「肌トラブルが起こる仕組みを解説」~ニキビや吹き出物の悩みを解決する~
ニキビ・吹き出物のケアに打つ手がある!肌を鍛えてたるみと決別する。
「ニキビ・吹き出物」正しいお手入れでもう作らない!
正しいお手入れでもうニキビを作らないようにしましょう。ニキビは皮脂量が増えてできるとは限らず、睡眠不足やストレス、食生活なども大きな要因になります。また、大人になるほど治りにくく、跡になりやすいため、ニキビは予防が肝心です。そして、ニキビができてしまったら、適切なケアでニキビを悪化させないようにしましょう。
ニキビは皮脂分泌が盛んな思春期だけでなく、大人になっても起こるものです。 ニキビはどのようにしてできるかというと、まず毛穴を塞ぐように角質が溜まると、本来出ていくはずの皮脂が毛穴の中に詰まり、ニキビ菌が過剰に繁殖してニキビになってしまいます。
ニキビ菌は誰もが持っている常在菌であり、角質が溜まる、過剰な皮脂、ニキビ菌の3つが揃って初めてニキビになるのです。ニキビと吹き出物は基本的に同じものですが、できる要因は様々です。また、ニキビはその症状によって白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビと4つの種類に分けられます。
そもそも、若い時にニキビができやすいのはなぜでしょうか。ニキビは皮脂量の影響を受けやすいため、皮脂の量が増えるとニキビができやすくなってしまいます。そのうえ、ニキビは皮脂を餌にして増殖するため、皮脂分泌の盛んな思春期はニキビ菌も増え、特にニキビができやすいのです。
皮脂量の多い顔の中心やTゾーン、髪の生え際に多くできる傾向があります。口の周りやフェイスラインにできやすく、治りにくく、後になりやすいのが特徴です。
ニキビ、吹き出物ができる理由
◆ストレス:男性ホルモンが皮脂量を増やす可能性があります。ストレスを受けると男性ホルモンの一種であるアンドロゲンが大量に出て、 これが皮脂の分泌を促すため、皮脂量が増えてニキビの原因になってしまうのです。
◆乾燥:乾燥は過剰な皮脂分泌を招きます。皮膚にはセンサー機能があり、 皮脂が足りないとそれを感知して皮脂を分泌させようとするため、この過剰な皮脂がニキビを誘発します。乾燥するのに肌がべたつくのもこの機能が要因です。
◆洗いすぎ:洗顔で肌が乾くと皮脂分泌が増えます。洗顔で皮脂を取りすぎてしまうと、 乾燥と同様に皮脂が足りないと勘違いして必要以上に皮脂を分泌してしまう場合があり、 洗顔料、クレンジング選びには気をつけてください。
◆食生活の乱れ:甘いものは皮脂分泌を促します。香辛料やカフェインなどの刺激物や、チョコレート、砂糖といった甘いものは皮脂分泌を促す作用があり、 お菓子を主食代わりにしている人はニキビになりやすいので要注意です。
◆ビタミンB2、B6不足: これらには脂質の代謝を促し、皮脂の分泌をコントロールする働きがあります。ですので、不足すると皮脂が過剰に分泌されて毛穴に詰まりやすくなり、ニキビの原因になります。
自分のニキビの状態を知っておこう
□白ニキビ・黒ニキビ
☞毛穴が塞がって皮が溜まったニキビの初期段階で、毛穴を塞ぐように角質が溜まると、皮脂が毛穴の中に詰まってニキビ菌が増殖し、肌表面がブツブツとしてくろものを白ニキビと呼びます。白ニキビは毛穴の中で炎症を起こしているわけではないので、痛みはありません。この白ニキビにうぶ毛や汚れが混ざったり、皮脂が酸化すると黒ニキビになります。黒ニキビも炎症性のものではないので痛みはありません。
□赤ニキビ
☞毛穴の中で増殖したニキビ菌が炎症を起こすと、毛穴の周りが赤く腫れ上がり、痛みを伴う赤ニキビに変化します。これは体の免疫反応であり、炎症を起こしている毛穴の中や周りに白血球が集まり、ニキビ菌と戦っている状態を表しています。この赤ニキビを無理に潰したり、こすったりすると、炎症が広がって深いニキビ跡になる場合もありますので、赤ニキビは触らず悪化を防ぐことが大切です。
□黄ニキビ
☞黄ニキビは炎症と戦った白血球の残骸です。ニキビ菌と戦った白血球の残骸は、黄色く変色した膿のようになります。
ニキビは表皮の皮脂腺の上にできるものですが、炎症が進むと膿疱と呼ばれる膿を持った黄ニキビに変化します。炎症の強い黄ニキビは、毛穴の壁を破壊し、真皮までへこんだクレーター状のニキビ跡を残します。そうならないように、日々のケアで肌を清潔に保つようにしましょう。
対策① ニキビの状態でお手入れを見直す
◇白ニキビ:ピーリング効果のある洗顔料で肌を清潔に保つ。
☞白ニキビができてしまったら、ニキビ菌を増やさないよう、肌を清潔に保ちましょう。ピーリング効果のある洗顔料は、角質を穏やかに除去する作用があるので、毛穴に溜まった角質をやさしく取り除き、毛穴の風通しをよくしてくれます。乾燥が気になる人は、ニキビができている部分にだけ泡を乗せ、洗い流すといいでしょう。
◇黒ニキビ:酸化を防ぐビタミンC入りの化粧品をプラスする。
☞黒ニキビは基本的に白ニキビのお手入れと同じですが、皮脂が酸化して起こるので、抗酸化作用の高いビタミンC入りの化粧品をプラスすると効果的です。ビタミンCには皮脂分泌を抑制し、毛穴を引き締める働きもあるため、ニキビ跡のケアにも最適です。使い続けることでニキビができにくくなったりなり、滑らかな肌になるでしょう。
◇赤ニキビ:赤ニキビができている間はメイクをやめる。
☞赤ニキビは炎症を起こしている状態なので、肌への刺激を極力抑えニキビを悪化させないようにしましょう。また、ニキビ菌は空気を嫌うため、なるべくファンデーションは塗らないようにします。するとクレンジングを省くことができるので、スキンケアでの刺激も抑えられます。炎症がひどい場合は、すぐに皮膚科を受診しましょう。
◇黄ニキビ:症状に合わせて、ニキビ跡を残さないケアをする。
☞黄ニキビができてる間は、赤ニキビと同じケアをします。膿が出たら、ニキビ跡を残さないケアを始めましょう。色素沈着によるニキビ跡には美白ケアが効果的です。浅く凹んだニキビ跡は、ピーリングやレチノール入りの化粧品で徐々に改善されていきます。クレーター状の深いニキビ跡はスキンケアでは治せませんので、美容医療の力を借りるのが得策です。
※そのほかに気をつけるべきこと
・しっかり睡眠をとる
・顔に触らない、
・髪が顔に当たらないようにする。
・ストレスとうまく付き合う
ニキビのできている部分は雑菌が入りやすいので、なるべく触らず、髪が当たらないようにします。また、睡眠不足やストレスは皮脂の分泌を促します。ニキビをこれ以上増やさないために、生活を見直すことも大切です。
対策② ニキビの予防&対処法
◎ゴマージュやピーリング
手軽にできて効果的なのがゴマージュやピーリング。粒子の細かいゴマージュは、不要な角質を穏やかに取り除き、肌を滑らかにしてくれます。また、年齢とともに角質は溜まりやすくなるので、角質ケア作用のある化粧品を日常的に取り入れてニキビを予防しながらターンオーバーも整えましょう。
◎洗顔を見直す
ニキビができやすい人は、もともとニキビ菌の量が多いと言われています。ニキビ菌を過剰に繁殖させないためには、洗顔で肌を清潔に保つことが大切です。肌タイプにあった洗顔料で丁寧に顔を洗いましょう。皮脂分泌の多いTゾーンや生え際は特に念入りに、 洗い残しのないようにしっかりすすいでください。
◎ビタミンB2、B6のサプリを摂る
ニキビ予防には、脂質の代謝を促し免疫力アップして肌荒れを予防するビタミンB2、B6、が入ったマルチタイプのサプリがおすすめです。これらは、年齢とともに低下する代謝を上げ、ニキビの原因となる皮脂分泌をコントロールしてくれます。サプリは効果が現れるまで時間がかかるので、毎日忘れず取りましょう。
◎硫黄やアルコール入りの専用コスメを使う
殺菌作用や角質を柔軟にする効果のある硫黄や、脱脂効果の高いアルコール入りの化粧品をお手入れに組み込んでみてはいかがでしょうか。これらはできてしまったニキビにも効果的なのですが、皮脂を取り除く作用が強いので、ニキビ部分にだけ使うようにしましょう。コットンや綿棒にたっぷり含ませ、肌に刺激を与えないように塗ってください。
★生理前ニキビとどうつきあう?
☞生理前はホルモンの関係で皮脂分泌が盛んになるため、あごやひげラインにニキビができやすくなります。できてしまったら、ストレスに感じず触らないことを心がけましょう。。普段から脂質の代謝に関わるビタミンB2やB6、B12に加え、ビタミンC、Eなどを含む食材やマルチビタミンのサプリメントなどをとるのもいいでしょう。ニキビがひどい人は一度、皮膚科を受診してみましょう。
対策③ 食事で皮脂分泌を抑える
◇OK! ビタミン類などを摂る
◎緑黄色野菜 ◎うなぎ ◎食物繊維 ◎かぼちゃ ◎フルーツ ◎納豆
食材の持つ働きで皮脂分泌をコントロール!
納豆やレバーに含まれるビタミンB2は、脂質の代謝を促進し、免疫力をアップする美肌効果が高いです。また、カボチャに含まれるベータカロテン(ビタミンA)は、ターンオーバーを整え、皮脂分泌を抑制するレチノールに体内で変換されます。皮脂の酸化を防ぐには、ビタミンCやEが有効です。このように、それぞれの食材の働きを知っておくと、食事で皮脂分泌を抑えることができるのです。
◆NG! 刺激物や油脂の多いものを控える
×カフェイン(コーヒー) ×生クリーム ×チョコレート ×白砂糖 ×香辛料 ×高脂質なもの
刺激物や甘いものは皮脂分泌量を上げる!
食材の中には、皮脂分泌を促すものもあります。例えば、スパイシーな香辛料やカフェインなど。これらは胃腸を刺激してできてしまったニキビを悪化させてしまうことがあります。脂肪分の多い生クリームやチョコレート、白砂糖などの甘いものも、皮脂分泌を促進させてしまいます。ニキビができやすい人は、これらを控えてみてください。食生活を改善することもニキビ対策には必要です。
ニキビ跡を直すには?
ニキビ跡① 色素沈着:色素沈着によるニキビ跡は、美白ケアでメラニンを排出!
☞炎症を起こしたニキビ部分はメラニンを誘発するため、うっすら茶色いシミのようなニキビ跡が残ります。これは色素沈着によるものなので、美白有効成分の入った化粧品を使って毎日お手入れをしていけば、少しずつ薄くなっていきます。高い抗酸化作用とメラニンの生成を抑えるビタミンC配合の化粧品を加えるのもおすすめです。ビタミンCには皮脂を抑制する効果もあるため、美白、ニキビ予防にも一役かってくれます。
ニキビ跡② クレーター状: 悪化している場合は、クリニックでの治療が必要!
☞少しへこんだ程度のニキビ跡だったら、角質を除去して真皮成分の生成を促進するピーリングを行っていくと、少しずつ改善していきます。さらに、ターンオーバーを促して肌にハリをもたらすレチノール入りの化粧品もお手入れに加えてみてください。しかし、真皮まで到達したクレーター状のニキビ跡は、スキンケアだけでは治りにくいものです。クリニックでのケミカルピーリングやレーザー治療といった、肌の再生力を高める施術を取り入れる必要があるでしょう。
★クリニックの治療ってどうなの?
☞ ニキビがひどくなってしまったら、迷わずクリニックへ行きましょう。赤く腫れたニキビの場合、炎症を抑える内服薬とつけ薬が処方されます。炎症を起こしていない白ニキビ、炎症後の黄ニキビには、ニキビの先端に穴を開け、専用の器具で毛穴の中身を出す圧出治療を行うこともあります。 深いクレーター状のニキビ跡には、極細の剣山のようなローラーで肌に無数の傷をつけ、コラーゲンの生成と肌再生力を高める施術でニキビ跡を改善していきます。
「たるみ」 老け顔にストップを!今すぐたるみケアを始めましょう。
加齢とともに加速するたるみとは、ほうれい線や目の下の深いシワは、フェイスラインのもたつきなど、たるみや老け顔の元凶です。しかも、一度現れたたるみは元に戻せないので、たるみケアに早すぎることはありません。正しいたるみケアで老け顔をストップしましょう。
たるみはなぜ起こるのでしょう?ハリを失った肌に起こる老化現象をたるみと呼び、肌がハリを失うことで顔を一気に老けて見せます。このたるみを起こす要因は大きく分けて3つです。1つ目は真皮の繊維芽細胞の生成が低下し、そこから生み出されるコラーゲンやエラスチンといった真皮を支える成分の量が減少してハリを失ってしまうことです。
2つ目が、加齢により真皮と表皮の結びつきが弱くなることで、真皮と表皮がきちんと結びついていないと、重力に耐えきれず、肌は下へズレてたるんでしまうのです。そして3つ目が、筋肉のボリュームダウンで、体と同じように顔の筋肉も年齢とともに低下するため、肌を支えることができなくなり、ほうれい線などが目立ってしまうのです。
また、たるみの現れ方は顔立ちや骨格によって変わっていきます。次のページから、それぞれの対策法を紹介していきましょう。
<たるみの起こりやすい場所とたるむ原因7選>
場所:①目の下、②ほうれい線、③ゴルゴライン、④マリオネットライン、⑤毛穴、⑥2重あご、⑦フェイスライン
原因:❶乾燥、❷急激なダイエット、❸加齢(老化)、➍表情ぐせや噛みぐせ、➎重力、❻過剰なマッサージ、➐紫外線
原因と対策① 「コラーゲン、エラスチンの量が減る」
⇒目元のしわ、口元のしわ、首のしわ、たるみ毛穴
年齢を重ねていくと、真皮の繊維芽細胞の生成が低下して、コラーゲンやエラスチンなどの絶対量が減ってしまいます。すると肌はハリを失い、シワやたるみが目立ってくるのです。初期症状として現れるのがたるみ毛穴です。たるみは一度起こると元に戻すことはできません。頬に涙型の毛穴を見つけたら、繊維芽細胞を活性化させるピーリングをすぐ始めましょう。たるみケア=エイジングケアは予防が第一なのです。
<お手入れのポイント>ピーリングで肌の生成力をアップ!
ピーリングは、肌表面に溜まった角質を酸や酵素で溶かし、ターンオーバーを促進することで、繊維芽細胞を活性化させます。定期的に行うとコラーゲンなどの量が増え、たるみを改善&予防してくれます。年齢とともにターンオーバーは長くなるため、角質が厚くなってハリやツヤ、透明感も低下します。30代になったら、肌の生まれ変わりをサポートする意味でも、ピーリングを取り入れてみましょう。
たるみを改善する美容医療には、様々な手術があります。ほうれい線などの凹んだ部分にはヒアルロン酸を注入して内側から持ち上げる施術ができますし、 コラーゲンの生成を促すには、高周波やレーザーで肌にダメージを与え、真皮を再構築する方法などもあります。これらの施術の効果は永遠に続くわけではないので、基本は毎日のお手入れが重要です。
原因と対策②「真皮と表皮の結びつきが緩くなる」
⇒ほうれい線、マリオネットライン、ゴルゴライン、首のたるみ、目元のクマ
肌はふっくらとした弾力を担う真皮と、その上で潤いを保つ表皮で構成されています。この真皮と表皮の結びつきが弱くなると、重力によって下の方にズレて肌はたるんでしまいます。特に皮膚の薄い目元はたるみやすく、ゴルゴラインと呼ばれる目の下に走る深いシワやたるみが原因の黒ぐまとなって現れます。これらをこれ以上目立たせないためには、レチノールやコラーゲンなどが配合された化粧品でハリと潤いを与えるケアをしましょう。
<お手入れのポイント>レチノールやコラーゲン入りの化粧品を使う!
コラーゲンの生成を促すレチノール入りの化粧品は、たるみケアにおすすめです。コラーゲン入りの化粧品は保湿力が高く、一時的に肌にハリを出してくれるためシワを定着させないという意味では効果的です。たるみは加齢が大きな要因なので、抗酸化力の高いビタミンCやポリフェノール、血行促進効果のあるビタミンE配合の化粧品を使うのもいいでしょう。
目の下から頬に向かって斜めに走るシワはゴルゴラインと呼ばれ、このシワが深く長くなると、顔全体がたるんで見えます。マリオネットラインは口の横から下に落ちるシワのことで、このシワがあるだけで一気に老け顔に見えます。どちらも表情筋の衰えによるたるみが原因で起こる、加齢を代表するシワなのです。
原因と対策③「筋肉のボリュームダウン」
⇒ほうれい線、マリオネットライン、ゴルゴライン、首のたるみ、2重あご
肌は真皮だけでなく筋肉によっても支えられていますが、年齢とともに筋肉がボリュームダウンすると、たるみが加速してしまいます。特にたるみやすいのが丸顔の人や頬の面積の広い人になり、頬が下がってほうれい線が目立つようになります。また、脂肪の質と量も問題で柔らかい脂肪の人、脂肪の量が多い人は2重あごになりやすいので要注意。このたるみを改善していくには、表情筋のトレーニングや血行を流すリンパマッサージが効果的です。
<お手入れのポイント>表情筋のトレーニング、リンパマッサージ!
ボリュームダウンした筋肉を取り戻すには、表情筋のトレーニングが効果的です。口を大きく開けたり、目を見開いたり、普段は動かさない筋肉を鍛えて筋力アップを目指しましょう。また、脂肪が多いフェイスラインはむくみやすいため、老廃物が滞ってたるみを助長します。スキンケアの際、リンパの流れを良くするマッサージを加えると、血行が促進され、スッキリとしたフェイスラインになるでしょう。
乾燥が原因のたるみには、 たるみや真皮の衰えが大きな要因ですが、乾燥=表皮の潤い不足でも起こります。潤いが満たされた肌はぷるんとした弾力がありますが、水分保持能力が低下してしまうと、肌はしぼんでハリを失ってしまうのです。これは若い人にも見られる一時的なたるみ、乾燥によるものなので、きちんと保湿ケアをしていけば簡単に改善できます。
むくみはなぜ起こるのか?
むくみやすいのは、目の周りとフェイスラインです。塩分や水分、アルコールを取りすぎると、毛細血管から細胞と細胞の間に水分がにじみ出て、むくみを引き起こします。また、血液は心臓から動脈を通って体の隅々に運ばれ、静脈を経て心臓に戻ります。
しかし、加齢により血液を心臓に戻すポンプ機能が弱まると、血液の流れが悪くなり、むくみやすくなるのです。特にむくみやすいのが目の周り。目元は皮膚が薄く、骨の周りに隙間があるため、ここに水分が溜まってしまうのです。
◇原因と対策①血管の外に水分が出てしまう(塩分、アルコールの取りすぎ)
⇒カリウムを取る、温冷タオルで血行促進、湯船に浸かっての入浴
塩分には血管の中で水分を取り込む性質があるため、塩分の多い食事やアルコールを飲むと水分を溜め込んでむくみを引き起こします。そんな時は、尿と一緒に塩分を排出する作用があるカリウムを取ると効果的です。スイカやバナナに多く含まれるので、朝食に取り入れてみましょう。また、朝起きたらむくんでいた。という時には、温冷タオルを交互に当てたり、朝から湯船に浸かり全身の血行を促すのもむくみ対策には有効です。
◇原因と対策②心臓のポンプ機能が弱まる(動脈、静脈の力が弱まる)
☞筋肉をつけて巡りのいい体へ
年齢が進むにつれて、心臓から送り出された血液を戻すポンプ機能は弱まります。すると、血液の流れが悪くなり、足や手、顔といった体の末端がむくみやすくなってしまうのです。男性に比べて筋肉量の少ない女性はむくみやすいと言われています。運動不足の人は、ウォーキングなどを取り入れて筋肉をつける努力を しましょう。筋力が上がると、全身にある筋肉のポンプ機能が働き出し、巡りが良くなってむくみが改善されていきます。
次回、「透明感のある肌へ くすみを除く」~貧血の原因と対策~
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