きれいに魅せるためのコスメとは？ファンデは塗り方がツヤを決める　

ファンデは迷わず暗い方を選ぶ

じつは多くの女性が持っているファンデーションはだいたいワントーン明るいものが大半です。ファンデーションの色を選ぶときにだいたい自分の肌の色に近い２色くらいまでは絞れると思います。この２本で迷った時こそ、勇気を出して、必ず暗い方を選んでください。

プロのヘアメイクさんはモデルたちにはちょっと暗めを使っています。なぜなら、明るい色のファンデでは白浮きしやすく、最終的に顔が浮いてしまって変になるし、ナチュラルにも見えないからです。わずかな差ではあっても自分の肌よりも白っぽいものを使ってしまうと違和感が出ます。

ファンデーションは暗めにしてその後つけるパウダーでトーンを明るくしていくイメージです。土台となるリキッドファンデーションが白いと絶対失敗します。パウダーが反射してさらに白く見えるので、確実に白浮きしてしまうのです。「白い肌が美肌じゃない」が合言葉だと思ってくださいね。

クリーミーなリキッドファンデを選ぼう

「リキッドファンデーションって何がいいですか？」は、最も多く聞かれる質問の一つですが、その答えは「どれもよいものです」となります。じつは、ここ数年でファンデーションの進化はすばらしく「これはダメ」と思うものが少なくなってきています。

逆に「ずっとお気に入りのファンデを使っている人」「これしか合わないと思って、同じものを使い続けている人」は少し損をしているかもしれません。値段に関わらず良い商品が増えているので、ＵＶケア商品と同じくどんどん新しい商品を試してほしいのがファンデーションです。

ツヤのために選ぶのは「クリーミー」なもので、それさえクリアしていればクリームでもリキッドでも、ＢＢクリームでも構いません。手の甲に出し、目をつぶって触ったら乳液か美容液に間違えるくらいの柔らかさ、とろみの少しあるものが良いでしょう。

クリーミーなファンデは厚みを出すことができ、塗るときにパーツごとに厚みに差をつけることが簡単にできます。カチカチと振って使う二層式ファンデーションや薄づきのオイルファンデーションは厚みのコントロールができないので禁止です。

ナチュラルメイクには厚みが自在に操れるクリーミーさが欠かせません。

ファンデーションを塗るのは頬だけ

顔には「美肌ゾーン」と呼ばれるものがあり、”目の下から頬骨の高いところ通ってこめかみまで”です。ファンデ―ションを塗るのはここだけでよく、ここさえきれいに塗ればそれ以外は残ったファンデーションでさっとなでる程度でＯＫです。

「それだけ？」と驚く方もいると思いますが、ファンデは顔全体に塗るからきれいに見えるわけではありません。あごやおでこを見て「肌がきれい！」と思う人はいませんが、「美肌ゾーン」を見て思います。

だからコスメブランドのポスターのモデルは、斜め４５°に顔を傾け頬骨の上を強調して見せているものが多いのです。つまり、このゾーンにだけファンデをのせると、肌のきれいな人に見えます。しかも他はほとんど塗らないのですからナチュラルなままで、この「厚み操作」がもともと美しい肌のように見せます。

塗っているのに、塗っていないようなナチュラル感を出すには「美肌ゾーン」にのみを覚えておきましょう。

「美肌ゾーン」のファンデの塗り方

では塗り方ですが、美肌ゾーンにたっぷりのファンデをのせたらあとはスポンジで、そのゾーンを上からポンポンとスタンプを押すようにしてなじませていきましょう。美肌ゾーンにはとにかく厚く塗って、頬の下にいくにつれて薄くなるようにしましょう。スキンケアはすべて手を使うことをおすすめしましたが、メイクに入ると基本的には手はおすすめしません。

手で伸ばすとファンデをただ引っ張ってしまい、美肌ゾーンの厚盛りができなくなってしまうからです。凹凸がある顔を手で触ることは難しいので、スポンジが一番便利です。ポンポンとスタンプを押すようにしていくとファンデを簡単に重ねて盛ることができます。

美肌ゾーンをスタンプし終わったら、あとはスポンジについているファンデで残りのおでこやあごをささっとなでれば終わりなので、これで完成です。美肌ゾーンにファンデを盛れば、顔全体からツヤが出ているように見え、また立体感も出ます。

すると顔のシミやソバカスがほとんど気にならなくなります。それにあまり塗っていない頬骨のしたはくぼんで見えるので、顔の凹凸がはっきりします。美肌ゾーンがファンデを盛ることで前へ前へと出てくるように見え、光を集めることができます。

また単純に美肌ゾーンはシミやそばかすが多いゾーンなのでここを盛ると自然に肌全体が美しく見えます。「美肌ゾーンを制する者が、ファンデーションを制します。」

コンシーラーはプロ向けの商品

ファンデを塗ると自然とシミやそばかすも気にならなくなっていると思うので、そう思ったらコンシーラーはつけなくてＯＫです。そもそも多少のシミやそばかす、ニキビ跡をものすごく気にする女性は多いですが、正直誰もそこまで見ていません。

もしコンシーラーは欠かせないといった方がいたら、だまされたと思って隠さず出かけてみてください。外で自分を見たときにコンシーラーで隠した厚い肌ではないナチュラル肌に驚くかもしれません。コンシーラーは使うのがプロでも難しいアイテムです。

例えば、使えば使うほど指で押してしまってファンデーションが剥がれてしまったり、すごく厚塗りになって悪目立ちしたりと、せっかくのファンデーションを台無しにしがちです。時間をかければかけるほど失敗する確率も高くなります。少々なら気にせず、美肌ゾーンを上手に仕上げるのに注力することをおすすめします。

また、目のまわりのクマやくすみなどが気になるなら、ピンク下地を塗ることでカバーできます。シミやシワは気にしすぎないように鑑はもっと引いてみてください。みなさん近すぎです。どうしてもコンシーラーを使いたい場合のレスキュー策として効果的な使い方も知っておきましょう。

まずコンシーラーには２種類あり、「リキッドタイプなどの柔らかいものは目の下のクマ用」で、「硬いタイプはニキビやシミ、ホクロ用」です。例えば目の下にあるクマに、硬いタイプをつけるとなじみづらくコンシーラーが目立ってしまいます。

逆にシミなどのポイントの悩みは、柔らかいものだと隠せず使っても意味がありません。柔らかいリキッドタイプのコンシーラーは目の下に軽くのばし、ファンデを伸ばしたスポンジをそのまま使って軽くポンポンと叩いていきましょう。

スポンジにジュワっとしみ込んだファンデの残りを使ってなじませていくイメージです。くれぐれも手で伸ばしたり、指でたたいたりしないようにしましょう。ファンデが台無しになります。次に、シミやニキビなどを消す硬いコンシーラーですが、この塗り方には特別な方法があります。

それは綿棒を使うのですが、コツは使う前に必ずその綿棒の先を垂直につぶして平らにすることです。この平らな部分にコンシーラーを垂直に押し付け、隠したい部分にも垂直に当てましょう。トントンと綿棒の平らな部分でやさしく叩きながらなじませてください。

これも指を使って塗ってしまうとファンデが剥がれてしまい逆効果で、この方法だけが剥がれません。こうしてカバーした後、ファンデーションをつけるときに使ったスポンジで、トントンと蓋をするように優しく押さえると自然になじみます。

まとめ

ファンデーションを使った美肌のつくり方はいかがでしたでしょうか？

美肌ゾーンと呼ばれる部分にだけ塗り、あとはさっとなでるだけにすることで厚さに差が生まれ、それがナチュラル肌にみせてくれるテクニックは早速試したみたくなったのではないでしょうか。

またスキンケアと違い基本的に手や指は使わず、スポンジを使ってなじませるようにしないとせっかくのベースメイクが剥がれて台無しになってしまいます。コンシーラーはどうしようもないときのレスキュー策として使うにとどめ、あまりシミやそばかすを気にしすぎないようにしましょう。コツは鏡から少し引いてメイクすることです。