美しい肌を保つには普段の生活の中で、ストレスと上手に付き合いリフレッシュしていくことが大切

リラックスこそ肌にとって最良のメンテナンス

ストレスは肌にも悪影響なので気分転換してリラックスしましょう。現代社会に生きる私たちは、ストレスと無縁ではいられません。ストレスは体に様々な影響を及ぼします。体内に活性酸素が発生して肌老化が促進されたり、免疫力が低下してニキビができたりと、肌トラブルも起きてきます。

肌の健康を保つための「最良の薬」は意識してリラックスする機会を作ることで、リラックスすると副交感神経が優位になり、血液やリンパの循環が良くなります。結果として皮膚に酸素や栄養が届きやすくなり、肌細胞も元気になるのです。心をリラックスさせることは美肌作りにも欠かせないのです。

＜自律神経のバランスがカギになる＞

緊張すると交感神経、リラックスするときは副交感神経が優位になります。

イライラが女性ホルモンを減少させる

ストレスが続くと免疫システムや皮脂量にも影響が出てしまいます。長期的にストレスを感じイライラしている状態が続くと、コルチゾールやアルドステロン、アルドロゲンといった男性ホルモンの分泌が増えます。

ストレス下では、男性ホルモンが優先的に作られることから、女性ホルモンが減ってしまうのです。免疫機能調整作用のあるコルチゾールは免疫系を抑制し、皮膚の常在菌のバランスを乱します。また、アルドロゲンが増えると、皮脂量が増加してベテつきを感じやすくなります。

あごのまわりのひげが生えるエリアにニキビができやすくなることもあります。そんなときは緊急対策としてエクオールやＣＢＤを摂るのもいいでしょう。

＜ストレスで男性ホルモンが増える？＞

ストレスによるイライラは男性ホルモンを増やすので、相対的に女性ホルモン量が減少して、肌に悪影響を与えるホルモンバランスの乱に繋がります。

リラックスには五感の刺激が必要

複数の五感を刺激することでさらにリラックス感が高まります。五感とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚です。体性感覚は身体全体に広がっていて、温覚、触覚、痛覚などを検知します。すべての感覚にはセンサーとして感覚細胞があり、刺激を電気信号に変換して脳への情報を送ります。

私たちは普段、自分の置かれて状況を理解して安全に生きていくために、この五感を常に緊張させて生活しています。五感は単独刺激より、複数の刺激を与えた方がより効果的にリラックスできます。例えば、森林浴は視覚、聴覚、嗅覚など複数の刺激によりストレスホルモンが減少し、副交感神経の活動が高まることが明らかになっています。

＜五感から脳へのアプローチのしくみ＞

いつものリラックス法に音楽や香りなどをプラスしてみてください。例えば、食事ではにおいや眼で見て確認、食べて温度や味を感じるなど、日常の様々な行動で常に五感を通じて脳へ信号を送っている。

アロマを取り入れて心と体を癒す

香りのリラックス効果は体を調整する働きに影響を及ぼします。嗅覚は生物の進化において視覚や聴覚よりも早期に発達しました。香りは脳に伝達され、においとして認識されます。この信号は視床下部に届き、自律神経やホルモン系、免疫系などの身体を調整する働きにまで影響を及ぼします。

香りは肌に対しても様々な効果をもたらします。事実アロマテラピーは、フランスではやけどの治療から研究が進み、負傷した兵士にも応用されました。日常に取り入れるには、お気に入りのエッセンシャルオイルを何種類か常備して、気分や症状に応じて使い分けるのがおすすめです。

＜肌に良い影響のある香りの種類とは？＞

◇皮膚バリア、肌荒れの回復

　☞ローズ、キンギョソウに含まれるジメトキシメチルベンゼンの香り

◇皮膚生理効果改善

　☞バレリアン（セイヨウカノコソウ）に含まれるバレリアンの香り

◇女性の不定愁訴、肌荒れ改善

　☞スイートオレンジに含まれるスイートオレンジの香り

◇肌の血色を改善

　☞桜の花、フェンネルに含まれるアニスアルデヒドの香り

まとめ

肌を美しく保つには、正しいスキンケアをして肌にいい栄養を摂っていても心が健康でなければいけません。また肌の調子がいいと心が元気になって前向きな気持ちのなれます。そんなふうに肌と心、身体はつながっていていいサイクルが生まれると心身が健やかになって、表情まで豊かになります。

誰にでもストレスはあるものですが、暮らしの中で自分に合った方法で上手にリフレッシュすることで付き合っていきましょう。普段視覚ばかりを酷使しがちな生活習慣だからこそ、香りや音楽など目を閉じて感じられるほかの五感からの刺激で脳をリラックスさせる方法を試してみてください。