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「肌老化の原因になる紫外線対策」~日焼け止めの効果と正しい使い方~

汗をかいたら、すぐに日焼け止めを塗りなおさなきゃは正しいのか?日焼け止め ツヤ肌 素肌美人

 

紫外線カット効果はリキッドよりパウダーが高い

◆要チェック:一日5回日焼け止め女子

・日傘は必須アイテム

・中国のお母さんがテマスクで海に行く気持ちがわかる

☆日焼け止めの塗り直しに苦労しなくても、SPF表記のあるファンデを重ねればオッケー!

 

UVカット効果が高いのは、液体より「パウダー」

 「日焼け止めはこまめに塗り直そう」とよく耳にします。確かに太陽のもとに2時間以上いる場合は塗り直した方がいいですが、メイクをしているとつい面倒になりがちです。同じSPFやPAなら、液体系の日焼け止めよりも、実はファンデーションなどのパウダーの方が実際の効果は上です。わざわざメイクオフして日焼け止めを塗り直さなくても、通常はSPF表示のあるパウダーファンデなどを重ねればオッケーなのです。

 

よく伸びる日焼け止めほど実際の効果は劣りがちに

 日焼け止めは薄く塗ると効果が落ち、濃く塗るほど効果が高まります。ジェルとパウダーでは同じ量を塗ってもジェルの方がよく伸びますが、液体が伸びるという現象は、悪く言えばその分薄くなるということです。なので、よく伸びる日焼け止めは、実際の紫外線防御力は数値より低くなりがちです。それに比べてパウダーはあまり伸びません。しかも粉は液体よりも崩れにくく、光を拡散する作用もあるのでより効果的です。

 

 

「SPF」と「PA」の真実を知る

・SPF=UVB(浴びると肌が赤くなる紫外線)で炎症が起こるのを通常の「何倍」遅くするかの指標となる

・PA=UVA(蓄積するとシワ、たるみの原因となる紫外線)を防ぐ効果をざっくり表した指標となる

・実際の効果は、表示されているSPFやPAの5分の1程度。特に伸びが良いほど効果は低くなる

 

<日焼け止めのリアルな実力は?>

 日焼け止めのSPFとPAは、1㎠あたり2mg塗った場合の実験結果です。実際にこの量を塗ると肌が恐ろしくベッタベタになるので、普通はもっと薄く塗ります。つまり、実際の効果はもっと低く、SPFの数値は表示の5分の1程度と考えるのが現実的です。

 

<よく伸びる日焼け止めなら、さらに効果が低くなる SPFを過信するべからず>

 日焼け止めを塗ると、肌が受け止める紫外線量が少なくなります。例えばSPF50なら紫外線の量を50分の1にします。ただ、実際には5分の1程度なので、10分の1程度に減らせるイメージです。そのため、数値が大きいほど日焼けしにくくなるわけですが、決して塗ってる間は紫外線の影響をゼロにできるというわけではありません。例えSPF50+/PA++++でも、いくらかの紫外線を浴びてしまうので、浴び続ければいずれ日焼けしてしまうのです。

 

<「SPF」と「PA」の基礎知識>

 ☞私たちが防ぐべき紫外線には、「UVB」と「UVA」の2種類があります。それぞれ特徴や影響が異なり、UVBを防ぐ指標を「SPF」、 UVAを防ぐ指標を「PA」と呼んでいます。

 

UVB:波長が短く、皮膚の深部(真皮)まで届かないがエネルギーが強く、肌の炎症(サンバーン)を引き起こします。メラニンを作りやすいと 色素が沈着して褐色化する(サンタン)。

 

◇UVBを防ぐSPFとは?

 「UVB波」を浴び、その量が閾値(その人が受け止められる限界値)を超えると、皮膚が赤くなる炎症(サンバーン)が起きます。このタイミングを普段より何倍遅らせることができるかを示した指標がSPFです。日本における最大値はSPF50+となります。

 

UVA:波長が長く、皮膚の深部に届いてしまう紫外線で、エネルギーが弱いため直ちに影響しないが、長い年月蓄積するとシミやシワなどの老化現象を引き起こす(光老化)。

 

◆UVAを防ぐPAとは?

 「UVA波」はすぐに害をもたらしませんが、浴びる量が蓄積すると10年、220年と時間をかけて肌を傷つけていき、シワ・たるみなどを形成します。このUVA波を防ぐ指標がPAで、ざっくりと「+」マークの数でレベルを表しています。最大はPA++++となります。

 

 

紫外線対策のベースメイクは基本的にこれでOK!

・クリーム系日焼け止めは、下地、+パウダー(ともにSPF30/PA+++程度、紫外線散乱剤のもの)

・夏のレジャーでは紫外線吸収剤入りだろうと、SPF50以上を。
・敏感肌の人が吸収剤を使う場合は、いつもと同じ散乱剤の日焼け止め(or下地)の後に塗る。

 

<紫外線吸収剤&散乱剤の違い>

 日焼け止めに配合される紫外線防止成分には、次の2つがあります。

①紫外線吸収剤:UVカット効果は高いが、吸収した紫外線エネルギーを放出するため、乾燥やまれに刺激も。

②紫外線散乱剤:UVカット効果は穏やか、粉なので白浮きしやすいが、肌負担はほぼセロ。

 

<下地&日焼け止めの違いと塗る意義は?>

 成分的には日焼け止めとSPF・PA付きの化粧下地はとても似ています。日焼け止め=紫外線防止、下地=メイクの見栄えや持ちの向上などが主な目的ですが、最近は日焼け止めと下地の両方の効果を兼ね備えた商品も多くあります。「日焼け止めを下地代わりにしているけど不満はない。」という女子はそのまま使ってOKです。

 

<ベースメイク(紫外線対策)の選び方 >

 紫外線「吸収剤」と「散乱剤」の違いは次のようになっています。

◆紫外線吸収剤:紫外線を熱などに変換して放出するため、効果も肌負担も大きめだが、使用感は良い。

◇紫外線散乱剤:紫外線を跳ね返すため、効果も肌負担も穏やかだが、白浮きしやすい。

 ※酸化亜鉛は金属アレルギーを持っている人には合わない場合もある。そういう場合は、酸化チタンを選ぶとよい。

  (ただし、酸化亜鉛のほうが白浮きしにくい。)

 

外出先での日焼け止め&メイク直しには?

・日中外に2時間以上いる場合は、約2時間おきに日焼け止めを塗る。(SPFによって差はあり)

・崩れた部分をメイク用スポンジで優しく抑え、SPF付きのパウダー(ファンデ等)を重ねるだけでOK

・完全にメイクオフして直したい場合は、コットンに乳液かスクワランを取り、優しくメイクを拭き取る。

 

<油取り紙よりもコットンがおすすめ>

 日焼け止めやメイクを直す際には、崩れた部分をメイク用スポンジでさえ、パウダーファンデーション等を重ねます。油取り紙は皮脂を取りすぎるので、1日1回ほどならOKですが、何度も使うと肌が「皮脂が少ないから分泌しよう」と判断しててテカリがちになります。メイク用スポンジは適度にを吸収してくれるのでおすすめです。

 

<メイク落としシートのヘビロテはNG>

 市販の「メイク落としシート」は、脱脂力の強いオイル成分や界面活性剤がたっぷり入っています。摩擦刺激も考えれば、毎日のように使うのは避けたいところです。ベースメイクこそ紫外線から肌を守る最高のベールといえます。

 

<メイク&日焼け止めの直し方>

 ☞外出先でメイクや日焼け止めを直す場合は、以下の方法がおすすめです。

①崩れやテカリが気になる部分を、メイク用スポンジでそっと押さえる。

 ※下地を残すように、メイク表面の崩れだけを優しく抑えましょう。

 ※より低刺激なのはコットンだけど、難しければティッシュでもOK

②SPF付きのパウダーファンデなどを重ねて終了!

 メイクオフしたい場合は、コットンに「乳液」か「スクワランオイル」を取り、優しくなでてメイクを落としましょう。薄めのメイクなら乳液でOKで、崩れにくい下地などを塗ってる場合は、スクワランオイルがあると便利でしょう。

 

次回、「美しく見えるツヤ肌の作り方」~キレイに崩れるメイクの秘訣~

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