「正しいスキンケアを基本を身につけよう」~化粧品を効かせるために~
目次
スキンケアで肌を改善させる方法 毎日のことだからこそ正しいスキンケアの知識を知る
スキンケア基本のお手入れ~夜と昼~
夜編:まっさらな肌に戻して、たっぷり栄養補給がカギとなる夜のお手入れは、メイクをきちんと落とすことから始まります。一日中、肌の上にのせていたファンデーションは、酸化して肌に悪影響を及ぼします。クレンジングでメイクを落とした後に、落としきれなかったほこりや皮脂汚れなどを洗顔料で洗い流し、清潔な素肌を取り戻しましょう。
そして、クレンジング、洗顔で流出してしまった水分を補うために化粧水で肌を整えたら、乳液・クリームで栄養と油分を与え、バリア機能を高めてください。特に肌悩みのない人は美容液を使う必要はありません。また、肌ダメージを修復する成長ホルモンは、夜に活発に出ると言われています。規則正しい生活で睡眠をたっぷりとることも大切です。
朝編:朝のお手入れはUVケアまでと心得ましょう。健康な肌を維持するために必要なスキンケアの基本とは、清潔と保湿、紫外線対策となります。これらがきちんとできていれば、健康な肌を維持することができます。最近は、「朝の洗顔は必要ない」と言われることもあります。
でも、寝ている間にたくさんの汗をかいていたり、まくらやシーツのほこりなどで意外に肌は汚れています。だから、朝も洗顔料で汚れを落とし、清潔にすることが必要です。保湿は化粧水と乳液・クリームで行いますが、エアコンによる乾燥や季節の温度や湿度の変化など、様々なダメージから肌を守るためには保湿が何より大切です。
さらに肌を老化させないように、紫外線対策としてUVケアを朝のお手入れの一つとして忘れないようにしましょう。
正しいクレンジングの方法
ダブル洗顔が基本となります。ファンデーションなどの油性のメイク汚れを落とすために、メイクをした日はクレンジングが必要です。このクレンジング料の多くは油性成分と界面活性剤で作られています。油性成分は油性のメイク料を浮き上がれせるために必要なものですが、それだけではベタつきを洗い流すことはできません。
そこで、油と水、決して混ざり合わない者同士をくっつけて水で流しやすくし、肌からメイク汚れを離しやすくする界面活性剤が配合されているのです。この油性成分と界面活性剤の配合バランスによって、クレンジング料のタイプは分けられます。
また、メイクを落とすことに特化したクレンジング料は、ほこりや剥離した皮膚(角質)などは落としきれないので、必ず洗顔料でダブル洗顔をしましょう。もしメイクをしたまま寝てしまうと、メイク汚れが酸化して毛穴に詰まってしまいます。すると、雑菌が繁殖してニキビの原因になるだけでなく毛穴を広げることになります。
人間の皮膚は毛穴を通して体温調節や発汗など、水分調整をしています。これが妨げられると本来蒸発するべき汗などをため込んでしまい、新しい細胞が生まれるという、根本的な肌の機能を低下させてしまいます。疲れて帰ってきた日でも、必ずメイクは落としてから寝るようにしましょう。
クレンジング料の選び方
◆肌質との相性で決める
◆調子が悪いときは刺激の弱いものに替えてみる
クレンジング料は油性成分と界面活性剤のバランスで様々なタイプに分けられます。
これらは肌質やメイクの濃さで選ぶとよいでしょう。一般的に界面活性剤を多く含むものは洗浄力が高く、刺激になりやすいと言われているので敏感肌やトラブルのある人は刺激の弱いものを選びましょう。また、混合肌の人はベースの肌質に合わせてクレンジング料を選ぶと失敗しにくいでしょう。
□クリームタイプ:肌への優しさを求める、ドライ・インナードライ・ノーマル肌の人に
☞油分が多くあり、界面活性剤は少なめで、洗浄力は適度にあるため肌に優しく乾きにくいのが特徴です。ただし、油分が肌に残りやすいのでテイッシュオフしてから洗い流すのがオススメです。
□乳液タイプ:刺激は弱めで洗い流しやすい、ドライ・インナードライ・ノーマル肌の人に
☞クリームタイプより油分が少ないため、水に溶けやすく洗い流しやすい。保湿力はほどほどにあり、肌への刺激も弱めです。普通のメイクなら乳液タイプで十分落とすことができる。
□ゲルタイプ:みずみずしく、さっぱりした使用感、オイリー・ノーマル肌の人に
☞水の成分に界面活性剤を多めに入れてメイクを落とすのがゲルタイプで、みずみずしい感触で洗い上りはさっぱりします。メイクを落とす力は普通だが、皮脂膜を奪い去りやすいです。
□オイルタイプ:濃いメイクもするっと落とせる、ノーマル肌の人に
☞オイル自体にメイクを落とす働きがあるうえ、界面活性剤も多めです。しっかりメイクをするっと落とせるが、皮脂も一緒に落としてしまうので、乾燥が気になる人はメイクの濃い日だけにしましょう。
□ローション(シート)タイプ:洗浄力が高くふき取りタイプ、オイリー・ノーマル肌の人に
☞油分をほとんど含まず、ほぼ界面活性剤の力でメイクを落とすのがこのタイプです、洗浄力、刺激ともに強くふき取りタイプのため、メイクを落とすときの摩擦が気になるところです。
正しいクレンジングの方法 基本<乳液タイプ>
メイクを落とすのがクレンジングの役割ですが、しっかり落とそうとして力を入れてこすったりしていませんか?クレンジングの基本は、肌に刺激を与えないことです。今一度、あなたのクレンジング方法を見直す機会にしてみてください。
1.まず、顔全体のメイクを落とすため、ヘアバンドなどで生え際までしっかりと髪を上げる。
2.手を洗って清潔なタオルで拭き、乾いた手のひらにクレンジング料を適量(500円玉くらい)とる。
3.Tゾーンからクレンジング料をのせ、顔の中心から外側へ肌を動かさないようになじませます。
4.小鼻など毛穴が詰まりやすい部分は、指の腹などを使ってくるくると細かく、優しくなじませます。
5.やや冷たく感じるぬるま湯(35~36℃)で洗い流す。このあと洗顔するので大体でOKです。
<オイルタイプ>なら
・乾いた手のひらに適量(500円玉よりやや大きめ)をとり、顔全体にのせメイクとなじませる。
・ぬるま湯を少しとり、顔の上でオイルとなじませ乳化させる。全体が白濁したら洗い流します。
<ローションタイプ>なら
・コットンにローションをたっぷり含ませ、肌をこすらないようにしながらメイクをふき取ります。
※クレンジングでマッサージはNG!
クレンジング料には界面活性剤が含まれています。これは洗い流すものなので、クレンジングをするうえで強い刺激にはなりませんが、マッサージクリーム代わりに、肌の上長く置いておくと乾燥を助長したり、刺激になってしまいます。
ポイントメイクは別に落とす
□ウオータープルーフのメイクアイテムを使っている
□インサイドライン、目頭にしっかりとアイメイクをしている
アイメイクをきちんと落とさないと、皮脂汚れやメイクが酸化して微小炎症を起こします。これはメラニンを生成することにつながり、色素沈着が起こると言われています。落ちにくいマスカラやアイライナーなどは専用のリムーバーを使い、しっかり落とすようにしましょう。
<マスカラ・アイシャドウ>の落とし方
1.コットンに専用のリムーバーを含ませ、まぶたの上にのせて少し置き、上から下へふき取る。
2.今度は下から上へコットンを動かしてメイクオフ。左右に動かすとシワの原因になるので注意。
3.下まぶたの汚れや残ったマスカラなどは、コットンを半分に折った角で優しくふき取ってください。
<アイライン>の落とし方
1.専用のリムーバーを含ませた綿棒でまぶたを優しくなでるようにアイラインを落とす。
2.まぶたのキワに入れたインサイドラインは、まぶたを持ち上げ、下から綿棒を当ててオフ。
健康は肌は「クレンジング上手」から始まる
肌に刺激を与えず、しっかり落とすことが大事になります。スキンケアの間違いのトップに挙げられるのが、落とすケア=クレンジングです。メイク汚れをきちんと落とそうと、ゴシゴシこすったりコットンで肌を摩擦してしまったりと、クレンジングで肌を傷めてしまうケースが増えています。
また最近は、化粧品技術の向上で油分をほぼ含まなくても、界面活性剤の力で簡単にメイクが落とせるふき取りローションタイプのクレンジングが登場したり、オイルも洗い流しが楽なものが主流になってきました。簡単にメイクを落とせるということは、それだけ洗浄力が高く刺激が強いということになります。
自分の肌質に合ったものを使わないと、トラブルの原因になっていますのです。季節によって肌質は変化するのでそのときに合わせたクレンジングを常備しておくといいでしょう。そして、肌をこすらずメイクをしっかり落とす丁寧なクレンジングを続ければ、肌はみるみるきれいになっていくはずです。
スキンケアアイテムでお金をかけるべき順は、美容液→クリーム→化粧水→クレンジングの順になります。美容液には各化粧品メーカーの最新技術や美容成分が詰まっているので、値段が高い分肌悩みを解消する効果も高いのです。クリームも同様に保湿成分や有効成分がふんだんに入っているのでどうしても高価になりがちです。
化粧水、クレンジングは量をケチると肌トラブルの原因になるため、購入しやすい価格のものをたっぷり使うことにしましょう。
正しい洗顔の方法
毎日、朝晩使うのもだからこそ正しく選んで使うことが大切です。洗顔の役割とは剥離した角質、皮脂や汗、ほこりや大気中の汚染物質などを洗い流すことです。寝ている間に汗をかいたり、ほこりなどが付着したりするので、朝も洗顔料で顔を洗い清潔な状態に整える必要があります。
この洗顔料にもいろいろなタイプがあり、一番シンプルに作られているのが石けんタイプで洗い上りがすっきりするものが多く、表面積が大きいので泡立てやすいのが特徴です。いちばんメジャーなフォームタイプは、肌がキュキュッとしたり、しっとりしたりと洗い上りは様々です。
使いたい形状のものを選び、メーカーののすすめている肌タイプを目安に実際に使ってみて洗顔後つっぱるようなものは避けたほうがいいでしょう。乾燥しやすい肌質の人は、少し油膜が残るようなしっとりタイプを使って蜜もいいかもしれません。肌質は実は季節によって変わります。
例えば、夏の高温多湿の環境下では、乾燥肌の人でも皮脂量が増えてノーマル寄りになるなど、外的環境によって皮脂の分泌量は左右されやすく、ベタついたり乾燥したりを繰り返します。そのため変化する肌質に合わせて洗顔料を変えるのがベストになります。夏用、冬用などシーズンごとに洗顔料を買い替えると、ゆらぎのない健康な肌をキープできるはずです。
洗顔料の選び方
◆肌質との相性で決める
◆使い勝手の良さで選ぶ
◆洗い上がりの状態を見て、洗浄力で選ぶ
毎日朝晩のスキンケアで使用する洗顔料は、使い勝手のいい形状を選ぶのが大前提になります。そのうえで、肌がつっぱらないかなど、洗浄後の肌をチェックして自分の肌に合った洗浄力かどうか見極めましょう。部分的にベタついたりする混合肌の人は、朝起きたときの肌の状態を見て、全体的に皮脂量が多いようだったらさっぱり洗いあがるタイプを。
カサつきが目立つようならしっとり系を、と使い分けるといいでしょう。
□石けんタイプ オールタイプ肌に
☞余分な皮脂をすっきり落とすシンプルな製法の石けんは、適度な洗浄力をもちどんな肌質の人にも向いています。表面積が大きいので泡立てやすく、きめの細かい弾力のある泡が作れます。
□フォームタイプ オールタイプの肌に
洗い上がりの好みで選べるようしっとりからさっぱりまで様々なタイプが揃っています。乾燥肌向けのしっとり系のものは油分を多く含んでいるので、薄い油膜が肌に残り洗顔後、肌が乾かないようになっています。
□リキッドタイプ ほぼオールタイプの肌に
☞扱いやすく後肌がすっきりする石けんに近い製法のため、油分を残さずすっきり洗いあがります。中には合成界面活性剤のみで作られているものもあり、それらは肌への刺激が強いので、肌の弱い人は注意が必要です。
□ムースタイプ 肌の弱い人は避けたい
☞最初から泡で出てくるので、泡立てが苦手な健康肌の人におすすめです。ポンプで空気を含ませ泡状にしているものは、もともと水分が多く、界面活性剤を多く含んでいるので刺激が強めになります。
□粉末(酵素)タイプ 乾燥肌の人は注意
☞酵素のパワーで余分な角質もオフできる粉末タイプは、植物性の酵素は肌に優しいが、アミノ酸分解酵素などはピーリング効果があるので、使い続けると乾燥を助長することもあります。
正しい洗顔の方法 基本<フォームタイプ>
余分な角質や皮脂、ほこりなどの汚れをすっきり取り去るために、毎日の洗顔は欠かせません。肌への刺激を最低限に抑えるには、泡立てとすすぎがポイントになります。そのコツをぜひ身につけてください。
1.顔をぬるま湯でざっとすすいだ後、洗顔フォームを適量(2~3cm)手にひらにとる。
2.少量のぬるま湯を加え、指先を茶せんのようにして、空気を含ませながら泡立てていく。
3.きめ細かく、ふっくらとした泡ができれば完成。手で押してつぶれない程度の弾力感がベスト。
4.たっぷりの泡を顔全体にのせる。肌の上で泡を転がすような感覚で、汚れを泡に吸着させていく。
5.少し冷たいと感じるぬるま湯で洗い流す。頬などの広い部分は、顔の内から外へと手を動かす。
6.額や生え際、あごの下などのすすぎにくい部分は、手を横に動かして泡を洗い流していく。
7.生え際、あごの下、フェイスラインは洗い残しやすく、ニキビになりやすいので最後に確認。
8.洗い残しがなかったら清潔なタオルで顔を押さえるように、優しく水気をふき取ります。
タオルで肌をゴシゴシ拭くのはNGです。洗顔で汚れや過剰な皮脂を取り去った素肌は、守るものがなく、摩擦に弱くなっています。そんな、まっさらな肌をタオルで拭く際は、肌に残った水分をタオルで軽く押さえるようにして、優しくふき取るのが鉄則です。
次回、「洗顔後の正しいスキンケアで若返り」~化粧水からUVケアまで~
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