「オトナ女子のためのメイクアップ」~マスカラ、まつエクの真実とは~
目次
アイメイクのコツと間違ったケアや化粧で肌を傷めないために
ウォータープルーフマスカラが原因で目元にシワやクマが
◆要チェック:ウォータープルーフマスカラ女子の特徴
・長さ用、ボリューム用とこだわりの2本使い
・10年間同じメーカーをリピートしている
・まつエクはメンテがめんどくさくてやめたてしまった
☆ウォータープルーフ専用のリムーバーが目元の皮脂を奪い、乾燥ジワやクマの原因になる可能性が高い!
①アイメイクリムーバーの油は最強クラスの脱脂力
マスカラで目の下が黒くにじむ、いわゆるパンダ目は、マスカラの成分が汗で溶けることが原因です。しかし、パンダ目を防ぐためにウォータープルーフのマスカラを使うと、普通のクレンジングでは落ちず、目元用のリムーバーが必要になります。 リムーバーの多くは、油の中でも特に脱脂力が強い「イソドデカン」、「イソヘキサデカン」などの溶剤を配合しています。目元は皮膚が薄く、乾燥やシワの原因になりかねません。
②フィルムならお湯で落ちてパンダ目になりにくい
目元は皮膚が薄く、クレンジングでこするという行為自体も本当はよくありません。皮膚をこすると刺激が生じて、肌の防衛機能によってメラニンを作り、クマやシミができることもあります。(※メラニンは元来、肌を守るために生成される物質)そこで、最適なのがお湯で落とせる「フィルムマスカラ」です。これは40度の温度で落ちる仕組みなので、お湯で落ちるのに汗や皮脂に強く、パンダ目になりにくいのです。
ウォータープルーフマスカラ&アイメイクリムーバーの成分と盲点
・ウォータープルーフ=汗や水に溶けにくい「シリコーン」や「炭化水素油」でマスカラを皮膜している。
・耐水性マスカラを溶かせるのは、「イソドデカン」や「イソヘキサデカン」などの炭化水素油系の溶剤。
・上記成分を含むアイメイクリムーバーは脱脂性が強く、目元の皮脂が奪われて乾燥の原因になる。
<ウォータープルーフ効果の正体>
マスカラのウォータープルーフ効果を担っているのは、汗や水に溶けにくい油性成分です。代表的なのは、「シクロメチコン・トリメチルシロキシケイ酸」などのシリコーン類です。マイクロク クリスタリンワックスや水添ポリイソブテンなどのワックス状の炭化水素もよく用いられています。(主成分には、保存用剤としてイソドデカンなどを配合)
<目元用リムーバー仕組みと注意点>
ウォータープルーフマスカラは、目元用リムーバーでなければなかなか落ちません。これは、リムーバーの多くには、耐水性の油分を溶かすのに非常にたけた炭化水素油系容剤を配合しているからです。しかし、これらの素材は他の油を除去する力(脱脂能力)が非常に高いため、洗顔時に肌の油(皮脂)まで奪うような形で乾燥を招きます。
<ウォータープルーフ&リムマスカラアンドリムーバーの主な成分構成>
ウォータープルーフマスカラには、汗や水に溶けにくい油性のコーティング剤、リムーバーにはそれを溶かすための油性の溶剤が配合されています。
・マスカラリムーバーの成分例(油性の溶剤)
☞イソドデカン、イソヘキサデカン、水添イソブデン(炭化水素油)があります。(※同じ成分が、揮発性の保存用剤としてマスカラの主成分にも配合)。アイメイクリムーバーの正体は、 撥水性オイルコーティングを溶解できる「水添ポリイソブテン」や「イソドデカン」などの油性溶剤を配合しています。ちなみにリブーバーの宣伝文句で保湿成分配合などと書かれていても、乾燥するので要注意です。
・ウォータープルーフマスカラの成分例(油性コーティング剤)
☞シクロメチコン、トリメチルシロキシケイ酸など(シリコーン類)や 水添ポリイソブタン、マイクロクリスタリンワックス(炭化水素油) があります。ウォータープルーフ効果の正体は、水や汗に溶けにくい撥水性のシリコーンや炭化水素油でまつ毛をコーティングするのがウォータープルーフの正体です。落とすには強力な油性の溶剤が必要になります。
ウォータープルーフマスカラVSフィルムマスカラ徹底比較!
◆ウォータープルーフ:汗にはにじみにくい 。カール力が強い。リムーバーじゃないと落ちない。
◇フィルムタイプ:汗や皮脂でにじみにくい。カール力が弱い。約40度のお湯で落とせる。
フィルムタイプは暑いとにじむ場合もあり、ウォータープルーフは皮脂が多いとにじむ傾向があります。
<パンダ目防止にはフィルムマスカラを>
肌に優しくパンダ目を防ぐならフィルムマスカラがおすすめです。フィルムマスカラとは、水溶性ポリマー(プラスチック樹脂)でまつげにフィルム膜をはるマスカラです。水溶性ポリマーは水や油に強いので、汗や皮脂で落ちにくく、パンダ目を防げます。
<フィルムマスカラの仕組みと弱点とは>
フィルマスカラは温度で落ちる仕組みです。そのため、猛暑日はパンダ目になる恐れがあります。寝グセが水で戻るように、毛質には水分を含むと元の形に戻る性質があります。フィルムマスカラは水溶性のポリマーでできているので、カールキープ力はイマイチです。
<アイライナーの「フィルムタイプ」と「ウォータープルーフ」の特徴>
☞アイライナーは「リキッド」の方が落ちにくいという印象もあります。 しかし、「ペンシル」は発水性のシリコーンが入っているケースが多く、ウォータープルーフ以外のリキッドアイライナーと比べた場合、むしろペンシルの方が落ちにくい商品が豊富です。※フィルムタイプのアイライナーも落ちにくいが、暑いと落ちてしまいます。普段はフィルムタイプがおすすめです。夏の屋外レジャーやカールをバッチリ維持したいときのみウォータープルーフを使うのも手でしょう。
マスカラの下地は逆逆効果なこともある⁉
◆要チェック:マスカラ下地女子の特徴
・左官職人のように丁寧な塗りっぷり。
・ホットビューラーとの合わせ技。
・アイメイクに集中すると鼻の下が伸びる。
☆フィルムマスカラ+油分入り下地は取れる!ウォータープルーフ下地はリムーバーも必須。
①ウォータープルーフタイプは、下地であろうと落ちない
マスカラの仕上がりや、カールキープ力をアップしてくれるというマスカラ下地ですが、必ずしも良いとは限りません。実はマスカラ下地は成分的にはマスカラと大差ないものが多いのです。ウォータープルーフの下地は、ウォーターブルーフマスカラと同じ「シクロメチコン」、「トリメチルシロキシケイ酸」などのシリコーンを配合しています。下地といえども目元用リムーバーが必要なので、乾燥などの原因になります。
②フィルムマスカラに油分入りの下地は逆効果!
フィルムマスカラはカール力が弱いから下地を使うというのは、逆効果になるかもしれません。フィルムマスカラは水溶性ポリマーが主成分、つまり水分ベースです。油分が入った下地を併用すると、水と油がはじき合い、マスカラが落ちやすくなります。ウォータープルーフの下地は油が入っているので、フィルムマスカラは単品で使用するのがベストです。どうしても下地が必要なら、下地もフィルムタイプで統一しましょう。
マスカラアンド下地の効果と注意点
・ウォータープルーフのマスカラ下地はカールキープ力はあり、ただし落ちにく い。
・フィルムタイプ水星とウォータープルーフタイプ油性を重ねるとマスカラが取れやすい。
・フィルムマスカラには同タイプの下地を使う
<ウォータープルーフの下地はカール力が強い>
巻き髪が水で濡れると元のストレートに戻るように、髪やまつ毛は「水分」を含むと元の形に戻る性質があります。人気のマスカラ下地はウォータープルーフタイプが多いようです。これは汗、涙、湿気に強く、カールキーブ力は高いです。
<ウォータープルーフ&フィルムは相性が良くない>
ウォータープルーフの下地は、ウォータープルーフマスカラと同じくシリコーンなどの油性コーティング剤を配合しています。対してフィルムタイプは水溶性ポリマーが主成分です。つまり、ウォータープルーフとフィルムタイプは水と油の関係です。両者を重ねると、はじき合ってマスカラが取れやすくなる可能性もあります。下地は使わない。使うならマスカラとタイプで統一をする。最近ではフィルムタイプの下地もあるので探してみましょう。
<マスカラ&下地の組み合わせは相性を考えて使う!>
・ウォータープルーフの下地+フィルムマスカラ
☞下地の油分とフィルムマスカラの水分が弾き合い、マスカラが取れやすくなります。
・フォルムタイプの下地+プラスウォータープルーフのマスカラ
☞ウォータープルーフマスカラでもフィルム系の下地を併用すると簡単に落とせるという女子もいますが、マスカラが取れやすくなりますし、ウォータープルーフマスカラ特有のカール力は弱まってしまいます。
・フィルムタイプの下地+フィルムマスカラ
☞おすすめはフィルムマスカラの単品使い、またはフィルム下地+フィルムマスカラの組み合わせとなります。
まつ毛美容液にはまつイク効果はない
◆要チェック:まつ毛美容液べったり女子の特徴
・ねえ、まつ毛伸びた?とすぐに聞く。
・使ったら使った分だけ伸びると信じてる。
・自まつ毛で勝負したい。
☆普通のまつ毛美容液に育毛効果はない!効果がある商品は逆に危ないので禁止となっている。
①まつ毛美容液は「有効成分」を配合していない単なる「化粧品」。
まつ毛美容液は化粧品にあたる製品で、育毛効果や増毛効果は医薬品にしか認められていません。実は育毛シャンプーなどと言われているシャンプーも、せいぜいフケ症を緩和するのが関の山で、化粧品より効果の強めの医薬部外品であったりしても、増毛や育毛効果を求めることは不可能です。増毛や育毛の有効成分はとても副作用の強いものが多く、目粘膜の周囲に使用するまつ毛美容液に配合することは許されていません。
②中身は化粧品とほぼ一緒か危ない育毛成分入りの商品
まつ毛美容液の成分は、実は化粧水や美容液とほぼ一緒なのに、ほんの少量で下手な化粧水よりも高いというぼったくりくり価格のものもあります。「でも、本当に伸びたよ。」という女子もいるでしょう。その理由は次の通りです。1.アイメイクなどの影響で、まつ毛は日々切れたり抜けたりしやすいが、まつ毛を保護することで単純に切れにくくなるだけで、(実は伸びてはいな い)2.副作用のある危険成分を入れている(成分を詐称している場合もあり)。
まつ毛美容液の真相と安心なまつ毛ケアとは?
・まつ毛美容液の成分は、安価な化粧水や乳液と大差ない場合も多い
・点眼薬をまつ毛美容液として使うのは絶対NG。同様の副作用のある成分を配合した海外製品もあるので注意。
・切れたまつ毛は2~3ヶ月で元に戻るまつ毛美容液より、マスカラやクレンジングを変える工夫を。
<まつ毛美容液はデメリットしかない>
医薬品の育毛剤には育毛の有効成分が配合されることがありますが、効果の裏には副作用がつきものです。デリケートな目の粘膜周辺に塗るまつ毛美容液にはもちろん配合禁止です。安価な化粧水や乳液のような成分のまつ毛美容液もあるので、効果はないのにぼったくり価格に設定されてる場合も多いです。
<副作用のある育毛成分に注意!>
ある緑内障の点眼薬が「まつ毛が伸びる!」と一部で話題になりましたが、本来は病気で処方される薬です。ネットで平行輸入品を買う人もいるので心配です。まつ毛が伸びるのは、緑内障の有効成分「ビマトプロスト」の副作用です。でも、またの色素沈着や下水、視力障害などの副作用もあるので気を付けましょう。
※ただし、グラッシュビスタという医薬品は、点眼薬と同じビマトプロストを配合したまつ毛貧毛治療薬です。医師の指示のもとであれば使用も可能となっています。
<まつ毛美容液のNG成分&まつ毛のセルフケア>
☞本来、まつ毛美容液にはまつ毛を伸ばす効果は認められていませんが、下記の成分が入ってる場合はまつ毛が伸びる可能性もあります。しかし、危険な副作用付きなので安易に使用するのはやめましょう。
✖危険な成分。
◆「プロスタグランジン」類似物質
緑内障の有効成分に用いられる。眼圧降下薬で、まぶたの色素沈着や下垂、充血、視力障害などの副作用がある。
(例)ビマトプロスト、ラタノプロスト、デクロロジヒドロキシジ フオロエチルクロプロスタノールアミド、イソプロピルクロ プロステネート
※まつ毛美容液に「プロスト」、「プロスタ」、「プロステ」とつく成分が入っていたら該当している可能性が大です。
<自分でできるまつ毛保護>
◇クレンジング不要の「フィルムマスカラ」を使う
◇マスカラの前に「ワセリン」などのオイルをまつ毛に塗る
(※ただし、フィルムマスカラにオイルを重ねると落ちやすくなってしまうので注意です。)
◇できるだけビューラーやホットカーラーは使用しないか、使用してもまつ毛に負担がかからないように注意する。
次回、「肌老化の原因になる紫外線対策」~日焼け止めの効果と正しい使い方~
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