「コスメの効果を最大限に高める」~肌の負担を軽減する塗り方メソッド~
目次
テクスチャー別の肌に優しい塗り方
コスメの効果を最大限に高めて、肌の負担を最軽減化!
塗り方によっては、化粧品の効果を下げてしまうこともあるってホント?!ここまでスキンケア製品の選び方についてお話ししてきましたが、それと同じぐらい大切なのが、スキンケア製品をどうやってつけるかです。せっかく良いスキンケア製品を使っても、使い方が間違っていたら効果が半減してしまいます。
それどころか、誤った化粧品の塗り方はかなり大きなダメージを与えてしまう原因になってるかもしれません。顔の肌は角層が薄く、とてもデリケートな性質を持っています。スキンケアにメイクに1日に何度も肌に触る機会がある女性こそ、扱い方には細心の注意が必要です。
若いころに肌をデリケートに扱うスキンケア法に出会ってから、やさしく肌に触るように心がけてきました。特に目元の皮膚の取り扱いは、積み重なると大きな差が出るのです。目元に皮膚がシワが少ないことを褒めてもらうことが多いのですが、これはひとえに長年肌の触り方に気を付けてきたことが功を奏しているのではないかと感じる部分です。
もちろん、今から始めても遅いということは全くありません。皆さんも今からご紹介する優しいケア方法をぜひ心がけてみてください。
【しずく塗り】化粧水などのシャバッとしたテクスチャーに
化粧水などの水っぽいテキスチャーの化粧品を塗布するときに行っている方法です。化粧水は指でつける派ですが、コットンを利用した時よりも指付けの方がムラづきしてしまいやすいデメリットが知られています。今からご紹介するしずく塗りは、指付けでもなるべくムラなく化粧水を伸ばすための塗り方です。
目頭、小鼻の脇、唇の下、耳の周辺などは化粧水を塗り忘れやすい部分なので気を付けてください。手のひらで顔を包み込む時は、とにかく肌を圧迫しないよう優しく手当てする意識で。化粧品を押し込もうとして肌をプレスするよう塗布してしまうと、圧力がかかりやすい頬の高い部分にダメージを蓄積してしまいます。
ご自分の顔の凹凸に合わせて、手のひらをそっと添えるようなイメージで十分です。
①化粧水を手のひらのくぼみに適量を出す。
②手で肌に化粧水の滴を置くように塗っていく。
③目頭、小鼻の脇、唇の下、耳の周辺にも丁寧にしずくを置いていく。
④顔全体に伸ばしたら、優しく手のひらで包み込むようになじませる。
【左官塗り】美容液、乳液くらいのゆるいテクスチャーに
美容液や乳液などのゆるいテキスチャーの保湿剤を塗布するときは、壁を塗る「左官職人」のように肌表面に滑らせるように塗していきます。塗りムラが出ないように、すっと滑らかに伸ばしていくのがポイントです。肌に与える摩擦を防ぎたいので、鏡を見ながら、肌が上下左右どちらの方向にも動かないくらいの力加減がベスト。
優しく滑らせるように保湿材を肌に伸ばしていきます。指の腹の使い方がポイントで、肌の凹凸に吸わせるように若干のカーブをつけると効率よく伸ばすことができます。日焼け止めなどを塗るときも、肌全体に膜をきれいに張るイメージで塗るのがポイントです。左官塗りで肌をなるべくこすらないように塗布するテクニックを高めましょう。
①美容液や乳液を手のひらのくぼみに適量を出す
②指全体に液をたっぷり取る
③肌に美容液や乳液の膜を薄く作るようにすっと伸ばしていく。
④細かい部分は指先で塗布、顔全体を手のひらで包んでなじませる。
【置き塗り】クリームやバームなど、硬いテクスチャーに
油分が多めで固めのテクスチャーのクリームやバームタイプの保湿剤を塗布する時の塗り方です。この方法も肌にできるだけ刺激を与えることなく保湿剤をまんべんなくつけるために行います。硬めの保湿剤を肌の上で伸ばそうとすると、どうしてもこすってしまいがちなので、置いて乗せていくようなイメージで塗布してください。
効果が欲しいためにぎゅうぎゅうと押し付けるように塗ってしまう方がたまにいらっしゃいますが、硬いテクスチャーの保湿剤は肌表面にステイしているだけでもほどの効果が期待できるので、安心していただければと思います。マスクをして汗をかいた時など、肌がふやけて水分が蒸散しやすい状態になっています。
そんな時は、ティッシュなどで汗を拭き取った後に、この方法で抗炎症成分が配合された硬めの保湿剤を塗布すると、肌荒れを予防することができるのでおすすめです。置くように乗せるので、メイク崩れもしにくいのがポイントです。
①保湿剤を規定の量、指先に取る
②両方の指に薄く広げるように伸ばす。
③肌の上に手指を置くように保湿材をなじませる。
④細かい部分は指先で塗布。顔全体を手のひらで包んでなじませる。
スキンケアを好きになったと言ってもらうことが最大の幸せです
私自身、肌が弱く荒れている時期はそれをコンプレックスに感じ、対人関係に前向きになれないことがありました。それと同時に、肌にまつわる悩みで苦しんでいる方がたくさんいることも目の当たりにしました。そうした方たちのお悩みを少しでも減らすことができればという思いから、ここまで美容情報の発信を続けてくことができました。
自分の肌は鏡に向き合うたびに目に入るもので、肌に対する悩みが少なくなるだけで、毎日が楽しくなって前向きな気持ちになります。そして、スキンケアに対する知識は、一度身に付けてしまえばいかようにも応用可能な、まさに一生ものです。
自分の肌は一生付き合っていくかけがえのない存在です。「調子はどう?」と声をかけるような気持ちで、自分をいたわる時間として、毎日の肌の観察とスキンケアを趣味にしていただけたら嬉しいです。そして、色々なアイテムを使いながら、一生物の人生スキンケアで生涯、美肌を維持していただけたら、私にとってこれほど嬉しいことはありません。
同時に、スキンケアにおいてもちろん無理は禁物。どんなに良いと言われる美容法でも合う合わないはありますので、紹介しているスキンケアを試してみて、肌に異変を感じたり、違和感がある場合には、無理せずちしていただけますと幸いです。
また、スキンケアの研究は日進月報。新しく素敵なスキンケアアイテムもどんどん登場しています。最新の情報についての紹介も、ぜひご覧いただければと思います。
次回、「美人は誰でもなれる」~理想の美人になれる方法を伝授!~
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