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「透明感のある肌へ くすみを除く」~貧血の原因と対策~

透明感を取り戻す、くすみケアに秘策あり! 日本人女性の7割が隠れ貧血といわれるのはなぜ?

美肌美人、素肌に透明感

 

「くすみ」4つのくすみ対策で、透明感を取り戻す

 透明感のある肌には清潔感が宿ります。もし今、肌のくすみを感じているなら、間違ったお手入れをしている可能性があるでしょう。くすみの原因はおおまかに4つといわれそれぞれ対処法も違います。正しいケアを始めれば、透明感は簡単に取り戻せるはずなので、さっそくくすみケアを始めましょう。

 

そもそもくすみはなぜ起こるのでしょうか。肌色をどんより濁らせるくすみは、4つの原因によって起こります。①古い角質が肌の上に溜まって起こる、褐色がかった灰色のくすみ 。②紫外線や炎症によってメラニンの量が増えて起こるくすみ。③睡眠不足や冷えで血流が滞り、肌が青白く見えるくすみ。④乾燥により角質が厚くなって起こるくすみ。

 

このようにくすみの原因はさまざまであり、その原因によって対策法も変わってくるので、まずは自分のくすみがどのタイプかを見極めることが必要です。くすみのできやすいところとしては、目の周り、小鼻の周り、頬の高いところ、また顔全体が挙げられます。

 

原因①「角質が溜まる」

●なんとなく肌がごわついている。●ニキビ、吹き出物が治りにくい。●30代以降である。
原因②「メラニンが溜まる」

●若い頃、紫外線をたくさん浴びた。●洗顔の際、ゴシゴシ洗う。●40代以降である。
原因③「血行不良」

●仕事が忙しく睡眠時間が取れない。●お風呂はシャワー派。●運動はほとんどしない。

原因④「乾燥」

●洗顔後肌が突っ張る。●肌がシワっぽい。●肌荒れを起こしやすい。

 

原因と対策①「角質が溜まる」: 余分な角質が溜まると、肌の透明度が下がる!

 本来剥がれ落ちるはずの古い角質が溜まってしまうと、角質が厚くなり、肌の透明感が下がります。角質が厚くなると、肌は滑色がかかった灰色に見えることがあります。この角質が溜まって起こるくすみは、ターンオーバーの低下が原因で、ピーリングやゴマージュをお手入れに組み込んで不要な角質を取り除きましょう。また、ターンオーバーが遅くなる30代以降は角質肥厚を起こしがちで、レチノール配合の化粧品でターンオーバーを促してあげましょう。

 

<お手入れのポイント>

〇ピーリングやゴマージュで余分な角質をオフ

〇レチノールでターンオーバーを促進

☞ピーリングは古い角質を除去することでターンオーバーを促進し、肌の生まれ変わりをサポートしてくれます。普段のお手入れに取り入れるなら、AHAや酵素入りの洗顔料や角質除去成分が配合された美容液で、穏やかに角質をオフするのがおすすめです。

30代になったら、 グリコール酸やサリチル酸などで角質を溶かし出す、クリニックでのケミカルピーリングを定期的に行うのもいいでしょう。不要な角質を取り除いた肌は、化粧品の浸透が良くなっているので、スキンケアの効果も感じやすいはずです。

ゴマージュを使う場合は、なるべく粒子の細かいものを選び、優しくケアしましょう。また、代謝を高めるレチノール配合の化粧品にはターンオーバーを促進させる効果があり、くすみ対策に有効です。タバコは肌をくすませる原因になるのでNGです。タバコを吸うと毛細血管が収縮して肌に酸素や栄養が行き渡らず、血行不良を引き起こします。

 

血流が滞った肌はどんよりくすんで透明感を失ってしまうのです。さらに、タバコを吸うたびに、体内では活性酸素を抑えるビタミンCが大量に消費されます。すると、肌の新陳代謝やコラーゲンの生成が低下し、シワやたるみ、シミといった様々な肌トラブルを招きます。健康な肌を目指すなら、喫煙はやめた方がいいでしょう。

 

原因と対策②「メラニンが溜まる」:排出されたはずのメラニンが居座り、明るさがダウン!

若い頃、紫外線をたくさん浴びてしまった人や、スキンケアの際につい力を入れすぎてしまう人に現れやすいのが、メラニンが溜まって起こるくすみです。紫外線や摩擦から肌を守ろうと、メラニンが大量に発生し、それが排出されず、くすみとなるのです。

 

このくすみには、メラニンの排出を促したり、メラニンの生成を抑制する美白ケアが有効で、毎日のお手入れで肌をこすらないようにするだけでも、徐々に透明感が出てくるはずです。
<お手入れのポイント>美白ケアでクリアに。

 

原因と対策③「血行不良」:血流が滞って静脈の色で青く見える!

睡眠不足や冷え、運動不足などで血行不良になると、静脈の血流が滞り、静脈血の量が増えてしまいます。静脈は青く見えるため、それが皮膚から透けて肌が青っぽく、くすんだように見えるのです。もともとメラニンの量が少ない色白の人は青グマにも注意が必要で、血行不良によるくすみはマッサージや運動で血行を促すと改善されていきます。

 

ビタミンEや炭酸を配合した化粧品で血流を良くするのも効果的でしょう。

<お手入れのポイント>マッサージで生き生きと。

 

原因と対策④「乾燥」きめが乱れて艶感も透明感も低下!

乾燥によるくすみは、水分保持能力が低下することで起こります。潤いを失った肌は表面がしぼんでキメが乱れてしまいます。すると、肌に当たった光をキレイに反射することができなくなり、ツヤ感が低下し、どんよりした肌色に見えるのです。このタイプは毛穴も目立ちがちなので、しっかり保湿ケアをして、きめ細かく明るい肌を目指しましょう。

乾きやすい頬などは即効性のあるローションパックもおすすめです。

<お手入れのポイント>保湿ケアで明るさアップ!

 

★原因の5番目、糖化は予防あるのみ

糖化とは、体内にあるタンパク質と糖が結びつき、AGEs(終末糖化産物)と呼ばれる老化物質を作り出す現象のことです。糖化はコラーゲン繊維を固めてしまうので、肌のハリや弾力が低下し、たるみやほうれい線が目立つようになります。また、糖化生成物は褐色のため、糖化が進むと肌を黄色く、くすませてしまいます。

この終末糖化産物は、一度できてしまうと分解されず体内に蓄積されてしまうので、予防が何より大切です。適度な運動と血糖値を上げない食事、糖化対策化粧品で予防ケアを心がけるようにしましょう。

 

 

女性と貧血問題 女性の約7割が隠れ貧血

 日本女性の摂取エネルギーが低下し続けていることもあり、国民健康・栄養調査でも必須要素の不足が目立ちます。中でも鉄分は毎年赤点で、女性は月経によって毎月約45mlの出血があり、約22.5mgの鉄分を失います。さらに汗や尿、便からも0.5から1mgの鉄分が流れ出ているため、 意識して鉄を摂取しないと気づかないうちに貧血になってしまうのです。

月経が順調な女性は1日に10.5mgの鉄分が必要ですが、20~40代の平均摂取量は約6.6mgで、体内にストックされている鉄分の在庫を示すフェリチン(貯蔵鉄)も低い値が目立ちます。妊娠を考えるなら、フェリチン値は 50mg/mlは保っておきたいですが、20~30代の女性の7割は20ng/ml以下という深刻な状況になっています。

 

女性の3人に1人が鉄分不足と言われています。血中のヘモグロビンは常に一定の値を保てるように、フェリチン (貯蔵鉄)から補われています。貧血の検査をするなら、ぜひフェリチン値も調べてみましょう。12ng/mlを下回ると鉄剤処方の対象になりますが、女性の約3割が該当すると言われています。

 

<貧血チェックリスト>

〇疲れやすい、〇爪がもろい欠けやすい、〇肌がくすんでいる、〇頭痛がする、〇寒いときでもアイスが大好き、〇 すっぴんだと顔色が悪い、〇動悸、息切れがする、〇目の下のくまが気になる、〇冷え性、〇食欲があまりない、〇精神的に落ち込みやすい、〇朝食を抜くことが多い。

 

 

4種類の貧血に注意!

鉄欠乏性貧血:月経のある女性が陥りやすい貧血
 ☞体内の鉄分が不足することにより、ヘモグロビンを十分につくり出せなくなることで生じる貧血です。若年女性に多く、食事からの摂取不足と血経による出血が主な原因ですが、 月経の出血量には個人差があるため、鉄分を意識して摂取していても足りなくなることもあります。

 

悪性貧血(ビタミン欠乏性貧血)たんぱく質不足も貧血を招き、ベジタリアンは特に注意が必要
 ☞ヘモグロビンの材料は鉄分だけでははなく、タンパク質をはじめ、葉酸、ビタミンB12も大切な成分です。これらの不足は、大きくて壊れやすい赤血球を作り出す巨赤芽球性貧血を招くこともあります。 ビタミンB12は野菜や果物など植物性食品にはほぼ含まれていないので要注意です。

亜鉛欠乏性貧血:赤血球を作る亜鉛が不足して起こる

 ☞鉄欠乏性貧血の人は、亜鉛欠乏を併発している可能性があることが、数多くの調査から報告されています。これは、牡蠣以外に亜鉛を多く含む食材が少ないことに 加え、亜鉛の吸収を阻害する薬剤や添加物が数多くあるため、亜鉛不足が生じやすいことで起こります。

 

スポーツ性貧血(溶血性貧血)運動のしすぎで貧血に!

 ◇鉄欠乏性貧血を助長する意外な理由に運動があります。発汗や激しい筋肉の収縮、走ることやジャンプすることによって足の裏が地面に叩きつけられ、内部の赤血球が壊れてしまい、貧血を引き起こします。アスリートだけでなく、マラソンやダンスなどが趣味の人も注意しましょう。

 

摂りたい栄養素は「鉄」と「亜鉛」

①ヘム鉄(肉、魚類):レバー、牛ヒレ肉、カツオ

②非ヘム鉄(植物性食品):ひじき、切り干し大根、ほうれん草⇒ビタミンCをプラスして吸収率アップ!

③亜鉛(魚介類):牡蠣、うなぎ、ほたて⇒ビタミンCをプラスして吸収率アップ!

 

植物性タンパク質を積極的にとって貧血を予防しましょう。女性は月経によって鉄分を失いやすく、ただでさえ貧血になりやすいものです。月経量の多い人はもちろん、身長の高い人も注意が必要です。身長の高い人は普通の人たちと比べ多くのエネルギー量を必要とするため、食事からの供給が足りずに貧血を起こしやすいのです。

 

貧血にならないためには、毎日の食生活がとにかく大切で、 鉄分や亜鉛、ビタミンB12を多く含む動物性タンパク質を意識的に摂りましょう。肉類は鉄やビタミンB12が豊富な食材で、亜鉛不足も心配な人は、これらをバランスよく含んだ魚介類がおすすめです。ビタミンCは鉄や亜鉛の吸収をより高めるので、日々の食生活を改善して貧血を予防しましょう。

 

逆に鉄分・亜鉛の吸収を妨げる ものとして、1つは「ダイエット飲料」が挙げられます。お茶やコーヒーなどに含まれる担任は鉄分の吸収率を下げてしまうため、食事と一緒に取るのはおすすめしません。また、食物繊維も鉄分に吸着して腸での吸収を妨げる働きがあるので、ファイバー入りの飲料の取りすぎには注意しましょう。

 

もう1つは「スナック菓子」で、スナック菓子やカップラーメンなどの加工食品には、ポリリン酸ナトリウムという食品添加物が含まれています。この添加物には亜鉛と結合して体内から排出してしまうため、 毎日これらを食べているとますます亜鉛不足になってしまいます。

 

次回は、「美白をイチから考える」~シミはお手入れすれば本当に消える!?~

 

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