薄毛の悩みを解決するために若いころからケアすれば髪はいつまでも若々しくツヤ髪でいられる　

年齢を重ねると髪が薄くなる理由

女性の見た目年齢は髪の「ツヤ」と「ボリューム」で決まります。それだけに「髪が細くなってペタンとし始めた」や「抜け毛が増えた」といった”薄毛”にまつわる髪の悩みはとても深刻です。白髪や髪のチリつきで失われるツヤはカラーリングやパーマでカバーできますが、分け目やつむじからのぞく白い地肌や髪のボリュームはごまかしがきかないからです。

実は毛穴の数は赤ちゃんも老人も全く同じで髪が薄くなってしまうのはなぜかわかりますか？一言で言えば頭皮の血行が悪くなるからです。そもそも１０万本あるといわれる髪の毛は、皮膚の角質層が変化したものです。

毛穴の奥にある毛母細胞から生み出され血管によって運ばれた栄養素や女性ホルモンによって４～６年かけて太く艶やかに成長した後抜け落ちていきます。そして約３か月間の休止期を経てまた発毛する、というサイクルを繰り返しています。

１０万本のうち８～９割が成長した太い髪の毛で、残りの１～２割が成長途上の細い髪の毛です。つまり、栄養も女性ホルモンも血管によって運ばれるので血行は、髪の毛の生命線なのです。頭皮のたるみなどによって老廃物がたまりやすくなる「３５歳」をさかいに毛母細胞の衰えが一気に加速します。

すると、髪の毛が栄養を吸収できず、生え代わりのサイクルが短くなって未成熟の状態で抜け落ちたり、休止したまま生えてこない割合が増えボリュームダウンしていくのです。毛穴はなくなるのではなく休んでいるだけなのです。

また、日焼け、ストレス、睡眠不足、冷えなども血液循環を妨げる薄毛の大敵で、血行が悪くなりコチコチになった頭皮に健康な髪の毛は生えにくいものです。食生活の乱れも体内の新陳代謝を低下させ、髪の生え代わりにダメージを与えます。

若い女性の薄毛も増えていて、加齢だけが原因ではありません。パーマやカラーリングのしすぎ（あるいは施術ミス）で頭皮が炎症を起こし、薄毛を招いていることがあります。さらに入浴せずにシャワーだけなど生活習慣の乱れが頭皮の血液循環を悪くします。

年齢にかかわらず、パーマ・カラーは最低１か月間は間隔をあけダメージを受けた頭皮を回復させる時間を作りましょう。パーマの際も刺激の少ないコスメパーマを選ぶ、カラーは根元を染めないハイライトやローライトを上手に使うなどして頭皮へのダメージを減らしてくださいね。

頭皮マッサージで毛穴を活性化

薄毛を解消し太くツヤツヤした髪を取り戻す方法は「頭皮マッサージ」しかありません。１日５分のマッサージを１週間続けてみてるとまずは、頭皮の色に変化が現われます。血行が悪かったり乾燥していたりする頭皮は赤みがかっていますが、マッサージによって血行が良くなると青白く美しい頭皮になっていきます。

マッサージを習慣化することで頭皮のたるみを防ぎ、血行を良くして毛母細胞を活性化し休止していた毛母細胞をよみがえらせ太く美しい髪を増やして薄くなった分け目を目立たなくすることができます。ちなみに頭皮と顔の肌は一枚でつながっていますから、頭皮のたるみは顔のたるみに直結します。

マッサージのポイントは、前頭筋、側頭筋といった頭の筋肉をほぐすことです。頭の筋肉は目やあごの疲れ、長時間のまとめ髪などによって硬くなりがちで、さらに腕や脚の筋肉と違ってあまり動かすことがありません。そのため血液やリンパの流れが滞って頭皮がたるみ血管が圧迫されて、ツヤ髪をつくる毛母細胞に血液や栄養が行き渡りづらくなるのです。

毛母細胞が栄養を受け取るのは毛細血管からで、とても細いため長らく血液が通っていない部分はどんどん消滅していき、毛母細胞が休止状態になります。特に心臓から遠い頭頂部は血液が通いにくいためトップの毛が寂しくなるのです。頭皮をみると健康状態がわかります。

頭皮が黄色っぽい方は寝不足やストレスで軽い血行不良、赤い方は疲れが慢性化して内臓に炎症が起き始めた状態、赤茶色や黒い方は重度の疲れやストレスで肩こりやだるさがあり、内臓の炎症が病気に発展している可能性が高いと言えます。

マッサージは行うタイミングが大切で、頭皮が汚れやすい人はシャンプー前に行うのがおすすめです。皮脂やフケを浮き上がらせておくと汚れが落ちやすく、健康で太い髪が生えやすくなります。ヘッドセラムなどを使う場合は、毛穴がきれいになって浸透しやすい、シャンプー後が最適です。

育毛剤の使い方と効果

「育毛シャンプーや育毛剤はいつから使えばいいのですか？」と悩んでいる方も多いと思いますが、答えは「頭皮も肌と同じで、早めに予防ケアすることが大切なのですぐに始めてください」です。さっそく今日から、頭皮の毛穴に詰まった皮脂をしっかりと落とし、育毛剤で保湿ケアしながらマッサージしてあげてください。

頭皮を肌と同じようにケアしておくことで、５年後、１０年後の髪のフサフサ、ツヤツヤ感が全く違います。デイリーケアではシャンプーした後に、髪の分け目に育毛剤を直接つけて１分でいいのでマッサージしてください。両手の指の腹で頭皮全体を動かすように頭全体をもみほぐすだけの簡単なもので十分効果があります。

ポイントは頭皮が清潔な状態で血液循環の良い「入浴後」に行うことで、育毛剤の浸透も良くマッサージ効果も高まるためです。育毛剤には、セラム（美容液）、頭皮用エッセンスなどさまざまな名称と種類がありますが。いずれも頭皮の血行をよくして毛根の働きを活性化させるのでどれを使ってもいいです。毛母細胞に作用する”アデノシン”が配合されていると太く黒い髪に変えてくれます。

薄毛の方というのは例外なく頭皮に独特の脂が古くなったようなにおいがあります。原因は、毛穴に詰まった皮脂などの老廃物で、シャンプーで取り切れていなかったり、頭皮のリンパの力だけでは流れきれなかったりするからです。トリートメントのすすぎ残しでも毛穴が詰まり、髪の成長を妨げます。

においのもととなる毛穴汚れは、頭皮用クレンジング剤で取り除くとよいでしょう。ＢＣクアヘア＆スキャルププレシャンプーピーリング（シュワルツコフ）がうるおいを残しつつも汚れはしっかりと落とし優秀です。マッサージをしながら毛穴の汚れを絞りとる意識で行うと効果倍増です。

薄毛の原因となる５つの生活習慣

薄毛や抜け毛は遺伝的要素の他に頭皮や髪にとってよくない生活習慣が要因になっています。「えっ？それって髪に悪いことだって知らなかった！」というふだんあなたが何気なく行っているお手入れの中にも、薄毛の原因が必ずあるはずです。

月１、２回のヘッドスパと次に挙げる５つの生活習慣をおすすめしたところ、１か月を過ぎるころにはツンツンと元気な太い黒髪が少しづつ生え始め、３か月目には透けていた部分が黒い髪の毛で覆われるまでになったのです。

１．毛穴に負担のかかる髪形にしない

　　毎日長時間同じ場所で結ぶポニーテールやアップスタイルは避けましょう。毛穴を強い力で引っ張り続けることになり、薄毛の原因になります。

２．ノンシリコンシャンプーを使う

　　毛穴の詰まりを防ぐため、ノンシリコンシャンプーを使ってください。トリートメントやワックスなども頭皮につけないように気を配りましょう。

３．頭皮をこすって洗わない

　　力を入れてこすって洗うと、頭皮が炎症を起こして髪の毛が生えにくくなります。頭皮の洗い方は指の腹で押すように、頭皮全体をゆで卵だと思って洗いましょう。

４．頭皮マッサージを習慣化する

　　頭皮の血流をよくするにはマッサージが一番。週１回でいいので湯船につかった血流の良い状態でマッサージを行いましょう。　　

５．分け目を頻繁に変え、頭皮の日焼けを防ぐ

　　分け目部分が薄くなってしまうのは頭皮の日焼けも一因で、頭皮が硬くなり髪が生えにくくなってしまったのです。

まとめ

実は女性にとっても意外に多い”薄毛”の悩みはいかがでしたか？ボリュームが減ったり、ツヤがなくなると見た目も老けた印象になります。簡単にできる頭皮マッサージを習慣にすることで、血流を増やし根本から解決していきましょう。さらにそこに育毛剤を加えて若いうちから頭皮と毛根をケアすることも大事です。

毛が薄くなる、抜け毛が多くなるのは毛母細胞に栄養が行き渡らずに毛根が休眠してしまうためです。太くて黒い健康的な髪を生やすためには、生活習慣や食生活も大切になります。頭皮も顔の肌とつながっているので、スキンケアと同様に頭皮ケアにも気を配りましょう。顔のたるみも防げて若返りの効果は絶大ですよ！