「コスパのいいスキンケアを選ぶコツ」~美肌のためにイチバン大切なこと~
目次
自分に必要なケア以外はしないことが重要!そのためには正しく疑える力を身につける
初心者でも見抜けるコスパのいいスキンケアを選ぶコツ
Q1:ドラックストアの商品でもデコデパコスに負けない商品ってあるの?
A:あります。5000円以上するコスメは中身より容器などにコストがかかっていることもあり、ドラックストアに売っているアイテムも3000円以上のものであれば、中身の品質自体は デパコスと同等かそれ以上のものもあります。スキンケア系なら、ベビー用化粧品や製薬会社の商品などはお値段より高品質のものが多いと思われます。
Q2:美肌に最も有効な成分を1つ選ぶとしたらなんですか?
A:ズバリ、「セラミド」です。セラミドは肌バリアを維持するのに最も重要な成分で、乾燥肌などは、もともとの皮膚のセラミドが不足しているのが原因とも言われています。最も効果があるのは「ヒト型セラミド」で、セラミドはいろんな種類があり、どれも効果的ではあります。
しかし、もっとも効果的なヒト型セラミドを選ぶ際には成分表に「セラミド2」や「セラミドEOP」などのようにセラミドという言葉がしっかり書かれているものを選ぶようにしましょう。疑似セラミドや類似体は成分表にセラミドとは書いてありませんので、間違えないように注意しましょう。
<クレンジング>
・選ぶ価格帯:3000円程度
・避ける商品:「ミネラルオイル」がベースの商品を避けましょう。ミネラルオイルは肌が乾燥します。
・コスパの良い商品:「油脂」ベースのクレンジングです。理想的なのは、「抗酸化油脂」で米ぬか油やアルガンオイル、マカデミアナッツオイルなどをベースに使ったクレンジングを選びましょう。
<洗顔料>
・選ぶべき価格帯:1500円から3000円
・避けるべき商品: ラウリル硫酸ナトリウムなど洗浄力が強いもので、洗浄力が強いものは刺激となります。
・コスパの良い商品:マイルドな洗浄成分のカルボン酸系やアミノ酸系のものがおすすめです。
<美容液>
・選ぶべき価格帯:5000円程度
・選ぶべき商品:美容液は必ずしも必要ではなく、高ければいいというものではありません。高級なものは安全性が高いというより、ブランド価値による根付けが大半なので注意しましょう。
・コスパの良い商品:重視したいのは、肌バリアを高めるセラミドと、肌の酸化を防止する抗酸化成分を含むかどうかです。ベースを低刺激に抑え、これらの美容成分をバランスよく配合している美容液は優秀なものが多いです。
<化粧水>
・選ぶべき価格帯は2000円から3000円。
・避けるべき商品:主成分に「エタノール」や「ペンチレングリコール」などを含むもので、主成分として配合されると敏感肌には負担となります。ハマメリスエキスなどを含む収れん化粧水や拭き取り化粧水は不要です。
・コスパの良い商品:主成分が「BG」や「グリセリン」などを含むもので、敏感肌にも負担の少ないベース成分で、さっぱり系がBG、しっとり系がグリセリンと覚えておきましょう。セラミドが入ってるとさらに良いです。
無駄な美容は「しない」という考え方
多くに女性が「美容はたくさん色々やった方がいい!」と考えてしまいがちですが、実際は たいていの人が不要なケアである無駄な美容を重ねていて、それが逆に肌の状態を悪くしてしまう原因になっています。適切なスキンケアは美肌を保つためには必ず必要だと考えますし、何よりもやらないよりは絶対にやった方がいいでしょう。
ですが、多くの人は適切を超えてやりすぎてしまっているので、それならば無駄な美容をとにかく省いてやめていく方がむしろキレイになれるという ふうに考えてほしいものです。注意していただきたいのは、 無駄なケアをしない美容とは、美容(スキンケア)をするなという意味ではありません。
真にキレイになるために必要なケアはそんなに多くはないので、あれこれ足していく無駄な美容を見直して、自分に必要なケア以外はしない。この引き算的な発想をもった美容の考え方 が大切です。「いっぱいケアしなきゃいけない」「高いものじゃないと肌に悪い」「美容はお金もかかって時間もかかって大変」という考え方はもう古いものです。
本当に大切な美容学を学べば、自分に必要なケアが実はこんなにも簡単に単純でお手軽なものだとわかるはずです。
美肌のために1番大切なこと
多くの女性が気になる点として「キレイになるにはどんなスキンケアをしたらいいですか?」「どの化粧品が1番いいですか?」などがありますが、 美肌のために1番大切なことを1つあげるとしたら、それはスキンケアの方法でも化粧品でもなく、「正しく疑える能力」なのではないかと思います。
昨今の化粧品や美容の情報は本当に歪んでいるものが多く、ありもしない効果を大々的に表現しているものや、科学的根拠に乏しいものがたくさんあります。多くの女性はそのような情報を信じて美容に励むのですが、それが逆にあだとなってしまうことの方が圧倒的に多いのです。
美容や化粧品の業界事情は決して明るいものばかりではなく、知識を持たない消費者から不当に利益を得ようとする卑劣な業者がはびこっている現状もあり、このような誤った情報に流されやすい人ほど、間違ったスキンケアや美容法に触れやすくなっているので、結果的に肌を痛めやすいと言えます。
化粧品は魔法の秘薬などではなく、あくまで「化学物質の混ぜ物」です。だから、その効果には必ず科学的メカニズムがあります。そういったメカニズムを無視して、何の根拠もなくただ肌がキレイになるなんてことは絶対にありえないと言われています。
また、科学でできることに限界があるように、化粧品の力でできることはそんなに大きくはないので、常識的に考えてそんなことは絶対あり得ないと少しでも思ったならば、その情報を鵜呑みにしてはいけません。必ず正しく疑う目を持って美容情報と向き合うようにしてください。
逆にこういう理由でキレイになれるのか。と自分の中で100%納得できる美容法があったならば、それが本当の美肌に結びつく可能性は高いと言えます。美容の世界は嘘だらけですが、もちろん正解もあります。あなたにとって、その正解を導くための一途となりますように願っております。
次回、「オトナ女子のためのメイクアップ」~マスカラ、まつエクの真実とは~
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