肌のしくみを知れば化粧品選びが上手に
目次
あなたの ”肌体力” は大丈夫?5つの肌体力チェック
肌体力1 生まれ変わる
ターンオーバーでつねに新鮮な肌を引き出す生産力
肌は定期的に入れ替わることで、健やかさをキープしています。角質以下の表皮は肌の生産工場と呼ばれていて、この部分で肌をつくる細胞が生まれ、次々と生まれ変わっていく「ターンオーバー」がおきています。
約28日周期で行われ基底層から角質へと上がっていき、最後は垢となって剥がれ落ちるサイクルです。ところが年齢を重ねるとターンオ-バーが遅くなり40代になると約40日もかかるので、傷の治りが遅くなったり、シミができやすくなったりするのです。
だからこそ、ターンオーバーのサイクルを低下させないためには、余分な角質をためこまないことが大切になります。
肌体力2 守る
「バリア機能」ですこやかさとうるおいを守り抜く防御力
わずか0.02mmの角層が外的刺激から肌を守っています。角層は約20層の角質細胞がレンガのように積み重なっていて、そのすき間をセメントのようにセラミドなどの「角質細胞間脂質」が埋めています。
こうした細胞同士をピッタリ密着させる構造によって、水や異物が肌の中に入り込むのを防いでいます。バリア機能にはもう一つの働きがあり、それは肌の内側から湧き出る水分を角層に蓄えておくことです。
健康な角質は約20~30%の水分を含んでいて、それをセラミドなどの保湿成分が維持しているのです。ところがセラミドを作り出す機能が弱まると角層の水分が蒸発し、肌の内部のうるおいが失われてしまいます。
保湿成分が不足するとバリア機能が弱まり、肌は乾燥してかゆみやヒリヒリ感を生じるなどの敏感な状態になってしまいます。
肌体力3 育む
新しい肌細胞を生み出す「基底層」の生命力
表皮と真皮の両方に影響力を持ち、一番の働きものが「基底層」です。特に重要なのが表皮の細胞をつくる役割で、毛細血管から栄養分と酸素が供給され「基底細胞」が細胞分裂することで、表皮細胞が作られます。
さらに、基底層は基底膜と一体になって真皮を強力に守る、メラニンを生成するメラニサイト基底層にあり真皮まで紫外線が届かないようにカーテンのようにブロックする役割もあるのです。加齢とともに基底膜は衰えて弱くなるので、メラニンがその下の真皮にまで落ちてしまうと頑固なシミとなって残ってしまうことになりかねません。
また、過度なダイエットでタンパク質が不足したり、血行不良を起こしている場合は、基底層の細胞にうまく栄養と酸素が行き渡らず、ターンオーバーが妨げられますので注意しましょう。そして肌トラブルや炎症は早めに対処しないと基底層が壊れてしまい、真皮までダメージを受けると元通りにならなくなるようです。
肌体力4 若さを保つ
ハリや弾力をつかさどる「線維芽細胞」の活力
真皮を生み出す母と言われているのが「線維芽細胞」で、ここからコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの真皮を構成している成分を生み出しています。そして、シワやたるみの予防のカギは線維芽細胞にあります。
若いうちはハリのある肌がキープできても、年齢とともに線維芽細胞が減ったり働きが衰えることでハリや弾力がなくなってきたと実感するのです。さらに、紫外線や酸化、糖化などの影響によってもコラーゲンやエラスチンが変性しシワやたるみが加速してしまいます。
日ごろからきちんと紫外線対策をしたり、アンチエイジング化粧品を使って予防ケアをすることが肝心です。アンチエイジング化粧品にはたいてい線維芽細胞を活性化させる成分が配合されており、若々しい肌を保つのに役立ちます。
※酸化:体内に老化の原因となる「活性酸素」が発生して細胞膜などを参加させていく。すると細胞の機能が低下し、くすみ、肌荒れ、たるみといった肌の老化を引き起こす。
※糖化:真皮にあるコラーゲンやエラスチンなどの「タンパク質」と体内にある「糖」が結びつくことで、老化タンパク質が作られ、体内に蓄積してしまう。進行すると肌だけでなく体全体が老化していく。
肌体力5 運ぶ
肌に酸素や栄養を送る「毛細血管」のネットワーク力
血管は肌に活力を与える命のパイプラインと言われています。毛細血管の2つの大きな役割は、栄養と酸素を運ぶことと、二酸化酸素と老廃物を回収することです。血行不良になると老廃物がたまってしまうため、肌がくすんだり乾燥したりしてしまう。
現代人は、喫煙や睡眠不足、ストレスなどに囲まれ血行が悪くなりやすいので、マッサージや運動による意識的なケアを身につける必要があります。運ばれてくる栄養素そのものが不足していては健やかな肌は維持できません。本当のスキンケアには、食生活を見直すことも含まれます。
無理なダイエットで栄養が偏ることも吹き出物や肌荒れの原因となるので、食事により肌に必要な栄養素を適正量バランスよくとることを心がけましょう。血液循環が良いと、自然と血色の良いバラ色肌になりますよ。
まとめ
肌の内部がどのようになっているか興味を持っていただけたでしょうか?
まずは、肌のしくみを知ることが美肌への第一歩です。肌の中がどうなっているのか……、化粧品が肌のどの部分に効くのか……、どのように効いていくのか……という働きが分かれば、あなたの化粧品選びも上手になっていきます。
あなたの全身を覆う肌は、わずかな薄さの中に体を守るバリア機能と見た目を美しく見せるうるおいのしくみを持っています。安易に化粧品で何とかしようとせずに、あなたの身体の持つ素晴らしい機能を最大限生かせるように、自身のケアや習慣の見直しから始めてみてはいかがでしょうか。そして、理想の美を手に入れてください。
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