「肌の欠点を美しくカバーする」~メイクまでが素肌になる~
目次
大人の女性のファンデーションの選び方 肌をカバーし、みずみずしい肌に見せるテクニック
40代からは肌の欠点を美しくカバーする技術を習得する
20~30代は、いかに目を大きく見せるか、唇を愛らしく彩るかといったポイントメイクにばかり気を取られていましたが、これから先は素材が勝負です。肌をいかに美しく見せるか、そこに注力してメイクを施しましょう。40代からはくすみ、シワやシミ、たるみといった欠点が目立ってきます。
スキンケアだけでは太刀打ちできないこれらの悩みをカバーするには、メイクの力を借りなければなりません。鏡の前で慌てないためにも、ウィークポイントに正面から向き合って、トレンドに左右されることのない、自分を最高にひき立てる定番メイクを準備しておくのが大人のたしなみでしょう。
お気に入りだったポイントメイクが時代遅れなこともありますし、愛用し続けてきたファンデーションの色味やテクスチャーが今の肌に合っていないこともあるので、一歩引いて客観視する冷静さも必要です。これまでに培ってきた知識やテクニックにとらわれず、今の自分に合う方法を追求しましょう。
30代後半から40代の女性に取り入れてほしいメイクテクニックを盛り込んでいきます。今までのやり方とは違うかもしれませんが、美しくメイクアップできる方法ばかりです。もちろん肌色には個人差がありますので、アイシャドウやチーク、リップなどはおすすめの傾向として捉え、自分の肌にしっくりくるものを選んでください。
ファンデーションは2種類用意するのが大人の流儀
あなたはベースメイクを使い分けていますか。ワンシーズンに1種類しか使っていなければ、それは少し足りないかもしれません。最低でも、オフィシャルな自分を演出するオンと、休日などに気軽につけられるオフの2種類を用意したいものです。
オンは透明感のあるリキッドファンデーションを使いましょう。ただし、水のようにするする伸びるものは薄づきであることが多いので、カバー力を確認することが大切です。乾燥しやすい40代の肌を守る保湿力が高いものを選んでください。
オフはさっと濡れて、40代のくすみがちな肌を明るく演出してくれるものにしてください。
肌色がついた日焼け止めやCCクリームもクリームもおすすめです。贅沢を言えば、質感も2種類用意しておきたいところです。夏はツヤや透け感があるもの、冬はセミマットからマットに仕上がるものが素敵です。あれこれファンデーションを用意するのは面倒と思われるかもしれません。
しかし毎日洋服を着替えるようにファンデーションもオンとオフを使い分け、衣替えをするように。季節で質感をスイッチすると、きちんとした大人の女性の印象を与えます。TPOに合わせたベースメイクを身につけることは、ある意味マナーの1つかもしれません。
TPOで使い分けしたいオンオフファンデーション
ON:きちんとした場所にはリキッドファンデーションを。カバー力はあるけれど、保湿力や透明感の高い上質なものを選んで。
◇光がまとまったようなツヤが上質な肌を演出。
☞カネボウ フルラディアンスファンデーション 30ml 5500円 (カネボウインターナショナル)
◇さらっと肌になじむ
☞ルナソル グローイングウォータリオイルリクイド 30ml 5000円(カネボウ化粧品)
◇ごく薄づきでありながら、毛穴の凹凸や色ムラもきちんとカバー
☞リテクスチャリング ファンデーション 25ml 4500円(イプサ)
◇肌に密着感が心地よい
☞ シンクロスキン グロールミナイジング フリュイドファンデーション 30ml 5000円(資生堂インターナショナル)
OFF:肌色補正できる、軽くて素肌感のあるものを。石けんで落ちるものも多いので、「ちょっとそこまでに」も向きます。
◇内側から発行するような透明感が
☞サエル ホワイト CCクリーム コンセントレート 25g 4500円(ディセンシア)
◇ライトベージュの色付きの多機能日焼け止め
☞UVパーフェクト FFクリームプラチナム 30g 5000円(FTC)
◇美しい素肌のような仕上がりに
☞ナチュラグラッセ メイクアップクリーム 30g 2800円(ネイチャーズウェイ)
◇1本で美容液、化粧下地、ファンデを兼ねる
☞リサーチ カラーメインテナイザー 30g 4500円(カネボウ化粧品)
ファンデーションの色は首を合わせず少し暗めのトーンを選択
ファンデーションの色選びにおいて、40代の方に多い失敗は、白浮きするような明るい色を選んでしまうことです。これは肌がくすんでくるので、今まで使っていた色が合わなくなることで起こります。求めている肌色と持ち合わせている肌色が違うもので、下地や粉で明るくできるので、ちょっと暗いかなと思う程度がちょうどいいのです。
また、白浮きとは逆に顔色だけ沈んでしまうこともあります。これは新しいファンデーションを選ぶ際に起こりがちな失敗ですが、原因は首の色に合わせているからで、40代の首元は案外やけている「くすみゾーン」があるため、そこにファンデーションの色味を合わせてしまうと、今度は顔が暗く見えてしまいます。
季節でも肌色は変わるので、ファンデーションを購入する際は色味の確認をしましょう。新しいファンデーションをその日に即買いすることはほとんどありません。伸びやフィット感を十分吟味し、納得の行くファンデーションに出会えたら、ようやく色選びに入ります。
コスメカウンターで自分の肌に合いそうな2色を左右の頬に塗ってもらったら、そこから離れて自然光、蛍光灯、白熱灯と様々な光の下で色合いを確認してください。そこまで手間をかけて運命の一色を探し出しています。
下地やファンデーションは「スタンプ押し」でムラ知らず
運命のファンデーションを生かすも殺すも、その塗り方ひとつです。適量を肌に乗せて薄く伸ばしていきますが、これはプロでも難しい技で、伸ばすうちに乾いてムラづきになることがほとんどです。また、仕様説明書には両頬、鼻、あごの5点置きの方法が書いてあります。
しかし、ほとんどの方は塗り広げるときに指に力を入れてしまうため、肌摩擦の原因にもなります。本来は指の腹で優しく撫でるような力で十分なのですが、感覚としては伝わりにくいと思います。そこで推奨しているのが「スタンプ押し」で、手のひらでファンデーションをつけ、その後スポンジではたいて薄く塗り広げるだけです。
はたくことで密着度が高まり、崩れにくくなるだけでなく、余分な油分はスポンジに吸収されるため、その後に乗せる粉やチークもムラづきになることがありません。メリハリを出すために、中央のTゾーンや頬の下のトライアングルゾーンを厚めに重ね、外側に向かって薄くなるように広げます。
顔の中央にしかファンデーションにならない方もいますが、くすみが多い40代にとってそれは危険な行為になります。疲れて見える原因になるので、生え際やまぶたの上まで手を抜くことなく塗り広げてください。
ファンデはムラなく塗れる「スタンプ押し」
ステップ1:ファンデを少し多めに取る
☞基本は肌に密着するリキッドファンデーションを使います。規定量の11.1~1.2倍を手に取り、手のひらを合わせてなじませます。
ステップ2:手のひらに薄く広げる
☞手のひらを合わせて人肌に温めつつ全体に広げます。少しもったいない気もしますが、これがムラづきを防ぐ鍵です。
ステップ3:まずは手のひらで「スタンプ押し」
☞手のひらでスタンプを押すようにして、顔全体にファンデを乗せて。この後スポンジで叩いて伸ばすので、多少ムラなってもOK
ステップ4:顔の中央に厚めに乗せる
☞ツヤを強調したいTゾーン、トライアングルゾーンは厚めに、それ以外は薄く乗せるのが、メリハリのあるツヤ肌に仕上げるポイント。
ステップ5:スポンジではたいて伸ばす
☞スポンジで軽くはたきながら、薄く薄くファンデを伸ばしていきます。余分な油分はスポンジが吸いとるからピタッと密着します。
ステップ6:ほうれい線は指でリタッチ
☞ほうれい線にファンデが溜まったら、溝に指の腹を当てて半回転させて馴染ませます。細部まで塗るのが大人のルールです。
次回、「コンシーラーを味方につける」~肌色の明るく、毛穴を隠すファンデのつけ方~
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