正しい保湿でトラブルに負けない肌の土台をつくる
目次
保湿した”つもり”になっていませんか? スキンケアの要「保湿」をおさらい
保湿の意味やしくみを徹底的におさらい
肌のうるおいが失われるとバリア機能が低下し、肌荒れや老化の原因になることは御存じでしょうか。つまり「保湿」こそがスキンケアの要といえます。しかし、これまで常識とされてきた化粧水をたっぷりつける保湿は、その場しのぎの応急処置のようなもの。一時的にはうるおっても時間がたてば、すぐに乾燥してしまいます。
きちんと肌を潤すためにはただ水分を入れるだけの保湿ではなく、肌そのものを乾燥しにくい状態に導く根本ケアが不可欠です。正しい保湿をマスターし、トラブルに負けない健やかな肌を手に入れましょう。
保湿の正しい意味理解していますか?
保湿とは、「肌の水分を適度に維持するためのスキンケア」のことですが、この当たり前のことを正しく理解している人は非常に少ないのが現実なのです。健康な肌の角層には約20~30%の水分が含まれていますが、これが20%以下になると「乾燥肌」と言われる状態になります。
保湿に対する間違った常識チェック
◆肌がカサつくときは化粧水をたっぷりつける
◆化粧水はシートマスクで肌にじっくり浸透させるべし
◆化粧水が蒸発しないように油分でフタをする
◆テカリ・ニキビ肌なので保湿は省略してもよい
◆肌の潤いを逃がさないように洗顔料はしっとりタイプを選ぶ
以上当てはまっていた人は、保湿スキンケアを見直していきましょう!
エアコンや冬場などで湿度が50%以下になると、角層の水分が蒸発しやすくなり肌がつっぱるなどの自覚症状が現れたときは、肌の水分量が10%以下になっていることもあります。人間の肌にはもともと水分を維持する機能が備わっているので、その機能が加齢とともに低下してきたのを補ってあげるのが、保湿の目的です。
本当の保湿とは、体の外から水分を取り入れるのではなく、体の内側から湧き出る水分を肌の中で保つようにサポートすることです。間違った常識に振り回されず、皮膚科学的にみて正しいスキンケアが大切になります。
肌のうるおいを左右する「保湿物質」の働き
肌が「うるおう」とは、みずから保湿物質をつくり、角層内に水分を蓄えておける状態のことです。保湿物質がきちんと働いていれば、湿度が0%でも水分は蒸発しません。つまり、保湿物質をつくる力が弱まると、肌は乾燥するのです。
角層の水分を守っている保湿物資にはじつは、「セラミドなどの角質細胞間脂質」が80%~、「天然保湿因子」が16~17%、「皮脂」が2~3%の3つがあり、それぞれが助け合いながら水分をキープしています。
本来脂質は水と結合しませんが、セラミドは水をサンドイッチ状に挟み込み、湿度が0%になっても蒸発させず、気温がマイナス20℃になっても凍らない性質を持っています。つまり、セラミドをたっぷり含んだ肌はうるおいに満ちているのです。
赤ちゃんの肌がプルプルなのは、大人に比べてセラミドの量が豊富だからなのです。
不足しがちなセラミドは化粧品で補える
角層の中のセラミドは残念ながら、年齢とともに減少する一方です。セラミドはコレステロールから作られていますが、コレステロールを食事からとっても、じかにセラミドを飲んでもセラミドは増やせません。加齢で減っていくセラミドを体の中から作り出すことは、とても困難と言われています。
そこで簡単に補えるように開発されたのがセラミド配合化粧品です。これを使えば、確実に肌の水分を増やすことができるようです。セラミドは水溶性ではないので化粧水ではなく、美容液や乳液に配合されています。
セラミドには多くの種類があり、より人間の肌に近い組成である保水力の高い「セラミド1、2、3」のいずれかが入っているものを選びましょう。「植物由来」のものも出回っていて、肌に優しいイメージがありますが、人間の肌には吸収されにくいので注意が必要です。
目安は3,000円以上のものを選ぶと、含有量や他の成分などの面でも目安になります。
代表的な保湿成分の種類 化粧品の成分表示をチェック
Type1 水分を挟み込むタイプ 保持力★★★
水をサンドイッチ状に挟み込むタイプでしっかりキープする性質があります。代表的な成分はセラミドで、最強の水分保持力をもっています。
【セラミド】:細胞間脂質の約40%を占めている水分を強力に挟み込んでキープする性質がある。湿度が下がっても水分をキープできる最強の保湿物質。
【スフィンゴ脂質、ステアリン酸コレステロール】:セラミド以外の細胞間脂質で、保湿力はセラミドより弱い。
【水素添加大豆レシチン】:油と水を混ぜる性質を持つ界面活性剤で、化粧品の使用感をよくする効果もある。
Type2 水分を抱え込むタイプ 保持力★★
真皮にもともとある成分などがよく使われますが、これらを肌に使っても真皮まで吸収されることはなく、角質内保湿として働きます。スキンケアアイテムだけでなく、ボディケアやハンドクリームにもよく配合されている。
【ヒアルロン酸】:真皮にあるゼリー状の物質で、200~600倍の水分を蓄える力がある。敏感肌の人におすすめ。
【コラーゲン】:真皮で弾力を保つ働きをもっているが、化粧品では保湿成分となる。真皮までは吸収されない。
【エラスチン】:真皮にある物質で、保湿力が強いため化粧品に配合されることもある。
【へパリン類似物質】:血液中のヘパリンという成分に水分含有力があることから、類似の成分を保湿成分として応用したもので、医薬品にも使われている。
Type3 水分をつかむタイプ 保持力★
水分を吸湿する性質があるが、冬場などの湿度が低いときには保湿力が下がってしまう。
【天然保湿因子(NMF)】:角質細胞内にある水溶性の成分で、アミノ酸や尿素、PCA(ピロリドンカルボン酸)など、約20種類の成分で構成されている。保湿力は強くないが、サラッとしていて使用感が良いため。化粧水によく配合されている。
【PG(プロピレングリコール)、グリセリン、1、3ーBG(ブチレングリコール)】:吸湿性に優れ、化粧品によく使われる成分だが、保湿力はあまり強くない。
気づかなかった、、、従来の保湿の盲点とは?
★保湿の盲点1ー化粧水だけではバリア機能が働いてうるおわないー
化粧水の構成成分は大部分が水なので、角層のバリア機能が働いて肌の奥まで入っていきません。浸透するにしてもせいぜい角層の2~3層程度であり、これではすぐに水分が蒸発してしまってキープできません。シートマスクなどで「浸透」させようとする人もいますが、保湿としての役割を果たしたとは到底言えません。
★保湿の盲点2ー化粧水をつけたあとしっとりするのは一時的なものー
化粧水をつけると肌の表面は濡れます。でも、唇が乾燥しているときになめて一瞬潤ってもすぐに乾いてしまいませんか?肌の上でも同じことが起こっています。スプレ-タイプの化粧水をする人もいますが、結局すぐに水分が蒸発して肌が乾くという負のスパイラルに陥りがちです。
★保湿の盲点3ー乳液でフタには落とし穴があった!ー
いくら油分を塗ってもセラミドや水分保持力のある成分が少なければ、肌は乾いてしまいます。乳液は水分が約50~70%、油分が約10~20%とそもそも水分の蒸発は防ぐには物足りません。しかし、セラミドや水分をキープできる保湿成分の入った乳液なら話は別です。フタをするのではなく、セラミドの効果があるからです。
★保湿の盲点4ーオイリー肌や大人ニキビ肌にも保湿は欠かせないー
「べたつくのが嫌」とか「油分は必要ない」と思って化粧水だけで済ませていませんか?保湿をおざなりにすれば、水分まで不足してしまいます。水分不足の肌は逆にテカリが目立つうえに角層のバリア機能が低下して、大人ニキビもよりできやすくなると言われています。
★保湿の盲点5ー洗顔料に配合された保湿成分は洗い流すので意味がないー
市販の洗顔料にある「しっとりタイプ」には油分が含まれており、すすぎ流したあとに肌上に油分が残るのでしっとり感じるしくみです。でも油分が残ると毛穴が詰まったり、そのあとにつける化粧品などの成分が浸透を妨げたりします。洗顔では「さっぱりタイプ」で汚れを落とすことに徹しましょう。
まとめ
正しい保湿ケアをマスターするには、これまで常識と信じて疑わなかった保湿ケアの盲点に気づくことが大切です。肌のうるおいのカギを握る「セラミド」を補うことが、保湿の決め手になります。安易に水分補給をしたり、油分でフタをするなどのケアは逆効果になってしまうので注意が必要です。
セラミドは化粧品原料としても比較的高価なため、類似品もたくさん出回っています。購入するときには、あまりに安価なものはセラミドの含有量が微量のものもあり効果が得られない可能性があるので、全成分表示を確認する方が安全です。化粧品の量や種類にもよりますが、3,000円以上のものを選ぶようにしてください。
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