肌にやさしい除毛のルール
目次
ムダ毛処理ってみんなどうしてるの?あなたの肌を守る正しい知識
体毛のしくみと除毛のダメージ
肌の露出が増える季節になるときになるわきや手足などの「ムダ毛」ですが、伸ばしたままにはなかなかできないのでやむを得ないのですが、ムダ毛処理はどうしても肌に負担をかけてしまうと心得て行いましょう。とくにカミソリなどで「剃る」よりも、毛抜きなどで「抜く」ほうが肌へのダメージは大きくなります。
抜くという方法は肌の一部をちぎることになるからです。毛は毛根にある毛母細胞の分裂によって成長し、まわりにある血管から酸素や栄養をもらって細胞分裂をくりかえします。つまり、毛根自体は生きていて、毛を抜くとこの生きた組織を引き抜くことになるので当然痛みを伴います。
目には見えませんが毛穴の奥で多少の出血もしていて、これを繰り返していると毛穴が炎症を起こして膿んだり、その炎症の跡がシミになったりと様々な肌トラブルが起きてしまいます。各除毛方法の長所・短所を理解したうえで無理のない方法を選ぶことが大切で、ルールを守って行えば肌ダメージを最小限に抑えることができます。
除毛の方法 肌への影響としくみ
「剃る」
◇電気カミソリ
穴の中に毛を引き込みながらカットしていくので深剃りができる。ただし、その分皮膚まで一緒に切ってしまうこともある。その傷口からかゆみが出たり、シミになったりすることもある。
◇安全カミソリ
T字型の安全カミソリは自分で細かい手加減がしやすいのが特徴で、毛穴が鳥肌のようにボツボツと立っている人は、深剃りの電気カミソリだと肌を傷つくやすいのでこちらの方が向いている。ただし、剃った後の肌が乾燥してかゆくなることもある。
「抜く」
◇毛抜き
毛抜きを使って1本ずつ毛を抜く方法で、手間がかかるうえにトラブルが起きやすい。わきをずっと毛抜きで抜いていると皮膚が固くなり、つれたようになることもある。また皮膚の下に埋もれた「埋没毛」ができ、そこから毛嚢炎を起こすことがある。
※毛嚢炎:毛穴が膿んだり炎症を起こしたりしたもので、顔にできるニキビとほぼ同じ状態だが体にできるとこう呼ぶ。
◇テープ
除毛したい部分に粘着力のある専用のテープを貼って剥がしとる方法で、一度にたくさん抜ける手軽さはあるがその分ダメージも大きい。また、ワックスと違って角質も一緒にはがしてしまうことも多く、肌の弱い人は極力控えたい。
◇ワックス
温めたワックス(ミツロウやパラフィンなどの固形油)を皮膚に塗り、冷えて固まったらはがす。皮膚が温められるため毛抜きやテープより若干負担は少ない。またパラフィンパックと同じ原理で、除毛後に肌がしっとりする保湿効果もある。
◇家庭用脱毛機
電気式の脱毛機で皮膚を温めたり、まわりの皮膚を押さえたりしながら抜くので、毛抜きよりは肌への負担は少ない。しかし、抜くことに変わりはなくトラブルも多い。「永久脱毛できる」などとうたった家庭用脱毛機があるが、抜いている限り毛はまた生えてくる。
「レーザー照射で永久脱毛」という商品も出回っているが、レーザーは医療機関でしか扱えないので家庭用として販売されることはない。
肌にやさしい除毛のルール
どれだけ気を配っても肌へのダメージは避けれれない除毛ですが以下のルールを守れば確実にダメージを減らせます。これどんな器具を使う時も共通で、除毛を行うタイミングは身体の温まっているお風呂上りがベストです。
1.皮膚を清潔にしてから行う
まずは除毛する部位の皮膚を清潔にするのが基本で、除毛をするとどうしても皮膚に傷がついてしまいます。皮膚を清潔にしておかないと傷から雑菌が入ってしまう恐れがあるので、石けんで丁寧に洗っておきましょう。
2.皮膚を温める
皮膚も毛も温度が下がっていると硬くなって処理しにくくなります。除毛する部位の皮膚を温めておくのも大切です。お風呂上がりの温まっているタイミングか、蒸しタオルをあててから行うとよいでしょう。
3.処理後はクールダウン
除毛した部位に水で冷やしたタオルなどをあてて、しばらくおきます。これは除毛による炎症を抑えるためです。
4.体調が悪いときは控える
風邪気味や生理前、寝不足などの体調が悪いときは皮膚の免疫力が落ちています。こうしたときに除毛するとトラブルを起こしやすく傷の治りも悪くなります。
たしかな技術の永久脱毛を受ければ一生お手入れいらず
永久脱毛とはその名の通りその部位のムダ毛が永久に生えてこないようにすることです。自己処理で肌トラブルを起こしている人は永久脱毛を検討してもいいでしょう。大きく分けてレーザー式と電気式の2種類があります。
レーザー脱毛はレーザー光で毛と毛母細胞を焼いて脱毛する方法で、痛みが少なく脱毛前に毛を伸ばさなくてすむのがメリットです。ただし、レーザーは黒い部分(メラニン)に反応するため、日焼け後の肌や色の黒い人はやけどを起こしやすいので避けましょう。
日焼けしていなくても日本人の肌は多少メラニンを含むので強く反応するとやけどになることもあります。このような事情からレーザーは必ずしも永久脱毛になるとはいえないのが現状です。
一方電気脱毛は、毛穴に1本1本針を挿入し毛根を電流で破壊する方法で、痛みが若干あり時間がかかることや毛をある程度伸ばさないとできないのが欠点ですが、完全に永久脱毛でき、また肌質を選ばないのがメリットです。永久脱毛は医療機関で受けられますが、熟練していない施術者が行うことによる肌トラブルも発生しています。
また、エステで行う光脱毛は安価ですが厳密にいうとレーザーではないため、やけどのリスクは高くなります。値段と効果や安全性のバランスを考えて賢く脱毛を受けましょう。
まとめ
除毛のルールは今後のムダ毛処理の参考になったでしょうか。間違ったケアで肌がボロボロ、シミが増えてなんてことにならないように、除毛は肌への負担が大きく丁寧に行うことを心得ておきましょう。本来毛は肌や皮膚を守るものです。それを取り除く際に肌へのいたわりを忘れないようにしましょう。
永久脱毛だけでなく、ムダ毛処理での肌トラブルは多いものです。大事なことは一生付き合っていく肌の安全性を考慮して、自分にあった方法を選ぶことです。毛を抜くという行為が思ったよりも肌へのダメージが大きく、皮膚の一部をちぎる行為だったなんて驚きですよね。そして以外にワックスには保湿効果があったことにも。お風呂上りに試してみてください。
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