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「スキンケアと栄養の関係とは?」~老化と遺伝問題の関係が明らかに~

いまさら聞けない基本中の基本をおさらい。正しい選び方と使い方でトラブルを予防する!

 

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いまさら聞けない!スキンケアのQ&A

Q1:スキンケア編化粧品の賞味期限は?

 A:スキンケアコスメ、メイクアップアイテムとともに、未開封なら3年が基本です。無添加や防腐剤フリーの場合は3年も持たない場合があるので、パッケージに記載された使用期限をチェックしましょう。開封後は、素肌や唇に直接触れるスキンケアコスメやファンデ、口紅などは半年、その他のメイクもは 1年を目安に使い切るのが理想的です。

 

それ以上経つと雑菌が繁殖したり、温度変化 や酸化の影響で変質する可能性が高く、匂いがしたり変色するなど、いわゆる腐った状態になることもあります。期限内でも匂いや変色に気づいたら直ちに使用を中止しましょう。

 

Q2:スキンケアは同じラインで揃えるべき?

 A:クレンジングからクリームまで製品が ラインでひと通り揃ってる場合、一式すべて買うべきなのか悩むところでしょう。共通で同じ成分が入っていたり、相乗効果を狙って設計されていたりすることが多く、パッケージに「〇〇と合わせて使うのがおすすめ!」というような記載があれば一緒に使った方がいいでしょう。

 

ただし、必ずしもラインで使わないと効果が出ないというわけではありませんし、美容液は美白を、クリームはたるみ対策と、アイテムによってメーカーを変えることで、様々な悩みを網羅できるという利点もあります。基本的には違うラインの化粧品を組み合わせることで、成分がケンカしてトラブルが起きるということはありません。

 

Q3:初めての化粧品を使うときの注意点は?

 A:いつどんな肌状態の時に使い始めるかというタイミングが大切で、生理前で肌が乾燥気味、寝不足で肌荒れ中など調子がイマイチの時に使い始めるのはトラブルの元ですので、肌の調子がいい時を狙いましょう。また、複数のアイテムを変える場合、基本的には一度に全部変えてOKですが、過去に化粧品でかぶれたことがある人や肌が弱い人は1つずつ変えていく方が懸命です。トラブルが起こった時に原因を特定しやすいというメリットがあります。

 

Q4:去年開封したUVケアは効かないって本当?
 A:UVケアもスキンケアと同じように、開けたら半年を目安に使い切るのが正解です。温度の変化や酸化によって分離が起こりやすい性質があり、きちんとUVカット効果を発揮できないだけでなく、肌に対する刺激が強くなってトラブルの原因になることもあります。残っているともったいないと思いがちですが、シーズンごとに買い替えるのが肌のためにはベストです。

 

Q5:化粧品は高ければ高いほどいい?
 A:化粧品を選ぶ際に大切なのは、値段よりも現在の自分の肌が何を必要としているかを見極めることです。そして、なりたい肌になるために「必要な処方が組み込まれているか」、「肌質に合っているか」の2つが最優先事項になります。中には5万円超え、10万円超えといったかなり高価な化粧品があり、貴重な美容成分がふんだんに入っていたりもします。

 

しかし、値段にはパッケージや広告宣伝費などの要素が含まれていることもお忘れなく。「プチプラ」と呼ばれるドラッグストアなどで売られている化粧品にもいいものはたくさんあります。テクスチャーや肌への浸透率がイマイチなものも中にはありますが、長年使われてきた成分を採用しているものはおすすめです。 価格=効果ではありません

 

Q6:若い時から高額コスメを使うと肌を甘える ?

 A:高い化粧品によって肌が甘えるということはありませんが、ターゲットの年齢層が全く違う化粧品を使うと、油分と水分のバランスが適していないことが多く、トラブルが起こったり、満足のいく効果が得られないことがあります。例えば、20代で本格的なエイジングケア目的の製品を使うと、油分が多すぎて吹き出物が出たりすることもあります。

 

また、30代以上の人が20代向けのものを使うと、身分が足りず肌が渇いたり、思ったような効果が得られなかったりということがあります。自分の肌状態に合ってるかどうかが問題なので、価格や対象年齢に必ずしも縛られる必要はありません。

 

Q7:化粧品の注意書きにある肌に合わない場合って、具体的にはどんな状態?
 A:赤みやほてり、かゆみ、ブツブツ、ヒリつきは肌に合わないサインと言えます。つけた瞬間にピリッと微かに感じる程度であれば問題ない場合もありますが、ヒリヒリが続いて赤みが出てきたら良くありません。刺激を効いているサインと勘違いする人もいますが、それは間違いです。直ちに使用を中止しましょう。使用をやめても状態が改善しない場合は、皮膚科や美容皮膚科の受診をおすすめします。

 

Q8:”肌断食”がいいって本当?

 A:洗顔後、何もつけないまま数日間過ごすことを「肌断食」といいます。肌本来の力を引き出すと言われますが、根拠はありません。ただし、肌トラブルがなかなか治らない時に、お手入れのしすぎや化粧品が合っていない可能性を考えて、一時的にスキンケアを中止する場合があるけれど、そういったケース以外で肌が良くなるとは考えにくいです。

 

自分の肌タイプを知るために、一度だけ試してみるのはありかもしれません。肌が乾きやすいのか、皮脂が出やすいのかなどをチェックできます。

 

Q9:化粧品は温めると効果が上がる?

 A:特に注意書きがない場合は、常温で使うのが基本です。温めると中に入っている有効成分などの酸化が進むこともあります。もし温める場合は、使う直前に手で包み込んでひと肌程度にするくらいが良いでしょう。また、化粧品を冷蔵庫で冷やして使う場合、肌をキュっと引き締める効果が期待できるものもありますが、成分が高濃度で入ってる場合、冷やしすぎると成分が固まって沈殿してしまうこともあります。直射日光を避け、温度変化のないところに保管するのがおすすめです。

 

Q10:化粧したまま寝てしまってもOKか?

  A:つけている方が肌にいいとうたっているファンデはBBクリーム、メイクアイテムもありますが、基本的に答えはノーです。なぜなら、夜は日中受けた肌ダメージを修復して新たな細胞が生まれる再生の時間であり、その時間帯は清潔な肌状態であることが望ましいためです。

 

空気中の汚れや環境汚染物質が肌にくっつき、さらに酸化したメイクがついている状態は決して清潔とは言えません。さらに、寝ている間は汗や皮脂の分泌が多く、メイクなどの汚れが肌に残っていると混ざってニキビなどのトラブルの原因になったり、正常な分泌を邪魔して乾燥を進めてしまう可能性もあります。寝る前には必ずクレンジングと洗顔で清潔な状態に肌をリセットしましょう。

 

Q11:タバコはやっぱりやめるべき?
  A:一生懸命どんなにお手入れをしても、タバコを吸っていては台無しです。タバコの煙は活性酸素を発生させ、美肌に必要なビタミンCを無駄に消費します。また、タバコは血管を収縮させるため、栄養が巡りにくくなり、ダメージを受けた細胞の修復や元気な細胞の育成も妨げられます。

Q12:スマートフォンの使いすぎで肌がたるむって本当?

  A:ずっと下を向いてスマートフォンを眺めていると、肌が重力に負けてたるむという話を聞きますが、これは嘘です。ただし、下向き姿勢が続くことで、首や肩が凝って血液が滞り、顔に栄養が十分に行き届かない可能性は大きいです。

 

さらに、ブルーライトによって目が疲れたり、交感神経が刺激されて睡眠の質が下がりがちなのも事実です。結果、肌の状態が悪くなり、たるんでしまうことは十分に考えられます。基本的なお手入れをしっかりしながら、スマートフォンの使いすぎにも注意しましょう。

 

Q13:寝不足が続くと肌調子が悪くなるのはなぜ?

  A:人間の体は、寝ている間に日中受けた紫外線などによるダメージを修復するようにプログラミングされています。
また、新しい細胞を育むために必要な成長ホルモンは、規則正しい睡眠を取ってこそきちんと分泌されるものです。寝不足になると、傷んだ細胞の修復が追いつかず、さらには新しい細胞ができにくい状態になり、自ずと肌はボロボロになります。睡眠不足は肌の大敵です。

 

Q14:花粉症の時期に肌が痒くなるのはなぜ?

  A:花粉症は、花粉に対してアレルギー反応が起こり、炎症が生じている状態です。つまり、花粉に対して体の免疫機能がたくさん使われるため、肌に対する免疫機能は手薄になり、バリア機能が落ちやすくなります。すると、普段はブロックできていた刺激にも敏感に反応してしまい、かゆみなどのトラブルが発生します。

 

もともと肌が乾燥気味の人はかゆくなりやすいので要注意です。保湿ケアをしっかりして肌のバリア機能を整えるとともに、乳酸菌サプリなどを摂取して体内の免疫力アップを図るのが効果的です。

 

 

いまさら聞けない!栄養問題のQ&A

Q1:朝食は取らないとダメですか?
 A:朝食は必ず取りましょう。人間が持っている体内時計は、朝日を浴びたり、朝食をとることでリセットされます。
腸に「朝ですよ」と伝えて排便を促すためにも、朝食をとることは有効です。パンやご飯などの炭水化物だけでは体は目覚めません。卵や納豆といったタンパク質も必ず一緒に取りましょう。

 

朝食をとらないと昼にドカ食いしてしまったり、朝食を抜くことで一日中血糖値が上がりやすくなってしまうため、 太りやすい体質になり、また肌老化を早める糖化も招いてしまいます。お腹がすいた時、おやつを食べてもいいですが、おやつとは本来「補食」といって、1日3回の食事では足りない栄養素などを補うためのものです。

 

スイーツなど甘いものをとることではありません。お腹がすいた時には、現代女性が不足しがちなタンパク質や鉄分、亜鉛、食物繊維などを積極的に摂るようにしましょう。手軽に取れるヨーグルトやナッツ類、食物繊維とミネラルが豊富なココアを豆乳やスキムミルクで割って飲むのもいいです。煮干しなどの小魚やダークチョコレート、プルーンなどもおすすめです。

 

Q2:朝、昼、夕食、どんなバランスでとるといいですか?
 A:健康な体や肌でいたいなら、筋肉を維持することが必要です。そのためには、20~30代女性は1日の摂取カロリーは1800キロカロリー以上は欲しいところです。しかし、現代女性の平均摂取カロリーは1600キロカロリー前後となります。

 

摂取カロリーの低い状態が3カ月続くと、筋肉量が5歳分も落ちて代謝が悪くなったり、むくみやすくなったりします。まずは朝・昼・晩きちんと食事を取ることを心がけましょう。ダイエットと美容のことを考えた場合、朝食は400キロカロリーくらい、 昼食は日中のエネルギー補給のために700キロカロリーくらい、夕食は600キロカロリーくらいを目安に、残りの200キロカロリーはおやつで補うといいでしょう。

 

Q3:たんぱく質の上手な取り方が知りたいのですが?

 A:1日に必要なたんぱく質量は、体重1kgに対して1.14gと言われています。でも、肉や魚を100gとったとしても、そこに含まれるタンパク質質量は20~30%しか含まれていません。1日あたり、実はかなりの量が必要なのです。だから、毎食タンパク質を取るように心がけましょう。

 

そして、肉、魚、卵、大豆と栄養が偏らないように、メインのおかずを毎食変えて選ぶことも大切です。昼食が魚だったら、夕食は肉にするなど、タンパク質はバランスよく取るようにしましょう。

 

Q4:サプリメントは取った方が良いのでしょうか?

 A:まずは食生活を見直しましょう。食事で努力して取ろうとしても、どうしても不足しやすい栄養素はあります。日本女性が不足しやすい鉄分や亜鉛、葉酸、ビタミンDなどはサプリメントで補うのがいいと思います。これらは単体で摂るよりも、マルチビタミン、マルチミネラルのように総合的に摂る方が効果が出やすいものです。鉄分と葉酸を含むマルチビタミン、マルチミネラルを摂っていた女性は排卵障害が非常に少なかったという研究データも出ています。

 

Q5:牛乳などの乳製品は日本人に合わないって本当?

 A:乳製品には乳糖が含まれていて、 乳糖を消化吸収するためには乳糖分解酵素が必要です。お母さんのおっぱいを飲んでいる赤ちゃんの時は誰もがこの酵素を持っていますが、卒乳するとこの酵素の合成が止まってしまいます。成人した日本人でこの酵素を持っている人は欧米人に比べて少ないのです。

 

だから、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしたり、ニキビや肌荒れを起こしたり、過剰に摂取するとアレルギーを起こす場合もあります。ただし、ヨーグルトやチーズは発酵により乳酸の含有量が減っているので、乳製品をとるならこれらがおすすめです。

 

Q6:キレイになれる食べ方のコツはありますか?

 A:食物繊維たっぷりの野菜を食事の1番最初に食べる「ベジタブルファースト」は、糖質の吸収と血糖値の急上昇を抑える効果があり、太らない食べ方として広く浸透してきました。そして今注目されているのが「アボカドファースト」です。アボカドは、実は美容的にとても優れた食品として知られています。

 

アボカドは食物繊維の含有量がトップクラスで、さらにアボカドには必須脂肪酸の中でも非常に良質のオイルが含まれているため、その後に取る栄養の吸収を高めてくれる、まさにブースター的存在なのです。特に、カロテンやリコピンなどの抗酸化成分や、脂溶性ビタミンのレチノール=ビタミンAやEといった美容成分をダイレクトに吸収できるのです。

 

老化と遺伝問題の最新事情

肌と遺伝子の関係がどんどん明らかになっていて、肌質や出やすい老化サインを左右する遺伝子が解明されつつあります。 自分が何歳まで生きられるか=寿命に対して遺伝は25~30%関係していると言われていますが、まだまだ未知の要素がたくさんあります。

肌の老化に対しても、何歳から老化は進行するのか、どのくらいのスピードで進むのかといったことに、遺伝がどれくらいの割合でどのように関係しているかはわかっていません。一方で、肌に関する遺伝子の研究はかなり進んでいて、検査で解析することで、その人に起きやすいトラブルや現れやすいエイジングサインの傾向が分かるところまで来ています。

肌質に関わる遺伝子は数十個あると言われていますが、特に大きく関わっているのが、①コラーゲン代謝遺伝子(MMP1遺伝子) 、②メラニン色素合成遺伝子(ASIP遺伝子)、③フィラグリン遺伝子④スフィンゴ遺伝子⑤SOD2遺伝子⑥GPXI遺伝子の6つです。

 

①はその名の通りコラーゲンの生まれ変わりを司る遺伝子で、②はメラニンを作る能力がどのくらいかを表すものです。
③と④は表皮のバリア機能や保湿機能に関わる遺伝子で、⑤と⑥は活性酸素を除去する力を左右しています。これらの遺伝子の強さを読み解くことで、シミができやすい肌質や シワになりやすい肌質といったパーソナルな肌の特徴が明らかになります。

 

その結果に合わせてスキンケアを提案しているブランドもあります。これらの遺伝子の1つ1つが両親のどちらかから受け継いだものなので、どちらの割合が多いかで全体的に見ると父親譲りなのか母親譲りなのかが決まってくると考えられています。①は父親にいたけど、他のほとんどが母親にであれば、肌的には母親譲りだと言えます。

ただし、遺伝子にはまだまだ解明されてないことがたくさんあり、遺伝子情報の読み解き方も年々変わっているいるのが現状です。そのため、上記のような解釈もあくまで現時点のものと考えるのが賢明でしょう。 何度も繰り返しますが、老化の原因の8割はなんといっても紫外線です。

 

そのほか、環境や食生活などのライフスタイル、日頃のお手入れなど、後天的な要素こそが深く関わっています。親が美肌だからといって安心したり、逆にシワやたるみがすごいからと諦めることなく、きちんとお手入れに励むことが、健やかな肌を育み、保つために必要なのです。

遺伝子検査とは?

遺伝子検査といっても色々あり、癌や生活習慣病になりやすいかどうかをチェックする本格的なものから、肌質や肥満に関わるものを簡易的に検査できるものまであります。前者の検査は主にアンチエイジングを専門とするクリニックで受けられます。

 

遺伝子研究の本場アメリカで解析し、詳しい報告書が戻ってきますが、費用はかなり高額だと言われています。後者の簡易的なものは、美容クリニックや化粧品メーカーで受けられます。専用のキットで唾液や角質を採取するだけで結果がわかり、比較的手頃な価格でできますが、正確性には疑問が残るのが現状です。

 

次回、「必要最小限のスキンケア」~できるだけ手間を省いて美肌を目指す~

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