メイク落としの鉄則とは？　スキンケア化粧品はたっぷり使わないと損

メイク落としは「ポイントメイクリムーバー」から

夜のスキンケアでは何よりもメイクを落とすことが重要です。必要なのはポイントリムーバーで、アイメイクを落とします。目元の皮膚は顔の中でも薄くて敏感で、ゴシゴシこすってしまうと「シワが増えたり」「くすみになったり」「皮膚のハリがなくなり」「目がくぼんで見えたり」など肌トラブルの原因の多くはメイクオフにあります。

「これは、年齢のせいかな」と思うことの多くは、メイクオフを見直すことで驚くほど改善できる可能性が大きいです。アイメイクを落とすときのポイントは、皮膚に触れる回数をできるだけ少なくすることなので、コットンにリムーバーをたっぷり含ませ目の上に数秒置いてさっとふき取ります。

目つげの生え際に残った汚れは、リムーバーがしみ込んだコットンをたたみ、その角で優しくふき取ってきましょう。プロがおすすめするのは、「ビフェスタ　うる落ち水クレンジングアイメイクアップリムーバー（マンダム）」が素早く、すっきり落ちてくれますよ。

クレンジング後に洗顔ですっきりと

メイク落としは塗っているファンデーションや、メイクの強度よって選ぶのがベストで、メイクを落とす力が強い順に「オイル>クリーム>ジェル>ミルク」となっています。しっかりメイクならオイルクレンジング、ナチュラルメイクならジェルかミルクといった具合に自分のメイクの濃さに応じて変えましょう。

なお、ファンデーションと同じブランドのメイク落としはそれがきちんと落ちるように設計されているので、迷ったときは選ぶといいです。例えば、ミルクで落ちる程度のメイクなのにオイルを使ってしまった場合は、落とし忘れのオイルとファンデが毛穴を詰まらせて炎症を起こすことがあります。

メイク落としはどうしても皮膚をこする行為なので、できるだけ少ない回数で終わらせのが肝心で、メイクの強さに合っているメイク落としなら肌への負担が減ります。あとはやはり「量」が大事で、少量だと余計に手でこすってしまうので手と顔の皮膚の間にたっぷりのクレンジングがあれば、過剰な摩擦で肌を傷めることもありません。

クレンジング後は必ず洗顔も行います。クレンジングはメイクを落とすもので、洗顔は余分な皮脂や古い角質を洗い流すものなので目的が違い、片方だけではすべての汚れは落ちません。「ダブル洗顔は潤いをなくしてしまう」という人もいます。

しかし、それよりは汚れが残って毛穴を詰まらせたり、色素沈着したりする方が怖いのでしっかり汚れを落とす方が肌にいいのです。洗顔料は自分の好きな香りのするものを選びましょう。一日の中で「すっきり」するタイミングは実は洗顔後しかありません。

それ以外の時間はずっと潤いキープなのでぜひすっきり感を味わってください。きちんと泡立てて、泡を転がし、手が皮膚に触れないようなイメージで洗うとよいでしょう。

肌のごわつき、黒ずみは酵素洗顔でとれる

どんなに化粧水を使っても潤ってこないという人は、古い角質を酵素洗顔やゴマージュで剥がしてみましょう。つるっとした卵肌になって化粧水が浸透しやすくなります。また、「皮膚がごわつく」「黒ずみが気になる」といった場合も同じくピーリングをすると肌のツヤ感が一気によみがえってきます。

目安は週１度の酵素洗顔ですが、とくにオイルをスキンケアに使っている人やオイルクレンジングをしている人は、肌がごわつきやすいので、週２回でもいいかもしれません。肌が弱い人もピーリングは刺激が強いですが、酵素洗顔くらいであれば試してみてもいいともいます。

角質なんて自然にはがれるものだから、ピーリングをすると逆に肌を傷めるのではと心配な人もいると思います。そんな人にはオーガニックコスメでゴマージュでの角質ケアをおすすめします。軽くマッサージをして顔を洗い、水気をふき取り、肌を緩ませてから肌の上にゴマージュをのせて軽くこすり、その後少し置いてぬるま湯で洗い流します。

クレンジングやスキンケアをしていても、どうしても余分な角質は肌にたまってしまうものなので、トラブルになる前に早めに取り除くことをおすすめします。同じようにカサカサの唇にはリップスクラブを使って古い角質をオフしましょう。その上からリップクリームをなじませると唇もプルンと復活します。

夕方の乾燥には美容液を塗る

きちんとスキンケアしても乾燥する季節だと、夕方あたりに「肌が乾燥する」という人もいるかもしれません。そういう時はごく少量の美容液をてのひらに伸ばし、その手のひら全体でメイクをした上から顔をやさしく押さえましょう。

手のひらで押さえているとファンデーションと美容液の油分が溶け合って潤いが取り戻されます。

このときにこすったり、叩いたりは禁物です。基本的にメイクの上からは何もつけられないのですが、この少量の美容液なら大丈夫です。

美容液は濃厚な美容成分を凝縮しているから瞬時に潤いを補給できるし、クリームほど重たくないのでメイクにさほど影響を与えません。お気に入りの美容液を仕事場のデスクに置いておくのもいいですね。もしものときのレスキューアイテムになってくれます。

夜は乳液かクリームを肌に使う

夜のスキンケアの方法は、朝のスキンケアと同じですが、最後に使う乳液をＵＶの入っていない乳液かクリームに変えるだけです。夜は寝るだけなので乾燥を防ぐためにややこってり系のものを使ってみてください。

若い人やテカリ肌の人は、乳液やクリームを嫌がる傾向にありますが、使用することで肌が整います。

皮脂の分泌が抑えられ、逆に過剰なテカリもなくなります。夜の乳液やクリームは肌に適切な油分を補うので、水分の蒸発を防ぎキメの整ったふっくらした肌になります。

そうすると翌朝の洗顔後の肌の吸いつきが違ってきます。数日だけでは劇的に肌がよみがえることにはなりませんが、根気よく続けることで肌が若返ります。

スキンケアでは「美容液」にお金をかける

「スキンケアは同じブランドのラインのものを使った方がいいですか？」はよく聞かれる質問ですが、プロのメイクアップアーティストの答えは、「とくにすすめてません」でした。理由は、スキンケアはそれぞれの目的に応じた最高のものを使う方が肌に効くからです。

また、それぞれのブランドの優れたアイテムをチョイスして組み合わせて使うのが一番オススメなのは、一つのブランドで揃えると、「ＵＶ乳液がない」「ミストローションがない」など不足が出てくるので自分でセレクトできる目を養いましょう。

スキンケアは全般的にできればメイク用のコスメよりも少しお金をかけてほしいです。こだわる順番は以下の通りで「美容液ｏｒ美容オイル>セカンドローション>ＵＶ乳液>夜用乳液・クリーム>ミストローション」になります。

美容液やオイルはあまり安い商品だと質がいまいちです。逆にミストローションは安くてＯＫです。２０代後半となるとモデルさんといえども、ひじやひざといった間接まわりのパーツが乾燥してきます。もちろん日々ケアしている人はいくつになっても断然潤ってます。

ボディケアも顔と基本は一緒でとにかく保湿が命なので、お風呂上りにローションを全身に塗り肌をやわらげてから、その後にクリームかオイルを塗ります。

まとめ

スキンケアはコスメよりもお金をかけて欲しい重要ポイントです。

肌はメイクの土台となるので、顔の皮膚を日々のスキンケアで整えることが、メイクで美しく輝かせることにつながります。そのためにもメイク落としの「クレンジング」と「洗顔」でしっかりリセットして肌を労わりましょう。

そして、夜は翌朝のスキンケアの準備だと考えて、たっぷりの保湿と栄養素を肌に補給するイメージで睡眠につなげましょう。寝ている間に肌がうるおい、キメが整うために夜のスキンケアもしっかり意識しましょう。そして、顔だけでなく全身からツヤがあふれるようボディケアもすれば、いくつになっても潤いが違って見えます。