シワを本格化させないための予防とは?
目次
確実に増えたきたシワをなんとかしたい 肌の老化をゆるやかにするための予防・改善とは?
シワは段階やタイプに合わせてケアを
シワは乾燥によってできると思われがちですが、実際には真皮のコラーゲンやエラスチンの変性・減少が主な原因です。シワは次のような過程でできています。
第一段階は「ちりめんジワ(小ジワ)」で浅く細かいシワは、乾燥すると目立ち肌がうるおうと回復します。次は顔の動きに合わせてできる「表情ジワ」で、若い肌なら表情が戻れば見えなくなりますが、年齢を重ねるにしたがって深くなり元に戻らなくなります。そして、最終的に真皮のコラーゲン線維が変性したり断裂したりすると、深いシワが刻まれていきます。
コラーゲン線維は肌の弾力を司るもので年齢とともにだんだん弾力を失い、量自体も減ってしまいます。さらに、コラーゲンの減少とともに真皮が薄くなりシワができやすい環境になります。こうして刻まれた深いシワはセルフケアでは消せません。
食事からコラーゲンをとってもそのまま肌のコラーゲンにはならないので、予防には不十分です。真皮のシワができるのを遅らせるためには、皮膚科学基準の正しいアンチエイジングケアが必要になってきます。
【カン違いNGスキンケア ”シワ”】
・小ジワの進行を食い止めるために化粧水でたっぷり水分補給
・シワ予防のためにコラーゲンのサプリメントやドリンクをとる
<シワができやすい部分>
目元:動きが激しく、皮膚が薄くて弱いためにシワができやすい。
額&眉間:頭皮がたるむと額のシワも深くなる。髪を結う時に頭皮を引っ張りすぎないようにする。
口元:たばこを吸う人や歯周病などで歯肉がやせた人は、口元に細かなシワが入りやすい。
※口の両側にできる「ほうれい線」はシワではなく、たるみの一種。
ちりめんジワ(小ジワ)には保湿成分が効果的
目元によくある浅く薄いシワの原因は乾燥で、これは大人だけでなく子供にもよく見られます。解決策としては、朝晩のスキンケアでしっかりと保湿することです。セラミド配合の保湿美容液などで角層に水分を与えつつ、クリームなどで油分もプラスしておきましょう。
このちりめんジワを放っておくと、真皮のシワに進行すると思われがちですがまったくの別物です。もし、保湿をしっかりしても解消されない場合は、表情ジワや真皮のシワに進行していると考えられますので、アンチエイジングケアにシフトしなければなりません。
☆食べても飲んでもコラーゲンは増えない⁈☆
「不足するコラーゲンは食品やドリンクで補えばいいのでは?」と考える人も多いようですが、口から入れたコラーゲンは胃腸でアミノ酸に分解されその時点でコラーゲンではなくなります。また、そのアミノ酸は体内で必要に応じて新しい皮膚や筋肉など色々なものに作り替えられるのですが、再びコラーゲンに戻って肌に定着するとは限りません。
肌を活性化させるマッサージで予防と改善
まず角層が乾燥して硬いとシワはより目立つという特徴があるので、しっかりと保湿を行い角層をやわらかい状態に保つのが大切です。さらに、シワができてしまう要因に代謝の悪さがからんでいます。そこで、代謝を上げるにはマッサージが有効です。
なぜかというと、肌全体の血液循環や線維芽細胞の代謝、皮膚をつくる表皮細胞などをまとめて活性化できるので、総合的なアンチエイジング効果が期待できるのです。つまり、肌全体の代謝を上げることがシワの予防につながります。しかし、真皮のシワまで進行していると改善は難しいため早めのケアが何より重要です。
☆美顔器でのケアもおすすめ☆
自己流のマッサージでは不安という人には、美顔器でのケアがおすすめです。最近では自宅で使える美顔器が多く発売されています。超音波の美顔器は、微振動が肌の奥まで届き真皮を活性化させる効果があるので、シワやたるみのケアに取り入れると良いです。
シワの本格化を予防するには、コラーゲンを増やす化粧品
真皮のシワは、今まで元に戻っていた表情ジワが戻りにくくなっていき、徐々に深く刻まれたものです。原因は真皮のコラーゲン線維などが弾力を失うからで、このような変性は加齢だけでなく紫外線も大きな影響を及ぼします。
対策法としては、コラーゲンの量を増やす作用のあるレチノールやビタミンC誘導体を配合した化粧品を取り入れると良いでしょう。これらの成分はシワやたるみにも効果的なので一本持っておくと重宝します。さらに、UVケアを万全に行うことも重要で、深くなってしまったシワを完全に消すのはかなり難しいのでしっかり予防しましょう。
首のシワは老化のせいだけではない
首のシワを気にするあまり首にクリームなどをたっぷり塗る人もいますが、じつはあまり意味がありません。首のシワが目立つのはもともとの骨格による問題が大きいからで、頚椎という首の骨やそれに沿って並ぶ軟骨などが皮膚の下にあり、その凹凸によってシワができやすいのです。また、マッサージなどで引っ張ると余計にシワができるので注意しましょう。
シワに有効な成分 まとめ
◇ビタミンC誘導体
リン酸型ビタミンCなどビタミンCを肌に吸収しやすい形に変えたもので、美白作用もある。若干ではあるが皮脂を抑える効果があり、ニキビ予防や毛穴対策などに有効。ニキビの炎症を抑えるのにも役立つ。
◇レチノール
ビタミンAの一種でもともと人間の体内にあり、線維芽細胞に働きかけて真皮のコラーゲンを増やす作用がある。やや刺激が強いので使い始めは効きすぎると、肌がカサつくこともあるが使い続けるうちに落ち着く。
◇AHA
ピーリングコスメに配合されている成分で、グリコール酸、乳酸、フルーツ酸などがこれにあたる。石けん、パック、ふき取り化粧水など色々なものに配合されているが、もっとも使いやすいのは石けんタイプ。ふき取りタイプはやや肌への刺激が強い。週1~2回の使用から開始し、慣れてきたら回数を増やすとよい。
◇ナイアシン(ビタミンB3)
肌代謝を活性化し、肌にハリを出す。ニキビにも有効。刺激が少なく使いやすいので肌が弱いけれどアンチエイジング化粧品を使ってみたい人向け。
◇抗酸化成分
油溶性甘草エキス、オウゴンエキス、各種植物ポリフェノールなどで、植物エキスが多く用いられる。
<それぞれの肌へのはたらき>
☆20代からの予防として使うのがおすすめ
★30代からの積極的なケアにおすすめ
1.老化の原因となる活性酸素を抑える☞ ☆抗酸化成分
2.肌全体の代謝を上げる☞ ☆ナイアシン ★AHA
3.線維芽細胞に働きかけて真皮全体の活性化☞ ☆ビタミンC誘導体 ★レチノール
シワの原因となる古い角質をピーリングで取り除く
年齢とともに遅くなるターンオーバーは、肌の機能が老化して衰えてくるからです。機能を活性化するために古い角質をピーリングで取ってあげると肌の代謝が上がり、下から新しい皮膚が生まれてきます。つまり肌の若返り作用です。ピーリングはちりめんジワだけでなく、シミやケア穴の開きなどまでトータルで働きかけてくれます。
ただし、ホームピーリングする際はアイテム選びが重要で、一番おすすめは洗い流すタイプのもので肌への刺激が少なく、どんな肌質の人も比較的扱いやすいです。ゴマージュなどもピーリング作用がありますが、物理的刺激があり、強くやりすぎると肌を傷つけるおそれもあるので十分に注意しましょう。
ピーリングで古い角質を取った肌はまっさらな状態なので、化粧品を普段より吸収できるタイミングなので、イオン導入器という美顔器を使ってビタミンC誘導体のイオン導入をすると、肌への浸透が高まりとても効果的です。ピーリングでターンオーバーを速めてシワを予防し、ビタミンCのイオン導入をセットでお手入れしましょう。
卵巣を活性化させるツボ押しやエクササイズ
卵巣から分泌されるエストロゲン(別名卵胞ホルモン)は、美しさや若さのホルモンと言われています。このエストロゲンは肌のコラーゲンを守ったり、水分量を増やしたり女性らしいボディラインをつくる働きを持っています。しかし、エストロゲンは妊娠・出産のためのホルモンなので、20代でもっとも多く分泌されます。
35歳を過ぎるとその分泌量は減り、40代で急激に低下します。また、骨盤の血流が停滞すると卵巣の機能も低下すると言われています。エストロゲンを減らさないためにも、血行を良くするツボ押しやエクササイズをすると効果的なので、座り仕事の多い女性は特に取り入れましょう。
<卵巣を元気にする!ツボ押し>
1.帰来(きらい):おへそから指4本分&親指1本分下、中央から指三本分両外側にある。
2.三陰交(さんいんこう):内くるぶしのもっともでっぱった部分から指4本分上にある。
3.血海(けっかい):ひざの内側の上角から指3本分上に位置する。生理痛にも有効。
<骨盤開閉エクササイズ>
骨盤を開く「ピラミッドのポーズ」2~3回程度
・両足を開いて立ち深呼吸⇒肩の力を抜き上半身を前に倒す⇒上半身をできるだけ前に倒した状態で30秒キープ
骨盤を閉じる「三角のポーズ」左右各2~3回程度
・両足を開いて立ち両手を広げる⇒背筋を伸ばしたまま左手で右ひざをタッチ⇒左手も真上に伸ばし顔も天井に向けて30秒キープ。
☆漢方薬の「当帰」にもエストロゲン様作用がある!
不妊や更年期の治療として婦人科でも使われている「当帰」を含む漢方薬はいろいろと種類があるので自分の体質に合ったものを処方してもらいましょう。
シワに強いハリのある肌をつくる効果的な食べ合わせ
シワ予防には、肌老化の原因となる活性酸素を除去する「抗酸化物質」をとりましょう。皮膚の中にはウロカニン酸やグルタチオンなどの抗酸化物質があり、紫外線が生み出す活性酸素を除去しています。しかし、それらは年齢とともに減るため、食べ物から抗酸化力を補うことが必要です。
ビタミンA・C・E(エース)は、とくに抗酸化力に優れた栄養素でまとめて摂ることによって、抗酸化作用の相乗効果が期待できます。料理の組み合わせとしては、「かぼちゃ、にんじんの蒸し野菜に肉そぼろ掛け」や「カリフラワー、パプリカのゴマ白和え」などがおすすめです。
シワのここが知りたいQ&A
紫外線の影響や間違ったスキンケアなどで肌の老化は進みますが、生まれた時から肌の老化を進めているものに”活性酸素”があります。鉄が錆びたり皮をむいたリンゴが茶色くなったりするのは酸化が原因ですが、人体の細胞を酸化させてしまうのが”活性酸素”です。これにより「肌がさびつく」ことが肌の老化の最大の要因なのです。
あなたが酸素を吸って呼吸するだけでも活性酸素が発生します。つまり人間が生きていくうえで老化は避けて通れないものなのです。そのほか、ストレスやたばこ、食品添加物、脂っこい食事も活性酸素を増やします。本来人間の身体には増えすぎた活性酸素を取り除く酵素(SOD)を作り出すことができますが、30代をピークに減っていきます。
まとめ
増えると困るシワへの対策はいかがでしたか?
間違ったスキンケアや紫外線対策を怠ったときのツケが加齢とともに現れてくるのは怖ろしいですよね。保湿やマッサージによりシワができる前に「予防」することが何よりも大事です。
そのうえで化粧品によるエイジングケアを20代から少しずつ始めていき、30代から本格的にケアしていくのがいつまでも若々しいハリと弾力のある肌を保つ秘訣です。そして、身体の内部からもエクササイズや漢方の力を借りてホルモンバランスを維持するのが女性にとって、手軽で効果的ですのでぜひ試してみてください。
紫外線や乾燥から肌を守り、シワを防ぐ
SPICARE スピケア V3ファンデーション SPICARE V3エキサイティングファンデーション【シリアルナンバー付き正規保証品】15g ナチュラル 1 個
商品紹介
関連情報