美しい髪のヘアセットに高価なアイロンやドライヤーは必要ない
目次
髪の扱いはとにかく優しく丁寧に 手軽に始めることができすぐに試せるヘアセット法
印象アップする簡単でダメージが少ないヘアセット
メイク(顔)が料理だとしたら、ヘアセット(髪)はお皿です。素敵なお皿に乗っている料理はひと目見ただけで「おいしそう!」と思ってしまいますよね。どんなお皿にのせているかで料理の印象はかなり変わってしまします。ばっちりメイクしても、髪がボサボサだったらやっぱり印象は良くないです。
でも「朝忙しくて時間がない!」とか「これ以上髪を傷ませたくないからセットで何もしたくない」と悩んでいる人は安心してください。時間もかからず、髪の毛を傷ませないでキレイに可愛くセットする「美髪ヘアセット」を紹介します。この方法はプロのヘアメイクさんが実際に行ってる方法を聞き出したものです。
お客様の中には「自分でセットなんてうまくできないよ」という人もたくさんいるようですが、実際にこの方法を実践して、みなさん毎日きれいになって人生が変わっていますし、傷んだ髪の毛のダメージを少なく見せることができ、しかも時間もかかりません。
ヘアアイロンが上手くできないのですが?
「120~130℃で5秒以内」で髪にダメージを与えずキレイにセットできます。ヘアアイロンはクセ毛を直したり、ふんわりしたカールをつけたり、自分の好きな髪形を作るには便利です。でも上手く使わないとちゃんと形が作れなかったり、毎日髪にダメージを与えてしまいます。
ヘアアイロンを使い人に絶対に知っておいてほしいことは、「髪はどれくらいの温度で何秒まで耐えられるか」ということです。アイロンをしっかりかけたくて、つい高温で使ってしまう人も多いのではないでしょうか?しかし、髪の毛が耐えられるのは180℃で10秒までです。ただし、これはあくまで健康な髪の毛の場合です。
カラーやパーマを一回でもしている髪は120~130℃で10秒が限界になります。これ以上高い温度や長い時間アイロンを当ててしまうと確実に髪が傷み、枝毛や切れ毛の原因になります。理由は高温で髪が固くなる「タンパク質変性」という状態になってしまうからです。
また、髪を温めるほどカールがつきやすいというのも間違いです。高温で巻くとカールが長持ちするというわけでもありません。髪の性質はガラスによく似ています。髪を温めることで柔らかくなり、そのあと冷ますと形が付くのです。
カールをキレイに長持ちさせるコツは?
①120~130℃で5秒かけて巻く、②カールした部分を手の中で10秒冷ます。この2点で、コテで巻く時間の倍の時間、カールを崩さないように手の中で冷ましましょう。この一手間を加えるだけで、ハードスプレーを使わなくても長時間キレイなカールが崩れなくなります。
また、髪にアイロンやコテを使うときには「髪を完全に乾かしてから使う」ようにしないと、水分が蒸発するときに髪にダメージを与えてしまうので注意しましょう。さらに、一度に大量の髪をまとめて熱を与えてしまうとキレイに形ができません。髪をいくつかの毛束に分けると、熱が効率的に伝わり短時間でまとまります。
アイロンの太さの目安はショート「25ミリ」、ボブ~ミディアム「32ミリ」、ロング「32~38ミリ」です。それからプレート(高温になる部分)の素材はしっかりとコーティングされているものを選ぶことで、滑りが悪い素材による摩擦で髪が傷むのを防げます。
また、ストレートアイロンを使う場合は、絶対に強く引っ張らないでください。ゆっくりと通すだけで髪は熱で十分伸びます。引っ張ってしまうとゴムのように元に戻らず、かえって縮れてしまうので注意してください。アイロンを購入する前に120~130℃に温度設定できるものか確認するのも忘れずに。
ストレートアイロンのおすすめは
◇B NEXTの「ラディアント28ミリ」とADSTの「プレミアムDS2」です。
カールアイロンのおすすめは
◇クレイツの「イオンカールプロ」とアイビルの「DHセラミックアイロン」です。
ワックスってどれを選べば失敗しませんか?
固いものと柔らかいもの2種類を混ぜて調節してください。ワックスはスタイリング剤の中でも髪に動きをつけやすく、人気があるのでよく聞かれます。ワックス選びで失敗してしまうのは、中間の固さのものを選んでしまうからです。ワックスにも柔らかいものから固いものまが1番から6番まであります。
髪質や髪の長さは人それぞれなので、中間のワックスを買ってもうまくスタイリングできるとは限りません。しかし「自分に合う固さのワックスなんて正直分からない」ですよね。そこで、失敗しないためには、柔らかくてしっとりした質感がありセット力が低いワックスと極端に固くてセット力の高いワックスを1つずつ購入します。
あとはそれを混ぜ合わせて、自分の髪に合う理想の質感に調整していけばいいだけです。2つを混ぜ合わせて調整するのは、メイクでは常識ですよね。プロのヘアメイクも数種類をモデルの肌の色に合わせて混ぜ合わせます。ただし、成分が違いすぎるとよくないので同じメーカー、同じシリーズのワックスから選んでみてください。
高価なワックスを買う必要はありませんので、市販のもので十分です。また、ワックスだけではパサついてしまうという人には、ワックスを手に取るときにホホバオイルを少量混ぜると、保湿効果のあるワックスが作れるので試してみてくださいね。
スタイリング剤を使うと髪は傷みますか?
カールウォーターはNGです!ワックスやスプレーは洗い流す前にトリートメントを使いましょう。スタイリング剤には一般的にワックス。ジェル、ムース、スプラ―などがあり、その中でもワックスは毛と毛をくっつけることで、毛束感やふわっとした感じを出しています。髪の毛同士が絡まると摩擦が起きるので傷まないことはありません。
それでも、「髪が傷むからスタイリングはしない方がいいの?」と心配するほど深刻なダメージにはなりません。ただし、摩擦を抑えるためにも手でワックスをガシガシもみ込むことはやめてください。また、ワックスやスプレーの後は髪が絡まっているので、無理やり櫛でとかすと髪が強く引っ張られ、傷む原因になります。
スタイリング剤の中にはシャンプーで落ちづらいものもあります。そんなときにおすすめの方法はシャンプーをする前にトリートメントを髪につけることでワックスやスプレーが落ちやすくなります。髪にトリートメントをなじませ、お湯でよくすすいでください。
髪を傷めるカールウォーターの悲劇
ただし、スタイリング剤の中でもカールウォーターやストレートアイロンをする前につける商品はおススメできません!これらの商品は水とシリコンとポリマーで、カールウォーターの原理はアイロンのスチームと一緒です。
これは「髪の中で水蒸気爆発」が起こり、髪に大きなダメージを与えてしまうからプロの美容師は使いません。アイロンやコテを濡れたままの髪に当てて「ジュー」という音を出してしまった人は要注意です。濡れた髪の毛が正常に乾燥するときはキューティクルの隙間から水分が抜けていきます。
しかし髪の毛が100度を超える高温にさらされると髪の内部の水分が水蒸気に変わり、髪に穴をあけて出ていきます。髪の中が穴だらけになるとカールの持ちが悪くなるだけでなく、乾燥髪になったり、枝毛や切れ毛になったりします。
カールウォーターをつけてアイロンを使うと、濡れた髪の内部で当然水蒸気爆発が起こります。それでも巻いた後の髪にはツヤがあり、サラサラしているのでキレイになっているように見えます。
しかしそれは水分は蒸発してシリコンやポリマーが髪をコーティングしているだけで、シャンプーをすると髪の表面のコーティングは落ちて、結局残るのは傷んだ髪になります。そのためますますカールがつきにくくなって「カールウォーターが手放せなくなる悪循環に陥ります。
今日だけはどうしても髪をキレイにしたい日はどうすればいいの?
自分でやろうとせず、美容室に行ってください。髪が傷んでいる人はアップスタイルにしましょう。どうしても気合を入れたい日ってありますよね?そんなとき、自分でどうにかしようとせずに、まずは美容室に行ってください。そしてブローした後に、ヘアアイロンでセットしてもらいましょう。
急に髪をキレイにしようと思っても、傷んでしまっている場合は一人でセットは不可能です。また、髪が傷んでいなかったとしても髪の後ろを持ち上げて、アイロンをキレイにかけるのは非常に難しいと思います。
自分で見える範囲にしかアイロンを使っていないと髪の面が揃わないので、横や後ろから見た時にキレイに見えません。おそらくどこの美容室でも、ブローしてアイロンするくらいのスタイリングなら3000円程度でできると思います。時間を考えても美容室の方がおすすめです。
すっぴんのままマスクをつけて美容室に行き、髪をセットしてもらいながら、自分はその時間を使ってメイクするのがいいのではないでしょうか。アイロンをしてもキレイにならないほど髪が傷んでいる人は、アップスタイルで傷んだ毛先を隠す方法もあります。
また、「集中ヘアパック」を使ってみたいという人もいるかもしれませんが、はっきり言ってあまり意味はありません。かえって髪が必要以上にオイリーになってしまうことがあります。使用する量が多すぎたり、髪を洗い流す時間が短くなってしまったりすると髪がべたべたした状態になってしまいます。
トリートメントや髪パックは、プロの美容師でも最初は失敗してしまうほど実は難しいものなので、大切な日をべたついた髪で過ごさないために、むやみな使用は避けた方がいいです。
湿気でうねるクセ毛はどうすればいいですか?
髪の乾かし方、髪のダメージケアを見直しましょう。髪の毛がうねる、広がってしまってキレイにまとまらないと悩むくせ毛の人は結構多いです。そんな悩みの種になるクセ毛には2種類あります。生まれつきのクセ毛と偽くせ毛です。偽くせ毛とはもともとくせのない髪がダメージによってクセ毛になってしまったものです。
原因はカラーやパーマなどによる髪の中の空洞化で、髪に穴が空いてしまい、その穴に水分が入ることで髪の形がゆがんでしまいます。本当のクセ毛か、偽くせ毛か見分けるには、髪の根元をチェックしてください。本当のクセ毛は根元からうねりがあります。逆に根元の方はまっすぐなのに、毛先だけくせがあるのは偽くせ毛です。
つまり、根元のダメージが少ない髪はまだ空洞化しておらず、毛先の傷んだ髪が空洞化しているという状態です。偽くせ毛は傷んでいるサインなので、安易に縮毛矯正をしないでください。傷み具合によりますが、正しいヘアケアを続けることで少しずつ改善していくことができます。
湿気がある日だけ髪がうねるという人は、この偽くせ毛の可能性があります。逆にくせ毛の人の中には湿気が多いときのほうが髪が落ち着くという場合もあります。では、なぜ髪が思い通りにならず広がってしまうのか。もしかすると乾かすときに問題があるのかもしれません。
絡まったまま乾かしてしまうと本来の髪の形で乾かず、髪に絡まりあとがついてしまうことがあります。また髪にクセがついてしまうのは、ドライヤーの風を下から上に向けてずっと当て続けているせいかもしれません。とくに短い髪は浮き上がってしまうので、乾かし終わったときに全体的にボリュームが出てしまうのです。
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