「必要最小限のスキンケア」~できるだけ手間を省いて美肌を目指す~
目次
無駄なスキンケアを「しない」美容法を伝授!固定観念を捨てて、肌本来の美しさを取り戻す。
1.時短な油脂クレンジングを選ぶ
☞オフに時間をかけない油脂クレンジングを選びましょう。 アルガンオイルやマカデミアナッツオイルなどの動植物の 油がベースで、ちょっとお高いけれど、肌がみるみる潤う実感が持てる油脂クレンジングがおすすめです。油脂系クレンジングは、オイル特有の高いメイク落とし力を持っています。
さらに、肌に必要な保湿成分や油分は適切に残しつつ洗えるという、非常に優秀なクレンジングです。ミルクやリキッドは低洗浄力なため対応できるメイクの幅が狭く、クリームはお風呂場では使えない短所があります。また、低洗浄力のクレンジングでも、メイクオフに時間がかかるとそれだけ乾燥しやすくなるという問題もあるのでNGです。
【クレンジングの種類による洗浄と肌負担】
Aミルク系 :肌負担は軽いが、洗浄力が低すぎて対応できるミルクが少ない。
Bローション系: 界面活性剤のみで洗浄するため、低洗浄力の割に肌負担が大きい。
Cジェルリキッド系:基本的にはローションタイプにゲル化剤を加えただけになる。
Dクリーム系: 主成分のオイルによっては優秀だが、お風呂場では使えない。
Eオイル系ジェル: ミネラルオイル系をジェル化したものが主流のため、乾燥しやすい。
F炭化水素油系オイル:ミネラルオイルなどを主体とした最も一般的な強力なクレンジング。
Gエステル系オイル:炭化水素油系よりは低負担だが、脱脂力高めで乾燥肌には不向き。
H油脂系オイル:人の皮脂と類似のオイルのため、高めの洗浄力なのに乾燥せず低負担。
2.角栓は油脂パックで優しく浮かす
☞小鼻の角栓はかき出さずに、油脂パックで優しく浮かすのがコツです。
<小鼻には油脂を5分置くだけ>
①角栓が気になる部分へイクレンジングを置く。
②そのまま5分から10分放置する。
③水分を加えて乳化させ、洗い流す。
多少の覚醒が残っても放置で大丈夫です。 毛穴の内部に多少の角栓があるのは正常な状態といえますし、それに肌が乾いて毛穴が閉じれば見えなくなります。角栓の原因は洗浄力や刺激の強いスキンケアなので、毛穴の角栓を必死にとればとるほど増えてしまうという悪循環が起きます。
3.ゴシゴシこすらない20秒洗顔
☞洗顔は泡を肌に転がすだけがベストで、ゴシゴシこすらない20秒洗顔をマスターしましょう。
①ネットで大きめの泡を立てる
②滑らせるように泡をのせ
③洗顔時間の目安は20秒早めに洗い流す
吸着系の洗顔料は、極度の乾燥やそれに伴う皮脂量の増加によるテカリ肌やニキビなどの原因になります。
4.低刺激の洗顔料を選ぶ
☞「石けん」=「安全」神話には根拠はないと言われています。低刺激の洗顔料を選ぶことでリスクを回避しましょう。 <各洗浄成分の洗浄力イメージ> 洗浄力&刺激の弱い順に並べると
◆とても低刺激だが、洗浄力は非常に低い
・コカミドプロピルペタイン
・ココアンホ酢酸ナトリウム
・ココイルグルタミン酸ナトリウム
・ラウロイルメチルアラニンナトリウム
◎低刺激ながら高めの洗浄力を持っている
・ラウレスカルボン酸ナトリウム
・ココイルメチルタウリンナトリウム
・スルホコハク酸ナトリウム
◆洗浄力と刺激が強く、肌に負担になる場合も
・カリ石けん
・石けん
・ラウレス硫酸ナトリウム
・オレフィンスルホン酸ナトリウム
・ラウリル硫酸ナトリウム
洗顔料選びが美肌の鍵になります。洗顔料はクレンジングと並んで肌負担が大きいので、注意して選びましょう。一般に安全と思われている石鹸は、実はとても洗浄力が高いので、乾燥肌や敏感肌には不向きです。自分の肌にとって強すぎる洗顔料での洗いすぎは、肌のバリア機能が低下して、様々な肌のトラブルの原因になります。自分に合った洗顔料選びをしましょう。
※肌に優しい洗顔どっち?
A泡になってる洗顔料 or B泡立てネットで泡立てる洗顔料
☞正解は B泡立てネットで泡立てる洗顔料です。泡のまま出てくる洗顔料はとても便利ですが、実は注意しなければならない点があります。それは、防腐剤などの濃度が高い点です。普通の洗顔料は泡を作るときに水分を加えるので、元の濃度から薄めで前提で作られていますが、泡で出てくる洗顔料は内容物の濃度そのままが泡となって出てきます。
薄めない分、肌に触れる防腐剤濃度などが高くなります。また、最初から泡にするためには増粘成分が必要なので、その増粘成分の品質によっては肌負担になってしまう場合もあります。肌への刺激を考慮すると、少し面倒でも自分で泡立てネットで泡立てる方が賢明です。
5.冷水で温度を下げる
洗い流しのラストは冷水で肌の温度を下げることで、肌の水分蒸発を防ぎます。 お湯やぬるま湯で洗顔した肌は、普段の肌より温度が上がっています。そのままでは肌の水分が蒸発しやすいので、 洗顔の締めは冷水で肌の温度を下げましょう。日本の水はミネラルの少ない軟水なので、海外の水より格段に優しく、水道水の肌への影響は気にしなくてOK。
6.500円玉大で充分
化粧水は大量にバシャバシャつけなくても、500円玉大が適量です。肌にとって乾燥は大敵ですが、だからといって保湿しすぎも肌バリアの低下につながります。洗顔料を優しくすれば必要な保護材料も減るので、最低限の保湿を心がけましょう。化粧水は中身100%全てが良い成分ではありませんし、必要以上に塗ることによって刺激のリスクも上がります。
7.化粧品は手で塗ればいい
コットンパックやシートマスクは使わずに化粧品は手で塗ったほうがいいです。化粧品は肌の表面にある角質層より浸透しません。なので、コットンパックなので浸透を願っても意味はなく、手で塗るので十分です。パッティングは肌を叩くので刺激となりメラニンの生成を促してしまい、黒ずみやシミの原因となってしまう可能性があります。
※肌に優しい化粧水はどっち?
A高品質の化粧水を少し or B安い化粧水を大量
☞正解は、A高品質の化粧水を少しとなります。化粧水をたっぷり使うと、その分肌への刺激が増します。そして、安い化粧水と高い化粧水の差は、保湿成分や美容成分の種類や濃度 の違いです。だから、肌の負担にならない最小限の量で肌を潤すことができる高品質の化粧水を少し使うのが正解です。
8.ダブル使いは必要ない
乳液、クリームのダブル使いは必要なく、逆に油分過剰は肌荒れのもとになります。肌にとって最高のフタは、肌自らが分泌する皮脂となります。だから、化粧水、美容液だけで保湿は十分だと考えています。乾燥するときに少量のクリームはOKですが、乳液、クリームのダブル使いは油分過多になりがちになります。乳液もクリームも油分を含むスキンケアアイテムです。乾燥対策に油分を補給するのはどちらか一方でにし、ニキビ肌質など皮脂量が多い人は両方不要の場合もあります。
9.美顔器コロコロをしない
その分早く寝た方が肌にいいでしょう。美顔器や美容家電の肌への効果は、今のところ確実に良いと言える根拠が不十分なものが多いです。過度な摩擦や吸引、 無理な浸透などは肌に負担になる場合もあるので、余計なことで夜更かしするより、肌への何よりの栄養は十分な睡眠です。美顔器の実態は謎に包まれていて、どんな構造なのかも謎です。効果も構造も把握できないものを使うのはリスクが高いでしょう。
次回、「コスパのいいスキンケアを選ぶコツ」~美肌のためにイチバン大切なこと~
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