾燥してしまいます。また、唾液に含まれる殺菌成分の刺激で唇が荒れることもあるので、必ずリップクリームを塗るようにしましょう。

 

<唇の構造>

 ☞唇は普段の肌よりも角層が薄く、さらに「皮脂膜」がありません。そのためか天然保湿因子、細胞間脂質(セラミド)が少なく、それをフタする皮脂膜に至っては存在すらしないので、水分がすぐ蒸発して乾燥しがちです。唇が赤いのは、角層が薄いためであり、さらにその奥にある「真皮層」の血液が透けて見えているからです。

 

 

「リップクリームの選び方」は、顔用化粧品とはだいぶ違う!

・リップクリームの油分は「ミネラルオイル」などだけでも良いが、柔軟効果を求めるなら油脂もプラス。

・紫外線吸収剤は必須。リップクリームの場合、吸収剤を入れても大した量ではないので大丈夫。
・普段は「化粧品」のリップクリームを。医薬部外品は少し荒れた時、医薬品は重症な時だけ。

 

<唇は肌と違って油分補給がマスト>

 唇以外の肌はオイルを頻繁に塗ると油が多いから皮脂分泌を控えようと肌が判断し、乾燥しがちになります。一方、唇は皮脂がないので、油が皮脂がわりとなって角層の潤いを守ってくれるのです。

 

<医薬部外品や医薬品の常用はダメ!>

 リップクリームの多くは医薬部外品で、「グリチルリチン酸ジカリウム」、「酢酸トコフェノール」などの抗炎症成分や代謝促進剤を配合しています。乾燥や荒れの治療効果がある反面、余計ガサガサになるなど副作用もあります。刺激を与えて細胞を活性化するDLカンフルなどの成分は荒れる人もいます。医薬品の場合は傷の治療成分「アラントイン」なども入っており、皮膚過敏症の副作用もあります。長く使うと、何を塗っても唇が荒れるようになる人もいます。

 

<リップクリームに必要な成分>

 リップクリームは、皮脂の代わりとなる「油分」を補い、さらに「紫外線」をガードできるものを選びましょう。

 

油分(鉱物油&油脂):ワセリン、オリーブ油など

 ☞リップクリームの油分は、油脂や炭化水素油(ミネラルオイル、ワセリンなど)が主流。炭化水素油だけでも良いが、このタイプのオイルには唇を柔軟にする効果はないので、柔軟効果を求めるなら油脂(オリーブ油など)入りのアイテムを使いましょう。「油脂」は酸化リスクもあるが、リップクリームの場合はそんなに多く配合できないのでOK(ただし、油脂100%だと酸化しやすいので、成分表の1番目ではないものを選ぶ)

 

紫外線吸収剤:メトキシケイヒ酸エチルヘキシルなど

 ☞紫外線は唇にとって最大のダメージの要因であり、リップクリームの油脂を酸化させる原因でもあります。これを防ぐために、リップクリームは「紫外線吸収剤」配合のものがベターです。吸収剤の配合が多い日焼け止めはいまいちですが、リップクリームは配合量が少ないので負担は軽いです。それより紫外線ダメージの方が深刻となります。

 

次回、「肌に合わない化粧品の見極め方」~安全・安心といわれる有効成分とは~

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