すべすべ&ツヤ肌をつくる大人の女性のためのボディケア
美肌作りに余計なことは不要 肌に良くないボディソープとピーリングにご注意を!
風呂上がりのボディに保湿剤はいらない?
お風呂上りの乾燥予防に、クリームなどの保湿剤を塗る女性は多くいますが、乾燥が気になるなら保湿よりもまずは、ボディソープの洗浄力を見直してみたほうがよいでしょう。ボディソープが、肌にある皮脂や保湿成分まで洗い流すから乾燥するのです。
洗浄力を落とせば、これらの潤い成分が肌にとどまり乾燥は防げます。石けんや安価なボディソープは、ほぼ洗浄力が強すぎるので要注意です。要するにボディソープの洗浄力を落とせば、肌の乾燥は改善する可能性は高いでしょう。
お風呂上がりの肌にオイルを塗るという美容法があります。これによく使われる「ベビーオイル」は直接肌に塗るとインナードライを招くことがあります。植物などの油脂なら平気ですが、酸化や肌荒れのリスクもないわけではありません。
もともと肌の保護に必要な油分はごく少量の皮脂で十分なので、別の油を毎日多量に塗り続けると体が皮脂の分泌量を減らして慢性的な乾燥肌の原因にもなりえます。保湿が必要ならセラミド配合のボディクリームなどを使いましょう。
湯船につかるなら全身を洗う必要はない
汗をかきやすい部分や毛の多い部分はボディソープで洗う必要がありますが、ほとんどの汗や皮脂は湯船につかるだけで落ちます。なので、入浴の習慣がある女性は本来ボディソープで全身洗う必要はありません。むしろ洗浄力の高い石けんやボディソープは、肌の乾燥やアトピーの原因になります。
タオルでゴシゴシ肌を洗うのもよくありません。ナイロンタオルのように摩擦が大きくなるものは肌に刺激が強いです。身体を洗いすぎると、皮膚は肌を守ろうとして「角質」を多く作ります。また、肌には環境に変化されず、今までやってきた仕事を続ける恒常性があります。
ゴシゴシ洗浄派の女性が急に「今日から体を洗うのをやめる」としても、角質が多く作られる体質は、すぐには変わらないので垢が気になってしまうのです。ですので、ボディソープの洗浄力や洗うタオルの材質は徐々に刺激の低いものに落としていきましょう。
洗浄力を少しづつ落とし肌を慣れさせる
1.ボディソープは最初は「カルボン酸系」に、慣れたらより優しい「アミノ酸系」にする
2.身体を洗うタオルは不要で、泡立てネットなどで泡を作り素手でなで洗いして流すだけ
3.まずはどちらかからスタートして最終的には全身洗浄はやめて、部分洗いだけボディソープ
ボディタオルとして人気のナイロンタオルなどは摩擦が大きく、肌に対して大きな負担になります。肌にとって絶対に刺激にならない「自分の手」で洗うのがベストです。泡立てネットでボディソープの泡を作り、軽く素手で撫で洗いしてすぐに流します。これで汚れは十分に落ちてます。
石けんはアルカリ性で洗浄力が強いので、弱酸性のボディソープがおすすめです。ただし市販の安い弱酸性のボディソープは強烈な洗浄力と肌刺激のある「ラウレス硫酸アンモニウム」などを配合しています。「ラウリル硫酸~」「ラウレス硫酸~」とつく成分は安価なのです。
そのため市販の洗浄系アイテムに良く入っていますので、敏感肌の人あるいはこれから美肌作りを目指す人は絶対に避けるようにしてください。おすすめは弱酸性で洗浄力の優しい「カルボン酸系」や「アミノ酸系」の成分ベースのものが刺激も少なく安心です。
※カルボン酸系:「~カルボン酸Na」「~酢酸Na」
アミノ酸系:「~アラニンNa」「~グルタミン酸Na」などの表記を目安に。
ほとんどの炭酸コスメは「偽物」で効果なし
炭酸パックや炭酸シャンプーなど、数年前から急に台頭してきた「炭酸コスメ」ですが、なんでも血行促進効果や洗浄効果があるのだとか言われているようです。しかし本物の炭酸を使ったコスメは希少で、実はほとんどが「疑似炭酸」なのが実態です。
成分表に「二酸化炭素」と書いてあれば本物ですが、「炭酸ナトリウム」とか「炭酸水素ナトリウム」と書いてあれば偽物になります。本物の炭酸水は弱酸性ですが、疑似炭酸はアルカリ性であり洗浄力は強いですが敏感肌には刺激になります。
本物の炭酸水は二酸化炭素が入っています。二酸化炭素宇は皮膚から吸収できるので、体内の二酸化炭素濃度が上がることで、体が酸素を増やし血行が促進されるのは事実です。(その場限りの効果とはなりますが)この効果は超高濃度のものに約15分以上漬けた場合にしか得られないと言われます。
化粧品で実現が難しい濃度であり、できても二酸化炭素は期待が抜けやすく濃度を保てません。本物の炭酸コスメで血行促進効果を得るのはかなり難しいことなので、ほかの方法を試したほうがよさそうです。
価値のある入浴剤はめったにないので単なる癒しアイテム
入浴剤に癒し効果はあるでしょうが、皮膚科学の面で見ると優良な入浴剤は少なく、むしろ何も入れないのが無難です。入浴剤は主に2種類あり、ひとつは薬効成分で血行や発汗を促すものです。もうひとつはオイルなどで肌を保湿するものです。
オイル系なら害がないものの、薬効はほぼ意味がありません。よくある発泡系の入浴剤は疑似炭酸であり、血行促進効果は期待できずお湯がアルカリ性になるので肌が乾燥するリスクがあります。女性に人気のおしゃれなボール型入浴剤もあります。
お湯がカラフルになり、ラメや花が湯船を彩ると好評ですが、色や香りがキツイものもあります。これは構成着色料や香料の塊も同然です。これは「絵の具の風呂」に浸かっているようなものと自覚してください。また、排水の際の環境負荷も大変なものになります。
泡風呂も原料は「ラウリル硫酸Na」などの肌に刺激の懸念がある界面活性剤が主流です。バスソルトは発汗作用がありますが、高濃度の塩は刺激になるので敏感肌の人には注意が必要です。
化粧品でのピーリングは意味がない
「ピーリング」とは、タンパク質変性作用や皮膚の溶解作用を持つ「AHA」「BHA」などの酸を塗ることで皮膚を剥がして新生を促すものです。そもそも元は美容医療の領域になります。このピーリング剤を配合した市販の洗顔料やジェルがあります。
しかしこれらの市販品は有効成分の濃度が薄くほぼ効果はありません。皮膚を剥がす成分には違いありませんので、頻繁に使うと角質が減少し皮膚が薄くなって過敏になるほか、反動で逆に角質が厚くなることもあります。
古い角質を取り除いてつるつる、すべすべ肌にといううたい文句のピーリングジェル。これでこすると消しゴムのカスみたいなのがポロポロでてきて「たくさん角質が取れた」と思う人もいるようですが、このカスは角質ではありません。
ジェルに含まれる「ゲル化剤」が固まっただけのもので、スベスベ肌を作っているのは「陽イオン界面活性剤」の役割が多くを占めています。これは刺激が強く、普通は化粧品には入れない成分のため、むしろ肌がボロボロになる可能性のある化粧品でのピーリングは今すぐやめましょう。
自宅と違う!本物「ケミカルピーリング」とは?
美容医療が行う「ケミカルピーリング」はAHA、BHAの濃度が数%~数十%ほどあり、正しく利用すればニキビ跡の改善に有効といわれています。ただし作用が強く、当然敏感肌の人には注意が必要です。一方化粧品の場合は、濃度が薄くケミカルピーリングのような効果はありません。
<ピーリングの強さレベル>
BHA(サリチル酸マクロゴール)>AHA(グリコール酸)>乳酸>リンゴ酸
最近のエステサロンなどで行われている天然成分を用いたピーリングが人気ですが、天然の植物の中にもBHAやAHAと同様の効果を含むものはたくさんあります。同じ効果があるということは、肌への負担は同じであり、天然成分だからと言って安心でないことには十分注意しましょう。
化粧品に入れるAHAやBHAの濃度は、規制により微量しか配合できません。そのため美容皮膚科のケミカルピーリングのような大きな効果は見込めるはずがありません。低濃度とはいえ皮膚を溶かす成分には変わりないので、皮膚への刺激には注意が必要です。
ピーリングジェルを使うとでてくるポロポロとしたカスは、ジェルの主成分であるゲル化剤が固まったものです。カスが黒い場合は、肌表面の汚れが巻き取られていますが、それはすぐにとれる表面についた汚れでピーリングのおかげではありません。
また、スベスベ肌感を出すために柔軟剤などに使う陽イオン界面活性剤を入れた商品もあり、普通の肌のことを考えた化粧品ではありえないことです。ちなみにAHA入りの洗顔料は石けんベースのアルカリ性であり、AHAは酸性なので中和されて意味がありません。
尿素クリームは逆にかかとの角質を厚くする
硬くひび割れたガサガサかかとを人にひられるのは恥ずかしいものですが、これを改善しようと「尿素」を配合して保湿クリームを塗るのは逆効果になります。尿素はタンパク質変性作用を利用して、角質(=タンパク質)を溶かすものです。
かかとに塗ると見た目のザラザラは一旦は解消したように見えるかもしれません。しかし、角質は排除されるほどこれをリカバーしようと増えるので、逆にかかとが厚くなってしまうのです。軽石ややすりで足裏を削るのも同じ理由で逆効果になり、削るほどに角質は硬く厚くなります。
また、かかとの皮膚を剥がすフットピーリングは、ケミカルピーリングと同じ原理です。ピーリングによって急ピッチで新生された皮膚は完全なバリア機能が出来上がっていません。しかもピーリングは強力なタンパク質変性作用によって雑菌の繁殖を抑える皮膚常在菌も殺菌してしまいます。
そのためバリア機能が弱まり、足は水虫などの病気にもかかりやすくなってしまうのです。
すべすべ足裏を作るコツ
1.靴下、厚手のタイツ、インソールなどを利用して歩行時のかかとにかかる衝撃を抑える
2.女性はヒールを履くせいでかかとが硬くなるので、できるだけヒールのない靴を履く
3.角質をオフする軽石・ピーリング剤・尿素クリームなどは一切使わないようにする
かかとが硬いのは、歩行時の衝撃から肌を守ろうとして角質が厚くなるからです。特にハイヒールを履くとかかとに衝撃が集中します。なるべくスニーカーやフラットシューズを履くと、1年ほどかかりますが、改善していきます。
ヒールを履く際はせめて、厚手のタイツや靴下、衝撃を抑えるインソールを使うようにしましょう。靴下型のジェルパックに足を入れて30分ほど放置して洗うと、数日後には足裏の角質がポロポロと剥がれてくるそんな足裏専用アイテムがあります。
このしくみはケミカルピーリングと同じです。しかし化粧品の規定のよりピーリング剤の濃度が低く抑えられていれば、普通は皮膚がポロポロと剥けたりしません。しかし足裏用のアイテムは「雑貨」に分類されており、濃度をかなり高めてあるので注意が必要です。
スベスベ肌を作るには優しい成分で肌を洗う
【正規品】江原道 クレンジングウォーター(450mL)クレンジング化粧水
商品紹介
POAPOA(ポアポア) ブライトクレイペースト 洗顔 120g
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