日焼け止め化粧品選びのポイント
目次
老化を早める紫外線ダメージから肌を守る
シミ・シワ・たるみを招く紫外線の恐怖
UVは「ウルトラ・ヴァイオレット・レイ」の略で紫外線のことです。なんとなく「紫外線は美肌の大敵」とわかっていながらうっかり日焼けしてしまったり、UVケアが毎日できていなかったりする人も少なくありません。
紫外線の怖さは肌の老化を早めることで、紫外線を浴びた肌は肌を守ろうとメラニン色素を作り出します。それが上手く排せつされないとシミの原因になります。また紫外線は真皮まで到達して肌の弾力を保っているコラーゲンを傷つけることもあり、それがシワやたるみの原因になります。
つまり、肌の老化を確実に進行させるのが紫外線なので対策によって5年後、10年後に大きく変わってきます。紫外線は暑さやまぶしさがないためどのくらい肌が紫外線を浴びているか実感できません。そこが紫外線の落とし穴で、まだ大丈夫と油断していると、ダメージは日々蓄積されていき、ある日突然肌の老化として急に現れることになります。
紫外線にはA波とB波があり、どちらも肌の老化の原因となるので両方防ぐ必要があります。
日焼け止め化粧品選びの3つのポイント
ポイント1 SPF&PA
日焼け止め化粧品の表示には、紫外線B波のカット効果を示す「SPF」と紫外線A波のカット効果を示す「PA」があるので両方を必ずチェックしましょう。アウトドアシーンなどで使うなら、SPF値やPA値の高いものがおすすめですが、数値が高いものやウオータープルーフのものは肌への負担も大きくなるので注意が必要です。
「SPF」:紫外線B波はエネルギーが強く、サンバーン(赤くなってヒリヒリする日焼け)を起こす。SPFは何も塗っていない状態に比べて、赤くなってヒリヒリする状態になるまでの時間を何倍にのばせるかの目安で、たとえばSPF10なら約10倍のばせるという意味。ただし、肌に塗る量が少ないと効果は激減してしまうようです。
「PA」:紫外線A波は真皮にまで到達し、ダメージを与えて老化を促進する。SPFだけで日焼け止め化粧品を選ぶ傾向にあるが、PAも重要な指標。「+」の数でカットの力を表している。+はやや効果がある。++は効果がある。+++は非常に効果があるという意味になります。
ポイント2 紫外線吸収剤フリー
敏感肌の場合は、日焼け止め化粧品に入っている紫外線吸収剤(下記参照)が肌にとって刺激になることがあります。そこで紫外線吸収剤を含まないものを選ぶのがポイントです。「紫外線吸収剤不使用」「紫外線吸収剤フリー」「ノンケミカル」などと表示されています。
ポイント3 クリームまたは乳液タイプ
ローション、スプレー、ジェルタイプなどは、使用感のよさからべたつきや白浮きを嫌う人に人気ですが、ほとんどのものが吸収剤のみでできています。吸収剤を含まないノンケミカルのものは、クリームや乳液タイプの中にあることが多いようです。
日焼け止め効果のある成分は2種類に分けられる
☆紫外線吸収剤:紫外線を吸収する化学物質のことで、紫外線を吸収すると肌の上で化学変化を起こし紫外線の影響を和らげる。
「紫外線A波吸収剤」パルソールA、メギゾリルSX
「紫外線B波吸収剤」桂皮酸、オキシベンゾン
☆紫外線散乱剤:紫外線を肌の上で反射させる物質のことで、金属の酸化させた粉体や細かい粘土質の粉などが用いられる。
「紫外線散乱剤」酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、カオリン、タルク
※日焼け止め効果のある化粧下地には、散乱剤ではなく吸収剤主体のものが多いようです。散乱剤は白っぽくなりやすいため下地には不向きなのですが、肌のことを考えるなら、吸収剤を毎日顔に塗るのは考えものです。
日焼け止め化粧品は塗る量に注意して
日焼け止め化粧品の効果は塗る量が少ないと当然効果は下がります。例えば、SPF値20のものを塗っても、少なければSPF値10程度の効果しか得られないこともあります。日焼け止め効果の測定に使われる量は、皮膚1平方cmあたり日焼け止め化粧品2mgでこれは実はかなりの量です。
しかし、実際に女性が使っている量は平均的にこの4分の一くらいのなので、その効果は20分の一まで下がります。日焼け止め化粧品をたくさんつけすぎると、べたついて嫌という人もいるようですがその場合は、頬骨のあたりだけ少し厚めに塗りましょう。紫外線によるシミは頬骨あたりからでき始めることが多いからです。
日焼け止め化粧品の上にはパウダーファンデーションを重ねる
より確実に紫外線をカットするにはパウダーファンデーションを重ねると効果的です。なぜならファンデーションの色粉は、紫外線散乱剤と似ているからです。例えば、レーザー治療をするときにファンデーションが少しでも肌に残っていると、レーザーの光が跳ね返されてしまうほどです。特に日焼け止め効果をうたったものでなくても、UVカット効果があります。
ファンデーションはパウダータイプがおすすめで、リキッドやクリームタイプは界面活性剤の配合量が多く、肌荒れの原因になることがあるからです。日焼け止め効果をうたったファンデーションもありますが、肌への負担となる紫外線吸収剤を多く含むことがあるため、あえてそのようなものでなく、普通のパウダータイプを選ぶ方がよいです。
※「日焼け止めだけの場合、しっかり塗ること」
家にいることが多くてメイクの必要もないし、日焼け止め化粧品しか塗らない」というひともときどきいますが、日焼け止め化粧品だけよりも、パウダーファンデーションだけの方がシミになりにくいです。なぜなら、日焼け止め化粧品を塗る量が少なすぎる人が多いからです。しっかりと塗る量に注意しましょう。
うっかり日焼けにご用心 紫外線対策のあれこれ
紫外線は日差しの強い日だけでなく、肌寒い曇りの日でも、短時間の外出でも少しずつ浴びてしまいます。そのわずかな紫外線が蓄積して、シミやシワになるのです。
1.曇っていても☞紫外線は雲を通過して地上に届き、肌にダメージを与える。晴れの日の6割以上の紫外線
2.日陰にいても☞紫外線は地表まで真っすぐ届く「直射光」と空気中四方八方に広がって地表に届く「散乱光」があるので、日陰にいてもかなりの紫外線を浴びることになる。
3.涼しくても☞まだ涼しい春先から紫外線は増える。また山の上や高原などの標高の高いところは紫外線が多くなるので、万全の紫外線対策が必要。
4.長袖で防備していても☞洋服の上からでも容赦なく通す紫外線。気づかない内に日焼けしてムラになっていることもある。UV加工の施されたカーディガンやストールを羽織るとよい。
5.部屋の中にいても☞紫外線A波は、ガラスを通過するので屋内や自動車、電車の中にいても油断できない。
老化を早める紫外線ダメージから肌を守る ”UVケア”
【カン違いNGスキンケア ”UVケア”】
・使用量が少ない:塗る量が少ないと顔全体に均一に塗れないうえに、効果が半減する。
・メイクが崩れたまま直さない:ファンデーションが崩れる=UVケアも崩れたということなので、放っておくと肌は確実に紫外線のダメージを受けてしまいます。
【正しい”UVケア”の手順をマスター】
1.適量の日焼け止め化粧品を手にひらにとる
量を守らないとUVカット効果が低くなる可能性があります。
<日常生活レベルの日焼け止め化粧品の目安 SPF20 PA++>
☞SPF20は赤くなってヒリヒリするまでの時間を20倍にのばすもので、シミやシワができるまでの時間を20倍に伸ばすものではない。また赤くなってヒリヒリするほど日焼けしなくてもシミはできてしまう。つまり、SPF20=300分(5時間)というのはあくまでも目安です。
2.顔全体に塗った後、頬骨あたりに重ねづけ
中指や薬指を使って、顔全体に丁寧にのばします。続いて日焼けしやすくシミができやすい頬骨あたりに重ね付けします。
3.ファンデーションを重ねる
より確実に紫外線をカットするために、パウダーファンデーションを重ねます。通勤など外を歩く時間が2時間以内ならファンデーションだけでも十分です。
☆肌の調子が良くない時は”ルースパウダー”(粉おしろい)を使うと刺激が少なくて良いです。サラサラとしていて肌になじみやすいのが特徴です。
※いつもより念入りケアが必要な生理前
生理前というのは、黄体ホルモンの分泌量が多くなり、これが紫外線感受性を高めるので、この時期は日焼けしやすくなります。妊娠中やピルを服用しているときも同様なので、いつもより念入りにUVケアをする必要があります。
<念入りUVケアの日焼け止め化粧品の目安>
ノーマル肌:SPF50 PA+++
敏感肌 :SPF30 PA+++
まとめ
あなたの普段のUVケアと違いはありましたか?
意外とおろそかにしがちなのがUVケアと言われていますが、紫外線は目に見えず感じられないので知らぬ間に肌へのダメージを蓄積させて、気づいたときにはシミやシワなど肌の老化となって現れます。毎日のことですが、パウダーファンデーションでUVカットできることとうまく組み合わせれば、それほど手間にはなりません。
日焼け止め化粧品は自分の肌質に合わせて、成分表示と形状をよく選んで使うことが大切です。そして、しっかりと紫外線を防ぐために使用量を守ることも重要でしたね。スプレーやジェルタイプなど紫外線吸収剤だけの肌の負担が強いものを避けて、ノンケミカルなクリームや乳液タイプだと毎日の使用でも肌にやさしいです。肌の老化を防ぎつつ、肌へのいたわりも忘れないでください。
肌にやさしい低刺激のパウダーファンデーション
【正規品】クッションファンデ DEBEAUS ディビュース リフィル付き 韓国コスメ カバー力高い 崩れない ヒト幹細胞培
商品紹介
関連情報