抜け感のあるシルエットでオシャレなヘアスタイル
目次
日本人の頭の形に合わせたふんわりトップのヘアスタイル ファッションに合わせたシルエットでオシャレを演出
後頭部のふんわりがイメージを変える
ダウンスタイルでペッタリ髪を見せないためには、トップのオシャレ髪の毛をワンカールだけ巻くことでフォルムを整えることもできます。ダウンスタイルは、トップにボリュームを出すのがポイントです。とはいえドライヤーで根元は立ち上がっているので、巻くのは根元ではありません。
毛先だけをアイロンでワンカールするだけで、髪が落ちたときにペタンとせず、自然にふんわりとしたシルエットをつくってくれるのです。全体的に髪を巻くのは大変だけど、ダウンスタイルでもちょっとオシャレ感を出したいときに3分でできる方法です。
巻く毛束は2つで、前髪以外のトップの毛束と、それより少し後ろからつむじの下くらいまでの毛束をとって前後で2つに分けておき、それぞれ引っ張りながら毛先をワンカールします。すると、前の毛束が左右に流れ落ち、後ろの毛束が後頭部より後ろに向かって落ちるように流れます。
最後は全体にシアバターなどで毛先を整えれば、それだけで後頭部のふんわり感が生まれ、全体のシルエットがひし形に整います。自然にコンサバっぽいきちんと感が出るので、大人っぽくて女性らしい好感度の高いスタイルになります。さらに全体に毛先だけワンカールをプラスすると、またちょっと雰囲気が変わります。
まるで全体を巻いたかのような動きや柔らかさが出て、可愛らしくカジュアルな印象になります。毛先だけのカールはキレイに巻かなくても目立ちませんから、ざっとラフに巻けば十分で、ちょっとイメージを変えたいときに試してみてください。
抜け感のあるフォルムをつくるポイント①
外国人のストリートスナップには「起きてすぐ髪を適当にまとめただけ」というようなヘアスタイルがよく出てきますよね。この自然でオシャレな「抜け感」のあるまとめ髪をつくるには、次の3つの点を抑えましょう。
1.ベースの巻き
2.おくれ毛
3.後頭部のボリューム
順番に説明していきます。ゆるっとした抜け感のあるアレンジをしたい場合、「ベース」を巻いていないとなかなかこの「ゆるっと」感が出にくいため、これは必須です。すべての髪を丁寧に巻く必要はありません。全体に毛先だけを平巻きで(床と平行になるような巻き方)軽く巻いておいて、あとは表面の毛束を少しずつとって巻いておけばOKです。
毛束は、つかんだときに直径1センチ程度の分量ずつ巻いていくと、キレイに巻けると思います。また、「寝るときおだんごヘア」でも十分な「ゆるっと」ニュアンスになるので朝時間がない、アイロンを使うのが苦手、という人はそれでも大丈夫で、まっすぐな髪でなければ問題ありません。
全体にパーの手でスタイリング剤をつけたら、指先を立てて手を熊手のようにしながら手ぐしですべての髪を後ろにもっていきます。高さは耳の延長線程度が基本で、高すぎず、低すぎずどんなファッションでも浮きません。片手でまとめた毛束を持ったら、空いている手で少しずつおくれ毛を引き出します。
おくれ毛で難しいのは生活感のある疲れた感じに見えてしまうことで、この「疲れおくれ毛」と「オシャレおくれ毛」の違いは、”束感”と”場所”で決まります。オシャレおくれ毛に見せるためには、こめかみから引き出すのがポイントです。
抜け感のあるフォルムをつくるポイント②
オシャレおくれ毛というと、もみあげのイメージを持っている人もいると思いますが、これはちょっと古い感じです。今は、こめかみからひと束引き出してハラリと出したほうが、小顔効果もあってオシャレ度も上がって見えます。もみあげから出した髪をくるくるさせてしまうと、とたんに昭和のオシャレ感が出てしまうので気をつけてください。
また、おくれ毛は量も大切で、あまり多く出しすぎると重く、あかぬけない印象になってしまうので毛束をとる場合は、だいたいほんのひとつかみ(20~30本程度)を目安にしてください。こめかみの髪がひとすじたれると、顔に陰影も出て色っぽさも出ます。あまり長い場合はださない方がいいこともあります。
リップラインくらいなら積極的に出してください。可愛らしさをアップさせたいときには襟足も少し出すと、より無造作感がうまれると思います。これは髪をまとめたときに自然に落ちた毛をスタイリング剤で束っぽくしてあげるだけで大丈夫です。
ハラハラと短い毛をそのままにしておくだけでは疲れて見えてしまうので、この束感をつくるひと手間を忘れずにしましょう。おくれ毛をキレイに出せたら、髪をゴムでまとめ今度は後頭部にボリュームを作ります。
抜け感のあるフォルムをつくるポイント③
「後頭部のボリューム」をつくる際には、髪の引き出し方がポイントです。ひとつ結びの場合、トップだけ引き出せばいいと思っている人が多いのですが、これでは自然な感じが出ません。1点だけ高さを出してしまうことで古臭い印象になってしまったり、顔や頭を長細い印象にしてしまうこともあります。
ですから、髪を引き出しても崩れないようにゴムを押さえながらトップの髪を少し引き出し、次に両サイドへ1.5センチずつ間隔をあけて、上の方の髪、下の方の髪、とジグザグに髪を少しずつ引き出すと、後頭部全体にフワッとしたボリュームが出て、頭の形をキレイに見せてくれます。
最後に忘れないでほしいのがゴムでとめているまわりで、ここもランダムにつまんでほんの1ミリくらいずつ引き出すことで、無造作感が高まります。
シルエットはファッションとの相性で考える
少し前までは、「ひし形シルエット」こそが黄金のヘアバランスと言われていました。頭頂部は小さく、耳より上はふわりと膨らみ、首筋に向かってくびれていくひし形は、確かに頭の形や輪郭に関係なくフォルム全体で骨格を矯正してくれる力があります。
頬のたるみが気になる場合も、頬をカバーしてくれるようなひし形ヘアをオーダーされる人が多いようです。ただし、大きな問題がひとつあります。それは、「コンサバ感」を強調してしまうことです。モード系やカジュアル系のファッションが好きなのに、ヘアスタイルがコンサバなひし形シルエットだとちぐはぐな印象になってしまいます。
ヘアとファッションとメイクは三位一体で、系統は様々ありますがここでは大きく分けてモード系、カジュアル系、フェミニン系の3つで考えてみたいと思います。モード系ならモデルさんのように線と面を活かしたストンとストレートなシルエットがはまりま両立す。
カジュアル系ならストレートでもクセ毛でも、毛先の無造作感がポイントで直線のシルエットと比べて動きが出るので、オシャレ感とカジュアル感が両立できます。また、強いクセのある髪の毛なら、外国の少年のようなふわっとした丸みのある無造作ヘアも似合うと思います。
そしてモテも狙えるフェミニン系は、ふわりとした髪の揺れ感が大事で巻き髪で顔を柔らかく見せるとともに「ひし形シルエット」を取り入れることで、顔形の悩みもカバーできるので、フェミニン系なら使わない手はありません。ヘアのフォルムは人の印象を大きく左右するので、自分のテイスト以外は手を出さないほうがいいでしょう。
服がカジュアルでヘアだけがコンサバ&フェミニンという組み合わせは、年齢を実齢よりも上に見せてしまうこともあるので、要注意です。
自分のなりたいテイストを表現する
「でも輪郭をカバーしたい!」というときは、前髪のスタイルでカバーすればOKです。例えば面長さんがモードな印象を目指すなら、ボブでもセミロングでもストンとした直線のシルエットがハマりますから、前髪だけは目の上でまっすぐな線を意識してパツンとカットします。
これならおしゃれ感も出るし、長く見えがちな顔形もしっかりカバーできます。丸顔さんがモードな印象にするなら、長めの前髪をサイドに流しておでこを見せ、縦のラインを強調するとクールビューティーに見えてモードな服とも相性がいいと思います。
カジュアルファッションの場合は、面長さんだったら重ためのワイドバングにすれば、ストレートでも巻き髪でもハマります。ワイドバングとは幅広な前髪のことで、長めの顔の印象が変わるし、重い前髪のボリュームが面長の大人っぽさを解消してくれます。
丸顔さんの場合なら、前髪を伸ばして手ぐしでかきあげたような9:1に分けた前髪にすると、ヘルシーな印象が出せるでしょう。せっかくかきあげた前髪がピタッとしないよう、根元はしっかりと立ち上げておきましょう。フェミニン系なら、どちらも薄い前髪がおすすめで、少し分け目を作っておでこをのぞかせると清潔感が出ます。
こうして考えると骨格矯正はまわりの髪でいくらでもできることがわかりますよね。だから、最終的なヘア全体のフォルムは自分のなりたいテイストで考えてもらうとうまくハマると思います。自分にはこれは似合わないなんて決めつけずに、どんどん新しい自分にチャレンジしてください。
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