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「美白をイチから考える」~シミはお手入れすれば本当に消える!?~

安全で意味のある美白ケアとは?いまだから知っておきたい美白の真実!

美白ケア 当面感のある肌

 

紫外線によるシミはどうしてできるのか?

メラニンの増えすぎとターンオーバーの低下が原因となります。シミの原因としてよく「メラニン」という言葉を耳にすると思いますが、そもそもメラニンは肌細胞のDNAを紫外線から守るためにできるもので、黒い色素で紫外線を吸収してダメージからブロックするのです。

つまり、”メラニン=悪者”というイメージは間違いであり、通常メラニンの生成は寝ている間にリセットされるのですが、何らかのエラーによってリセットされずに作り続けられたり、ターンオーバーで排出されなかったりして、1箇所だけに集中して溜まるとシミになるのです。

原因としては紫外線のほか、女性ホルモンや炎症、摩擦、ストレスなども関係しています。シミのケアはいつから始めるべきかと考えている女性も多いことでしょう。ターンオーバーが遅くなるとメラニンの排出も遅くなるということを考えると、20歳を過ぎた頃から自分の肌質を見てお手入れを始めるのが良いでしょう。

 

そもそも美白化粧品はシミができるのを防ぐのが目的です。UVケアとともにできてからではなく、シミができる前から将来の美肌への投資と考えて早めにスタートしましょう。メラニンが顔全体に広がると「くすみ」として現れます。 メラニンが特定の1箇所にだけ蓄積せず、肌全体に散らばって沈着すると、シミではなくくすみが発生するのです。

ターンオーバーの乱れで古い角質が残っていたり、血流の低下などもくすみの原因になりますが、まず8割は紫外線によるメラニンのせいと考えて良いでしょう。美白化粧品を使うと肌がトーンアップするのはそのためです。

 

 

美白化粧品のしくみ

プロセス①:メラニンを作る指令を出す物質を抑制!

 ☞肌に紫外線が当たると、肌のDNAを守るための防御反応として、表皮内からめ”メラニンを作れ!”という指令が出ます。この指令を与えるのが、エンドセリンやメラノサイト刺激ホルモン(MSH)幹細胞因子(SCF)などの情報伝達物質です。

 

これらが分泌されて、表皮下にある基底層にある”メラニン生成工場=メラノサイト”に到達すると、メラニンの元となるチロシンというアミノ酸が作られます。そこで情報伝達物質に働きかけ、メラニン生成の指令をブロックすることで、メラニンの元を作らせないのがこのタイプです。

 

プロセス②:チロシナーゼを抑制

 ☞情報伝達物質によりメラノサイトにメラニンを作れ!という指令が届いた時に、最初にできるのはチロシンです。このチロシンは元々は黒くないのですが、メラノサイトに存在するチロシナーゼという酵素の働きによって、ドーパ、 ドーパキノンと次々に化学反応を起こして、最終的には黒色のメラニンになります。

 

そこで、チロシナーゼの働きが不完全だと黒色のメラニンができないことに着目して、美白成分を開発されました。チロシナーゼを分解したり、チロシナーゼに先回りして合体し、その働きを効率的に抑制するようです。

 

 

美白化粧品の目的とは?

◇将来できるシミの予防

◇今あるシミの改善

 薬事法では、美白化粧品は「日焼けによるシミ、そばかすを防ぐ」「メラニンの生成や蓄積によるシミ、そばかすを防ぐ」ものと定められています。すなわち、今あるシミをどうにかするのではなく、将来シミができないようにすることが目的なのです。

ですが、実際はすでにシミに悩む人が改善を目的に使うことが多いのが現状で、使っていたらシミが薄くなったということもしばしばあります。特に最近は研究や技術の進歩で効きが良くなってるのも事実です。また、美白化粧品の中には医薬部外品や薬用という表記がつくものがあります。

 

これは厚生労働省がシミ、そばかすを防ぐ効果があると認めた成分を規定の量以上含むという条件をクリアしたものですあり、美白効果を正式にうたえるようです。一方で、有効とされた美白成分に以前問題となったロドデノールというものがあります。これがなぜ白斑を引き起こしたのかというと、ロドデノールは3つのメカニズムで美白効果を発揮するからです。

 

まず、チロシナーゼと合体してチロシナーゼの働きを抑える効果です。1つ目がチロシナーゼの分解促進作用であり、そして3つ目が、ロドデノールの最大の特徴である黒色メラニンの生成抑制効果となります。メラニンには黒色と肌色の2種類があり、ロドデノールは黒色メラニンが生成される時に関係する酵素 (TRP)に働きかけます。

 

この3つの作用が、厚生労働省が認可した医薬部外品という 枠を超えて効きすぎたのが原因とされています。メラニンはシミの原因にもなりますが、肌色を作る大事な要素でもあるのです。ロドデノールの強力な作用によって、メラノサイトが肌色を作るもととなるメラニンを作る力を失ったため、肌から色が抜け落ちて白斑ができたと推測されます。

 

 

プロセス1でブロックする主な成分(医薬部外品)

カモミラET:キク科のハーブ、カモミールの葉から抽出された もので、表皮から発せられてメラノサイトに作用する情報伝達物質エンドセリンの作用を抑制します。

 

トラネキサム酸:抗肌荒れ成分として、医薬部外品の認可を取得しています。その後、情報伝達物質の1つプロスタグランジンをブロックし、メラニン生成を抑制する効果が認められています。

 

tーAMCHA: 大豆や卵黄から抽出され、情報伝達物質プロスタグランジンの生成を抑えて、メラニンの生成指令を止める。肌荒れを防ぐ効果も認められている。

 

mートラネキサム酸: mは、メラニンの生成を抑える効果を表し、シミ部位の慢性微弱炎症状態において、メラノサイトを活性化して、メラニンの過剰生成を促す因子を抑制します。

 

TXC:トラネキサム酸セチル塩酸塩の略で、エンドセリンやプロスタグランジンなど複数の情報伝達物質にアプローチし、正常なメラニン生成を目指す。

 

クリニックで処方されるその他の美白成分として、シミの治療薬としてよく用いられるのはハイドロキノンです。チロシンに結合してチロシナーゼの働きを阻害する作用があるほか、 酸化して濃くなったメラニンを還元するので、今あるシミを薄くすることができます。

 

そのほか、ターンオーバー促進目的でビタミンA誘導体であるトレチノイン(リチノイン酸)も用いられますが、どちらも効き目がパワフルです。本気のシミ改善が見込めますが使用には注意が必要なので、ドクターに相談した方がいいでしょう。ほかにプロセス3でブロックする美白成分には以下のものがあります。

 

メラノサイトで作られたメラニンは基底細胞に送り込まれ、有棘細胞、顆粒細胞、角質細胞への変化に伴って肌表面へと上がっていき、最終的には古い角質と一緒に剥がれて排出されます。ところが、ターンオーバーが乱れると、メラニンが蓄積してシミが発生してしまいます。

 

そこでターンオーバーを促してシミを排出するのがエナジーシグナルAMPです。そのほか、医薬部外品の美白成分ではありませんが、メラニンの基底細胞への受け渡しをブロックするものもあります。

 

 

プロセス2でブロックする主な成分(医薬部外品)

<チロシナーゼを抑制>

ビタミンC誘導体:最も歴史がある美白成分であり、安全性も高いです。チロシナーゼを抑制する効果に加え、今あるメラニンに対して還元作用を発揮し、黒色を淡色化する作用もあります。

 

アルブチン:ビタミンC同様歴史は長く、コケモモに含まれるハイドロキノンに近い成分で、安全性も十分です。チロシンとチロシナーゼの結合を阻害し、メラニン生成を防ぐ

 

コウジ酸:麹由来の成分で、チロシナーゼの活性化に必要な銅イオンを奪い去る作用でメラニンの生成を抑制します。歴史もあり効果が高く、院内処方で用いられる場合もあります。

 

エラグ酸:イチゴやラズベリーなどに含まれるポリフェノールの一種で、コウジ酸同様、チロシナーゼから銅イオンを奪うことでメラニンの生成を抑えます。

ルシノール:シベリアのモミの木に含まれる成分から開発され、チロシナーゼに素早く合体して外れにくいため、チロシンを寄せ付けず、メラニン生成を抑制します。

プラセンタエキス:豚や馬など動物の胎盤から抽出し、チロシナーゼの抑制以外にも美白作用があると言われているが、不明な点も多い。比較的安価でプチプラ美白に多く使われている。

 

4MSK:サリチル酸の誘導体で、チロシナーゼの活性抑制効果に加え、シミ部位に生じる慢性的な角化エラーにも作用し、 溜まったメラニンを排出します。

 

<チロシナーゼ自体を分解>

マグノリグナン: モクレン科ホオノキに含まれるポリフェノールをヒントに開発され、チロシナーゼが成熟するのを阻害して、メラニン生成に関与する量を減らします。

 

リノール酸S:紅花油由来の成分で、チロシナーゼを分解することで、メラニンの生成を抑制します。さらにターンオーバーをサポートし、メラニンの排出を促します。

 

 

美白化粧品の選び方・効き目アップ法

ポイント①:まずは美容液から始めてみる
何か一品取り入れるなら美容液がおすすめです。その理由は、一般的に美白ラインの中で最も多く有効成分が入っているのが美容液だからで、 値段がお手頃だからと化粧水を買う人がいますが、費用対効果を考えるなら美容液を選ぶのが賢明です。シワやたるみも気になる場合、エイジングケア美容液と迷うところですが、質感がシャバシャバな方を先に塗り、クリーミーな方を後にすれば一緒に使ってオッケーです。

 

ポイント②:医薬部外品の成分をチェックして選ぶ

医薬部外品の美白化粧品には、厚生労働省が効果とともに安全性を確認した有効成分が含まれています。医薬品でさえ、5年10年経ってから副作用が確認される場合もあるので、完璧ではありませんが、トラブルは起こりにくいと考えていいでしょう。中でも、すでに数十年も使われ続けるビタミンCやアルブチンはおすすめです。素早い結果を求めるなら、作用の異なる成分を組み合わせたタイプを選ぶのも手でしょう。

ポイント③:1年中使い続ける

使ってすぐに顔色がぱっと明るくなる場合もありますが、それは一時的なもので、継続使用が基本です。美容液を毎日使って1本使い終えた時点で、目に見える効果はなくとも、トラブルがなければ合格と判断し使い続けましょう。紫外線は1年中降り注いでいますし、メラニン生成工場であるメラノサイトも1年中稼働しています。そういう意味でも、シミのない白肌を目指すなら、365日の美白ケアは必要なのです。

 

ポイント④:角質ケアも合わせて行う

シミはメラニンの過剰生成と蓄積が原因で、できるものならのならばしっかりと日焼け止めを塗って、美白化粧品でお手入れをすることで、新たなメラニンを作らないようにしつつ、角質ケアで正常なターンオーバーをサポートするとベストでしょう。すでにできたメラニンがスムーズに排出されるのを助けてくれます。さらに、マッサージなどで血行をよくして代謝を促すことも、メラニンの蓄積を防ぐのに有効な手段です。

 

 

 

ビタミンCは美肌の万能成分

ハリのアップ、ダメージ緩和、皮脂バランス調整と大活躍!
ビタミンCの作用は多岐にわたります。まずは、チロシナーゼの抑制と黒色メラニンの還元作用という美白効果があります。また、コラーゲンの合成を助けるので、肌の弾力アップにも有効です。皮脂分泌を正常化する働きもあり、またパワフルな抗酸化力で活性酸素を除去します。

これらは肌に塗って効果が得られるほか、経口摂取することで体内からの効果も期待できます。点滴や飲み薬などの高濃度のビタミンCを摂取した場合の薬理作用も高く、抗ウイルス、抗細菌、抗癌、 抗アレルギー、免疫改善、デトックスなどの様々な効果が期待できます。ビタミCは肌だけでなく、体も健康でいるために欠かせない栄養素なのです。

 

ビタミンCサプリを選ぶポイントは ビタミンCは水溶性であり、代謝がとても早いため、体内に留め溜め込むことができません。そのため、こまめに取るのが正解です。それが難しい場合は、持続型、タイムリリース型といった、ちょっとずつ溶けて体内に貯留しやすいタイプを選びましょう。

 

また、ビタミンCは酸化しやすいため、還元作用のあるEと一緒に飲むと 良いでしょう。ただし、ビタミンEは油溶性で体内にとどまるため、1日の摂取量を守りましょう。食品でとるなら、フルーツの場合、イチゴ、キウイ、オレンジなど。野菜ならパプリカ、ブロッコリー、ピーマンなどです。

 

酸味のあるフルーツに含まれていることでお馴染みのビタミンCですが、実は野菜にも多く含まれています。パプリカ、ピーマンにたっぷり含まれるビタミンCは、他の栄養素によって守られるため、加熱しても大丈夫なのが魅力です。ほとんどのCは熱に弱いので、生か火をさっと通す調理法がおすすめでしょう。

 

 

美白化粧品が効く シミの種類を見分ける

一口にシミといっても種類はさまざまで、私たちは一般的に紫外線による老人性色素斑を「シミ」と呼ぶことが多いのですが、 同じように見えても実は肝斑だったり、炎症性のものだったりする場合もあります。タイプによっては美白化粧品を使ってお手入れをしても効かない場合があり、また中には間違ったケアによって悪化させてしまうケースもあります。

そこで、まずは自分のシミがどのタイプに当てはまるかをチェックし、美白化粧品が有効かどうかなどを確認してみてください。ただし、1箇所に複数のシミが発生していることもあり、区別がつきにくい場合は、一度シミ治療を得意とする皮膚科医の診察を受けてみましょう。最適なケアがシミ改善の近道です。

 

◆老人性色素斑:濃淡や大きさの違いはあれど、境界線がくっきりとあるシミの代表格。

 代表的なシミで一般的に認識しているシミはこちらのことです。小さいものは日光性黒子とも呼ばれ、大きいものだと2cm以上になることもあります。色は薄い茶褐色から濃い茶色まで様々で、境界線がはっきりしているのが特徴です。

 

老人性という名がついていますが、20代から出ることもあり、最大の原因はやはり紫外線で、シミになった後も紫外線を浴びることでどんどん濃くなる傾向があります。洗顔やマッサージの際に肌をこすったりすることにすよる摩擦や代謝の低下も原因の1つです。

 

美白化粧品の効果は?

未来のシミを減らすことが可能であり、今あるシミの改善も見込めます。また、UVケアをしっかりしておくことでシミの悪化も防げます。サプリや治療薬でビタミンCとEを摂取するのもおすすめで、レーザー治療も有効です。

 

◆肝斑:女性ホルモンや摩擦による炎症が引き起こす左右対象広範囲のシミ

 左右対称に出るのが一般的で、目のキワを避けるように頬骨からこめかみに向かってコの字型に発生します。額や口の周辺に現れたり、左右で大きさや位置が異なるケースもあります。色は薄い褐色で、老人性色素斑よりも、もやっとして境目がはっきりしません。

 

昔から第2子出産後に出やすいと言われ、30~40代の女性に多く見られます。 紫外線のほか、女性ホルモンが大きく関与することがわかっており、閉経後しばらくすると自然と治ります。さらに、摩擦などによる微弱炎症も悪化させる要因です。

 

美白化粧品の効果は?

美白化粧品でのケアと同時に肌をこすらないようにすることが大切で、マッサージツールの使用は厳禁です。こすらないようにしただけで治ることもあり、さらに微弱炎症の誘発をコントロールするトラネキサム酸の内服が効果的と言われています。

 

◆脂漏性角化症:盛り上がったシミには美白化粧品は無効!

 元々あったシミの部分の画質が必要以上に分厚くなって茶色く盛り上がったものです。長い年月にわたって紫外線ダメージを受け続け、細胞のDNAがエラーを起こすことで発生します。年を重ねるほどなりやすいですが、30代でできてしまう人もいます。顔や手など紫外線が当たりやすいところにできやすいものになります。

 

☞美白化粧品の効果は?

シミの進行形であり、ここまでくると美白化粧品では太刀打ちできません。クリニックでCO2レーザーや液体窒素などを用いて除去するのが一般的です。UVケアを厳密にしていればなりにくいため、紫外線対策はマストとなります。

 

◆雀卵斑:遺伝的要素が強く、メラニン生成が過剰

 通称そばかすと呼ばれ、小さくて茶色い天井のシミが鼻を中心に左右の方に広がるように発生します。親ができている場合は子供もなりやすく、遺伝的なものではありますが、親がないからといってできないわけではありません。色白の人に多く、3歳頃から見られ、思春期の頃には顕著になるケースが多いです。

 

☞美白化粧品の効果は?

メラニンが過剰に生成されている点では老人性色素斑と同じで、理論的には美白化粧品が効くはずですが、実際は薄くならない場合が多いです。とはいえ、UVケアと美白ケアは大事です。残念ながらレーザー治療をしても再発する場合が多いと言われています。

 

◆炎症性色素沈着:ニキビ跡やかきむしった跡が残ってできる

 ニキビや虫刺され、かぶれ、傷、火傷などの炎症が起きた後にメラニンが沈着してできるシミです。特にニキビを潰したりかいたりした場合には起こりやすく、炎症が原因のため年齢に関係なく全身にできる可能性があり、 下着などがこすれる部分に現れるくすみ、黒ずみもこのタイプと言われています。

 

☞美白化粧品の効果は ?

美白化粧品が有効で、できてすぐにケアを始めると改善が見込めます。レーザー治療ではより濃くなってしまったり、広範囲の場合は色むらになるケースもあって難しいです。ハイドロキノンなどの塗り薬がおすすめです。

 

◆花弁状色素斑:うっかり日焼けの結果、背中にできるシミ

 急激な日焼けの後、赤みが落ち着いて発生するシミで、顔には出にくく、背中にできやすいと言われています。老人性色素斑のようなものもあれば、脂漏性角化症になりかけのように厚くなっていたり、花びらのような形をしていたりと、様々な形状のシミが混在します。白色人種など、色が白い人に多く見られます。

 

美白化粧品の効果は?

多少の改善は見込めるが、あまり効果は期待できないのが現実で、レーザー治療が確実で効果的です。急激な日焼けが原因なので、海などで強い日差しを浴びるときには日焼け止めをきちんと塗り、こまめに塗り直すようにしましょう。

 

 

シミができやすい肌、できにくい肌の違いは?

☞紫外線を浴びた時の肌の状態をチェック

 

◆赤くなって黒くなりにくいタイプ:メラニンが作られにくいため、紫外線に弱く、細胞にダメージが!

 すぐ赤くなって、全く黒くならない白色人種に似たタイプです。日本では北方に住む人に多く見られます。生まれつきメラニンが作られにくいため、急な日焼けに特に弱く、肌の奥まで届くUVA波 の影響を受けがちで、シワになりやすいのが特徴です。

 

<お手入れのポイント>

メラニンの生成能力が低く、細胞がダメージを受けやすいので、普段からUVケアをしっかりと行い、赤みや炎症などで十分に冷やして保湿を心がけましょう。

 

◆赤くなって黒くなるタイプ:日本人で最もメジャー日焼けの炎症やシミも起こりやすい

 日本人に最も多いのがこのタイプです。赤くならないで黒くなるタイプについでメラニンの生成力が高く、シミになりやすいと言われています。赤くなった時には炎症が起きており、それがさらにメラニンの生成を促す場合もあります。ただし、UVケア意識が高い人が多く、大事に至りにくいです。

 

<お手入れのポイント>

日焼け後の赤みがある時点では炎症が起こっているため、クールダウンさせてから保湿をし、落ち着いたら美白化粧品でのケアにスイッチしましょう。

 

◆赤くならないで黒くなるタイプ:紫外線から細胞を守る力は強い!でも、シミやくすみに悩むことに
 最もシミやくすみが発生しやすいのがこのタイプです。メラニン生成力が高いため、紫外線から細胞を守る力は強く、小麦色の肌になれるのが特徴で、南方に住んでる人に多く見られます。紫外線を浴びても赤くならないため、UVケアをおろそかにしがちなので要注意です。

 

<お手入れのポイント> 紫外線は常に浴びることを考えると、メラニンの生成力が高いこのタイプは、美白化粧品を日常的に使うのがベターと言えます。UVケアもマストとなるでしょう。

 

 

美白化粧品のQ&A 効果や安全性がやっぱり気になる

Q1:美白化粧品を使い続けると「白く」なれる?

 A:美白化粧品を使うと、新たなメラニンの生成が抑えられ、ターンオーバーが促進されてメラニンが排出されやすくなります。すると、肌のメラニンの量が減り、シミが薄くなったり、色ムラやくすみが緩和されて肌色が明るくなることがあります。ですがそれは生まれもった肌色に近づいただけで、どんなに明るくなっても元々の肌色以上には白くなりません。二の腕の内側の白さをマックスだと考えてください。

 

Q2:美白化粧品は本当に「安全」?

 A:本来、美白化粧品の目的はシミやそばかすの予防であり、危険なものではありません。最近メラニン生成のメカニズムが解明され、新成分が開発される中で、予防のみならず改善まで可能になってきたのも事実です。医薬部外品は安全性を確かめられた上で承認されていますが、それでも副作用は何年後に出るかわからないものと言われています。その点、ビタミンCやアルブチン、カモミラETは10年以上化粧品の成分として使われ続けており、信頼性が高いと言えます。

 

Q3:やっぱり医薬部外品の美白化粧品じゃないと効かない?
 A:医薬部外品以外でも美白化粧品を名のれますが、効果の表現に制限があり、シミに効くとは言えません。ただし、実際はビタミンCなどの有効成分が入っていても、医薬部外品の承認を取っていないものがあったり、メラニンの生成メカニズムに働きかけてシミを防げるものもあります。

 

Q4:クリニックでシミが取れるなら美白化粧品はいらない?

 A:レーザー治療 でシミを取ることはできても、表皮の奥にあるメラノサイトが破壊されてなくなるわけではありません。しかも、レーザー治療後のシミ部位は、バリア機能が剥がされた状態で刺激に過敏になります。きちんとUVケアをしないとメラニンが生成されやすいため、同じところにシミができることも考えられます。クリニックに行くのは最終手段と考えて、まずは日頃の美白ケアと紫外線対策をを頑張りましょう。

 

次回、「女性ホルモンを味方につけて美肌へ」~生理に振り回されない肌へ~

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