繰り返す肌トラブルの対処法
目次
間違った美容習慣が美しい肌を遠ざける シミ、たるみ、シワなど肌のトラブルの原因と正しい対処法
シワシワ肌を招く脂質抜きダイエットのリスク
ダイエットをするなら糖質を控えるのが正しい選択で、油脂は肌の潤いのもとをつくる材料になっています。よく「油抜きダイエットをすると、皮脂が出なくてカサカサ肌になる」と言われますが、肌にとって大きな弊害はそこではありません。
肌の潤いのもとであるセラミドなどの細胞間脂質は、コレステロールなどの資質を材料につくられています。油脂を取らない生活を続けていると肌のバリア機能が低下し、乾燥してちりめんジワができてしまいます。
肉や魚を取らない場合も同様で、動物性のタンパク質が不足すると肌がしぼんでいきます。ダイエットを長く続けている人や拒食症の人の肌は、骨粗鬆症ならぬ”皮膚粗鬆症”と呼びたいくらいにスカスカでツヤがなく、笑うとシワだらけになりやすいです。
体調管理のために食事制限していても、油は抜かないようにしましょう。そして、どうせ摂るなら良質の油を選んでほしいものです。植物油を自宅に常備するなら、過熱用に安定性が高く熱によって酸化しにくいオリーブ油を使いましょう。
それに加えて、体内で合成できない必須脂肪酸である「オメガ3系脂肪酸」を含む、亜麻仁油やえごま油を取り入れるのがおすすめです。オメガ3系の油は酸化しやすいので冷蔵庫に保管し、生でサラダなどにかけて食事に取り入れるのが良いです。
「肉はささみしか食べない」など、肉や魚の脂を避ける人もいますが、動物性の脂は安定性が高いので適量摂る分にはおすすめです。むしろ、ダイエットをするなら糖化の原因になりやすい甘いものや糖質を控えれば、ツヤとハリのある肌を保ったまま、きれいにやせることができるでしょう。
夜はスキンケアよりも睡眠を優先すべき理由
夜に丁寧なスキンケアをするのは時間がある時だけにして、十分な睡眠をとるほうが肌にとっては最高の美容液より効果があります。スキンケアの不足よりも、睡眠不足のほうが肌に悪影響を与えてしまうので、頑張ることは良いのですが本末転倒にならないようにしましょう。
あなたは、仕事終わりにジムやヨガに通い、帰宅したらヘルシーな食事を作って食べて、湯船にしっかり浸かり、お風呂上りはパックして、マッサージもする、こんなにふうに過ごしていれば、あっという間に日付は変わり、睡眠時間は4~5時間で翌朝仕事へという毎日を送っていませんか?
肌や美容のためと思ってこういう生活を送っているとしたら、皮膚科学的には「とりあえず寝ましょう」が正しいアドバイスになります。たっぷり時間に余裕があり、趣味で美容を楽しめるのならいいのですが、忙しい人が睡眠時間を削って美容を頑張るのは本質からずれています。
肌にとって何より大切なのは、睡眠です。肌だけでなく体の不調も心のストレスも、たいていのことは睡眠が解決してくれるのです。
睡眠中にこそ肌のダメージは修復されている
肌や体の組織は、日々の活動によって傷ついたり壊れたりしています。それらの傷が修復され、細胞が再生されるのは主に睡眠中とされています。食事で吸収した栄養を体内に巡らせて、新しい細胞を作り、古い細胞を代謝しています。
肌の表皮は4~6週間、真皮は2~3年ですべての細胞が入れ替わると言われています。睡眠時間が少ないと、角層のターンオーバーがうまくいかずに肌がくすんだり、ごわついたり、毛穴が詰まったて角栓やニキビの原因になったりします。
短時間睡眠はうつ病の一因ともいわれ、ストレスが解消されないのでホルモンバランスや自律神経の乱れによる肌の不調にもつながります。遅く帰宅した夜は、クレンジングと洗顔、化粧水とクリーム程度で十分です。それは1分でも長い良質な睡眠が、何よりの美容液だからです。
ニキビを悪化させるファンデーションブラシ
完璧な厚塗りメイクは毛穴を詰まらせ、ニキビを生む原因となります。最近は、ファンデーションをブラシでつけるのが流行っているようです。毛穴がきれいにカバーできて、つるんとした仕上がりになるからでしょうか。
しかし、ブラシで塗ると物理的な刺激への防御反応で角層が厚くなり、毛穴が詰まりやすくなります。また、指では不可能な毛穴の奥にまでファンデーションを押し込んでしまうので、毛穴がフタをされた状態になってしまいます。
すると毛穴内で分泌された皮脂がどんどんたまり、もともと毛穴の中に住んでいるアクネ菌が皮脂を栄養にして増え、ニキビの発生につながるのです。これはファンデーションを厚塗りしている人も同様で、化粧膜が厚いほど毛穴は詰まりやすくなります。
ニキビのできる原因とは
メイク道具やまくらカバーなどの雑菌でニキビができると思っている人も多いようなのですが、それは大きな誤解です。ニキビの発生と雑菌は関係がなく、ニキビはあくまで毛穴の中に棲んでいるアクネ菌が誘発するものです。
アクネ菌は皮膚の常在菌の一種で、酸素を嫌って油脂を好むという珍しい性質を持っています。普段は悪さをすることはありませんが、毛穴が塞がって皮脂が過剰になると酵素によって皮脂を「遊離脂肪酸」という刺激物質に変換し、異物から体を守る白血球の一種「好中球」を呼び寄せます。
この遊離脂肪酸と、好中球が働きながら出す活性酸素が毛穴を刺激することで、炎症が悪化し赤いニキビとなります。炎症が激しいと好中球の死骸が膿となって大きな黄色いニキビとなったり、ニキビ跡が凹んだりします。
ニキビが全くできない人以外は、指やスポンジでファンデーションを塗るほうが肌に負担が少なくなります。完璧なメイクの仕上がりよりも、素肌の美しさを大切にしてください。
肌悩みに美容医療という選択
スキンケアとは、肌の汚れを落とし保湿することでトラブルのない健康な肌を保つことです。シミやたるみなどのエイジングの進行を緩やかにする効果もあります。ただし、ニキビなどのトラブルの治療効果やシミやしわ、たるみを解消するほどの力は現在の技術では残念ながら”ない”と言われています。
スキンケアに過度な期待をするのはやめ、認識を改めてほしいのです。ニキビや肌荒れなどのトラブルを跡を残さずにきれいに治したい、エイジングを巻き戻したいというときは、美容皮膚科を受診しましょう。
スキンケアにいくら投資しても治療効果は得られないことを考えれば、よほど効率的です。ニキビにはケミカルピーリング、炎症性のニキビやニキビ痕、肌荒れにはフォトフェイシャルが効果を示します。シミやイボとりや毛穴の引き締めには各種レーザーです。
たるみの引き上げにはウルセラ(超音波式)、引き締めにはサーマクール(高周波式)といったたるみ治療器がおすすめです。いずれも機器を用い、見える部分には傷がつかないのでダウンタイム(回復期間)がほぼなく、ハードルが低いのが特徴です。
多くのクリニックで受けることができますが、施術者の技術によって結果の満足度が異なります。また、シミなどの症状に最適な機器や出力の見極めも重要になりますので、信頼できるクリニックを選ぶことも大切です。
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