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「石けんで落とせるコスメはやさしくない⁈」~ふき取り化粧水の真実~

クレンジングや洗顔料の肌負担はどれくらい?角質とシミを増やす化粧品とは?

 

眉が自然で目が大きく見える

 

石鹸で落とせるコスメは普通のコスメと大差なし。

◆要チェック:石鹸で落ちるコスメ女子

・石鹸=優しい=勘違い。

・自分へのご褒美が多い。

・最近オーガニックに目覚めてきた。

 

石鹸で落とせますは当たり前で、石鹸はむしろ乾燥肌、敏感肌には負担

 石鹸で落とせる=優しいメイクは間違い」

 

①石鹼の洗浄力はパワフル!普通のメイクは大抵落とせる。

 「クレンジングは肌負担が大きいから石鹸で落ちるメイクにしよう」という女子が増えているようですが、石鹸は世間の印象よりもずっと洗浄力の高い「陰イオン界面活性剤」です。石鹸を塗ってある程度こすれば、普通のファンデーションなら大抵落ちます(皮膜力の強い炭化水素油やシリコーンが多い商品は別)。それを石鹸で落ちますと表現することで、特別優しい商品のように見せているだけなのです。

②石鹸や優しい洗顔量だけよりも、油脂クレンジングを使う方がおすすめ。

 石鹸の肌負担は、 「油脂」や最近多い「合成エステル油」のクレンジングより強めです。市販の安い「ミネラルオイル」系クレンジングに比べればだいぶマシですがそれでも肌負担になります。ちなみに石鹸で落とせる=優しい洗顔料でも落とせるではありません。そういう商品もありますが、勝手な解釈は肌トラブルのもとで、むしろ油脂クレンジングは低刺激なアミノ酸系洗顔料などよりもさらに肌負担が少ないので安心してください。

 

 

洗顔料アンドクレンジングの肌負担種類別ランキング

・洗浄系スキンケアの肌ダメージは、「脱脂」「帯電性(静電気)」、「肌への摩擦」が原因で生じる。

・石鹸の場合はさらにアルカリ性であることも肌ダメージの要因となっている。

・皮膚刺激の正体は、実は「静電気」。静電気は日常的に発生しており、微弱なものでも蓄積すれば刺激になる。

 

<クレンジングや洗顔の肌負担とは?>

 どんなに優秀なコスメでも、「洗顔」や「クレンジング」は肌に少なからず負担を与えます。その主な原因は、「脱脂」、「静電気」「摩擦」。さらに石鹸に限りアルカリ性であることも負担要因に加わります。洗顔料やクレンジングの肌負担は、これらの要因から総合的に判断できます。

 

<肌に優しい洗顔料&クレンジングとは?>

 「カルボン酸系」や「アミノ酸系」の洗浄成分は陰イオン界面活性剤ではありますが、脱脂力と帯電性を弱めた低刺激タイプで、どちらも十分優しい成分です。油脂クレンジングはオイルなので脱脂力はありますが、動物性の油脂は人の皮脂と同質なので、むしろ油分の補給にもなります。

 

<肌負担の強い洗顔料&クレンジング>

 洗顔料&クレンジングの肌負担レベルを、主成分別に比較してみましょう。

◆肌負担ワーストランキング◆

 

ラウリル硫酸ナトリウム系の洗顔料:現在日本にはほぼ存在しない。

 ☞ラウリル硫酸ナトリウムは、非常に脱脂力が強い上、強力な帯電性がある陰イオン界面活性剤です。洗顔料である以上、肌に摩擦も加えるので肌負担の3要因が揃っています。あまりに刺激が強いので、日本産の洗顔料に配合されることはまずありませんが、外資系や海外製の洗顔料にまれにあります。

 

ミネラルオイル系のクレンジング:市販安化クレンジングの定番。

 ☞クレンジング剤は「非イオン系」の界面活性剤を使っているので、「静電気」はありません。また、オイルの場合は「摩擦」もかなり軽減されます。しかし、ミネラルオイルはラウリル硫酸ナトリウムを圧倒するほど脱脂力が強力です。

 

石鹸系の洗顔料:市販のペースト洗顔料や一般的な固形石鹸

 ☞人間の肌は弱酸性で、アルカリは皮脂を強力に「脱脂」します。また、石鹸自体が帯びている「静電気」は弱いですが、オイルではないので「摩擦」も必要です。

 

エステルオイル系のクレンジング:1000円以上のオイルクレンジングは大体これ

 ☞ミネラルオイルはよりは断然ましだが、結構な「脱脂力」を持つ。ただしクレンジングオイルなので「静電気」は帯びず、「 摩擦」も軽減できるのでワースト4位になります。(商品によっては石鹸と同程度。)

 

石鹸で落とせるコスメは優しい洗顔料でも落ちる?

・「石鹸で落ちます」=「優しい洗顔料で落ちます」ではない。勝手な解釈はNG。

・特に日焼け止めやリキッドファンデは油分量が多いので優しい洗顔料では無理。
・ほぼ油分のないパウダーコスメに石鹸で落ちますとあれば、優しい洗顔料で落ちる可能性が高い。

 

<石鹸で落ちても優しい洗顔料ではダメ>

 石鹸で落ちるとは、優しい洗顔料で落ちるという意味ではありません。例えば、リキッドファンデーションや日焼け止めなどの油が多い化粧品は、石鹸レベルの洗浄力が必須です。容器を振って混ぜる2層式タイプなら、洗浄作用のある界面活性剤が少ないので余計に落ちません。

 

<優しい洗顔料でも例外的にOKな場合も>

 石鹸で落ちますと書いてあり、ほぼ油分のないパウダーコスメは優しい洗顔料でもOK。「お湯で落ちます」というコスメは、実際にお湯だけで落とそうとすると肌を摩擦する必要があります。こんな時は、優しい洗顔料の泡を顔に広げてすぐにお湯で流すとほぼ摩擦ゼロでオフできるので便利です。石鹸と優しい洗顔料を同列に考えてはいけません。

 

<「石鹸で落ちる」=「洗顔料で落ちる」ではない>

 ☞石鹸で落ちるというのは、優しい洗顔料でも落ちるということではありません。間違って解釈しないようにしましょう。

◆「石鹸で落ちます」と書いてある日焼け止め、リキッドファンデなど

 ☞油分量が多いので優しい洗顔料では落ちない。

◇「石鹸で落ちます」と書いてあるパウダー

 ☞油分がほぼ入っていなければ、優しい洗顔料でも落とせる可能性はあります。

 

 

拭き取り化粧水は確質とシミを増やすだけ

◆要チェック:拭き取り化粧水愛用女子

・ちょっとお高めのブランドコットン愛用

・拭き取り化粧水をやたらと布教したがる

・やりすぎて赤みが出ている

 

「拭き取り化粧水」はもはや過去の遺物で、コットンの摩擦で肌が黒ずむ恐れも!

 「拭き取り化粧水は正直デメリットしかない!」

 

①拭き取り化粧水が必要なのは、昔のクレンジングだけ

 皮膚に残ったメイク汚れや角質をオフする拭き取り化粧水は不要なアイテムです。ひと昔前に使われていた「コールドクリーム」というクレンジングは、界面活性剤を使わずミネラルオイルなどの油の力だけで化粧を浮かせるものでした。そのため、メイクが肌に残ってしまうので、拭き取り化粧水を使っていたのです。現代では界面活性剤などのクレンジング技術が進化しているので、拭き取り化粧水を併用する必要はありません

 

②肌をこすると角質が厚くなったり、メラニンが生成される!

 もしメイクが多少肌に残っても、ターンオーバーによって古い角質と一緒に剥がれるので心配無用です。ただし、メイクが毛穴に詰まっている人はクレンジングの見直しをしましょう。拭き取り化粧水はコットンで皮膚をこすりますが、刺激を受けた肌は身を守るために角質を厚くし、シミの元メラニンを生成することもあります。メラニンは紫外線だけではなく、あらゆる刺激が原因で生成される物質であり、シミの原因になるので注意が必要です。

 

次回、「シミに対する正しいケア」~日焼けはアフターケアがカギ~

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