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「洗顔後の正しいスキンケアで若返り」~化粧水からUVケアまで~

スキンケアは正しく続ければ、あなたの肌はどんどんよみがえる。化粧に頼らない素肌美人を目指すのは?

素肌美人

 

正しい化粧水のつけ方

水分保持能力が低い日本人の肌には必須になります。化粧水には角質を柔軟にし、水分を補給する役割があります。角質の柔軟性が上がると、次に使う化粧品の浸透が高まり、キメが整ってきます。さらに、表皮の薄い日本人水分保持能力が低いため、化粧品で水分を補給する必要があります。

 

化粧水だけで水分保持能力が上がるわけではありませんが、乾燥対策と健やかな肌を保つために有効です。また、清潔好きの日本人はさっぱり洗いあげることが大好きですが、肌の保湿因子は洗顔によって流出しやすく、それを補うためにも化粧水は必要なのです。

 

スキンケアには肌を健やかにすることに加え、嗜好品の一面もあります。化粧水をつけたときに心地いいと感じることは、肌がいい状態になっている証拠と言えるかもしれません。化粧水の心地よさを味わいながらお手入れをしてみてください。化粧品の中で分子量が小さい化粧水は肌に浸透しやすく、角質を水分で満たしてくれるでしょう。

 

角質が整うとキメが整い、きれいな肌に見える効果もあります。しかし、コットンで化粧水をつけると顔全体に均一につけられる反面、肌をこすってしまい刺激になることもあります。コットンにたっぷり化粧水を含ませ、肌を優しくなでるようにつけられればよいのですが、この力加減が難しいものです。

 

摩擦というリスクを考えると、手でつけたほうが無難ですが、手でつける際にも肌を動かさないように気をつけましょう。最後にハンドプレスをして、化粧水をしっかり入れ込むようにするといいでしょう。

 

 

化粧水の選び方

□保湿成分に注目して選ぶ

□とろみ系かシャバシャバ系かのテクスチャーで選ぶ

□肌質タイプで選ぶ

 

水分保持能力の低い日本人の肌には水分を補給することか大切なので、化粧水は保湿成分を重視して選びましょう。セラミドやヒアルロン酸など、様々な成分がありますがその特徴を下にまとめたので参考にしてください。テクスチャーは好みで選んで大丈夫です。とろみ系は手でつけやすく、肌をしっとりさせる効果が高いです。

 

シャバシャバ系はさっぱりした感触が好きな人は気持ちよく使えるはずです。また、ニキビや毛穴が気になる人は、ビタミンC配合の化粧水が効果的なので、おすすめです。

 

◆チェックしたい保湿成分◆

 

セラミド:潤いを挟み込んで逃がさない。

 ☞セラミドには角層の細胞同士を結び付ける働きがあり、水分や油分をしっかり挟み込んでキープしてくれる特性があります。湿度の低い冬でも水分をしっかり保持してくれる頼れる保湿成分です。

 

ヒアルロン酸:水分を抱え込む高い保湿力を持つ

 ☞真皮に存在するゼリー状の物質がヒアルロン酸で、粘り気があり、水分を抱え込んで固める働きがあります。ヒアルロン酸1gに対して6lもの水分をしっかり保持してくれる高い保湿能力が特徴です。

 

コラーゲン:親水性が高く、抱えた水分を肌にとどめる

 ☞細胞同士をつなぎ留め、肌にハリや弾力をもたらすのがコラーゲンで、化粧品に配合される場合、分子量が大きいため真皮まで浸透せず、保湿成分として活躍するが、上の2つよりは保湿力は低い。

 

ビタミンC:抗酸化&抗炎症効果で肌悩みに対抗

 ☞高い抗酸化作用を持つビタミンCはニキビや毛穴、シミなどの多くの肌悩みに対応できます。コラーゲン生成を促す効果もあり、老化対策にもなる。APPSというビタミンC誘導体配合のものがオススメ。

 

NMF:肌をふっくら整える天然保湿因子

 ☞アミノ酸や尿素などの天然保湿因子(NMF)は、水分と結合する性質があり、角層の柔軟性や弾力を担う働きがあります。ただし、湿度の低い環境や洗顔で流失しやすく、水分保持力は低めです。

 

 

正しい化粧水のつけ方 基本

化粧水は肌全体にまんべんなくのばすのが基本で、さらに、角層の奥まで浸透させるようにすれば、ふっくらキメも整います。化粧水の基本的なつけ方をマスターすれば、あなたもみずみずしい肌になれます。

 

1.適量(500玉大)をてのひらに取る。シャバシャバ系の場合、2分の1の量を2回に分けてなじませる。

2.顔の中央から外側へまんべんなく化粧水をなじませる。乾きやすい部分は特に念入りにしましょう。

3.首までしっかりなじませたら手のひらで化粧水を押し込むようにプレスし、より浸透を促す。

 

※コットンでつけるときは、化粧水の量が足りないとコットンで肌をこすることになってしまうので、量はたっぷりと使い、コットン全体がひたひたになるくらいを目安にしましょう。

 

コットンマスクって効果があるの?とたまに聞かれますが、肌を密閉するので化粧水の浸透率はアップします。でも、肌にのせている時間が長いとコットンが乾いて、せっかく浸透させた水分がコットンに戻ってしまいます。コットンマスクをする場合は、3~4分くらいにとどめましょう。

 

 

正しい美容液のつけ方

悩みのない20代の肌には必要ないけれど、30代からは必須になります。保湿や美白、エイジングケアなど美容効果のある有効成分が豊富に含まれている美容液は、使い続けることによって、ゆっくりと継続的な生理活性効果が期待でき、潤いが足りない、シミを排出する力がなくなってきたなど、加齢とともに不足する肌の機能を補うのに最適です。

 

このように、美容液は肌悩みにダイレクトに働きかけるものなので、大きな悩みのない20代は基本のケアをしていれば、美容液は必要ないでしょう。また、美容液を選ぶときは改善したい悩みを絞ることです。どうしても絞れない場合は美白ケアは美容液で、保湿は化粧水とクリームでとスキンケア全体で考えるといいでしょう。

 

レチノールやハイドロキシンなど、紫外線が刺激になってしまう配合成分もあるので、きちんと使用法を確認することも大切になります。肌悩みを解決することに特化した美容液には、有効成分がたっぷり入っていますが、乳液・クリームのように肌を保護する効果は弱いものがほとんどです。

 

保湿ケア美容液など保湿力の高いものでも、肌を保護する力は期待できないのが実態です。だから、お手入れの最後に乳液・クリームでしっかり肌を守りましょう。

 

 

美容液の選び方

◆肌に合わせて選び、悩みが多いときは2つに絞る

◆まずは1か月使って効果を見る

 

美容液は悩みに合わせて選ぶのが基本ですが、美白も保湿もエイジングケアもと悩みが多岐にわたる場合には多くても2つに絞るようにしましょう。それ以上になるとせっかくの有効成分の働きが分散してしまい効果を発揮することができないです。そして選んだ美容液はできれば1か月は使いましょう。

 

肌は約1か月で生まれ変わるとされています。1か月経ってみたあとに効果が分かるので、悩みが改善しないからといってすぐに使うのをやめてしまうのはもったいないのです。2種類使うときは、テクスチャーの軽いものから重いものの順で使うと、有効成分の浸透を妨げないので覚えておいてください。

 

 

正しい美容液のつけ方

肌悩みに合った美容液を選んだら、より浸透力をアップさせるテクニックで肌質を改善していきましょう。量はたっぷりと、優しく丁寧になじませるのが、美肌をつくるコツになります。

 

1.美容液は適量より多め(約10円玉大)に少なすぎると効果が発揮できないのでたっぷりつかう。

2.手のひら全体に広げて顔の中央から外側へ。深呼吸しながら香りを楽しみ顔全体に広げる。

3.美容液も首まできちんとなじませること。最後にハンドプレスでより浸透を高めましょう。

 

化粧品をつけるときは、肌が動くほど力を入れると摩擦によって色素沈着を起こしたり、真皮のコラーゲン組織が影響を受け、たるみの原因になることも。スキンケアはすべての工程で優しくなじませるのが基本です。また、時間がないときなど、スキンケアを早く終わらせようと、浸透させず次のステップに移っていませんか?

 

これでは有効成分の効果は半減し、化粧崩れもしやすくなってしまうので、しっかりと浸透させることが大切です。

 

 

「シートマスク」は美容液として使う

密閉することで成分の浸透がアップするシートマスクは、肌が疲れたときや紫外線をたくさん浴びてしまったときにスペシャルケアとして使う人も多いでしょう。でも月に1度、高価なシートマスクでケアするより、安価なものをこまめに使って美容成分を肌に送り込むほうが、肌の保水力は上がります

 

また、シートマスクには「美容液〇本分の成分を配合」などと書いているものがありますが、これはシートという形状に美容液のような水分が主体の成分をたっぷりと含ませることができるからです。水分不足の人は、肌を密閉して美容成分の浸透をアップさせるシートマスクを美容液代わりに使うのがオススメです。

 

ただし、長時間つけっぱなしにしていると、肌に入った水分がシートマスクに戻ってしまうので、既定の使用時間は守るようにしてください。乾燥が気になる人には油分を多く含むことのできるクリームタイプのシートマスクもあります。このマスクはクリームの持っている密閉効果で油分を肌に浸透させ、皮脂分泌量の少ない乾燥肌の保湿力を上げてくれます。

 

洗い流さないタイプであれば、塗ったまま眠っても大丈夫なのがこのタイプのうれしい利点でもあります。

 

 

 

正しい乳液・クリームのつけ方

肌のバリア機能アップのために使いましょう。乳液・クリームは、肌を健康で正常な状態に保つために欠かせないアイテムです。肌に油分を与える保湿効果のほか、化粧水などの水分蒸散を抑制するフタの役割、肌を柔軟に保つ働きがあり、この3つの効果で肌のバリア機能を強化します。

 

最近は極端な気温の変化や大気汚染など外的環境が悪化したことで、バリア機能が低下している人が目立ちます。さらにクレンジングなどの洗浄力が上がったため、自力で潤う力が衰えている人もいます。そういった意味でもバリア機能を上げるスキンケアは必要不可欠になっています。

 

こうした大切な働きを担っている乳液とクリームですが、その違いは水分と油分の構成バランスにあります。みずみずしい感触を好む人は乳液を、年齢を重ねて皮脂分泌量が下がったら、こってりしたクリームを選ぶようにしましょう。

 

 

乳液・クリームの選び方

◆肌質と肌のコンディションで選ぶ

◆高機能クリーム(アンチエイジング系)は年齢と相談する

 

バリア機能を強化するにはまず保湿力の高い成分が配合されたものを選ぶことで、悩みに合わせた美白やアンチエイジングといった成分がプラスされたものを選びましょう。乳液かクリームかは肌の乾燥具合やコンディションで選ぶと失敗しません。

 

また、保湿もエイジングケアも美白もしてくれる高機能クリームは、こってりしたテクスチャーが多く、とても高価になります。自分の肌に本当に必要かどうか見極めて、使うときは量をケチらないようにしましょう。

 

◆チェックしたい成分は?◆

□保湿系:頼れる保湿成分でバリア機能をアップ

 ☞水分を抱え逃がさないセラミドやヒアルロン酸、尿素やグリセリンを配合したものがおすすめです。普通肌やオイリー肌で、さっぱり仕上げたいなら乳液を、乾燥肌や年齢を重ねた人はクリームを使いましょう。Tゾーンなどのべたつきが気になる場合はその部分は薄く塗ること。ニキビなど吹き出物の部分は避けましょう。

 

□美白系:保湿力の高い美白アイテムを

 ☞シミやくすみが気になる人は、メラニンの生成を抑えて排出を促す美白系の乳液・クリームを。美白成分にはコウジ酸やアルブチン、トラネキサム酸、ハイドロキノンなど様々なものがありますが「医薬部外品」と明記されたものを選ぶといいでしょう。いずれも保湿力がきちんとあるものを選ぶのが大切です。

 

□アンチエイジング系:肌に潤いとハリをもたらす

 ☞年齢を重ね、シワやたるみなどが気になりだしたら、アンチエイジング系をセレクト。シワ改善効果の高いレチノールや肌にハリと弾力を与えるコラーゲン、たるんだ毛穴をキュッと引き締める抗酸化作用の高いビタミンC誘導体入りのものがオススメです。ただし、レチノールなど紫外線が刺激になる成分もあるので使い方には注意が必要です。

 

洗顔後1つでOKなオールインワンアイテムがありますが、健康で十分な皮脂分泌があれば使っても問題内でしょう。でも気温や湿度、体調などで日々変化する肌質に対応できず、トラブルを助長する場合もあるので、あまりおすすめできないのが残念です。

 

 

基本の乳液・クリームのつけ方

肌バリア機能を高める乳液・クリームはケチらずたっぷり使うのが効果的で、より浸透力アップをさせたいのなら手のひら全体を使って、肌に押し込むように塗るのがポイントです。

 

1.手のひらに適量(10円玉大)をとり、効果を実感するためには多めの量がオススメです。

2.硬めのクリームの場合、手で温めゆるめてから塗ると、肌になじみやすく浸透力も高まる。

3.手にひら全体に乳液・クリームを広げたら、顔の中央から外へ肌を押さえるようになじませる。

4.目元や口元など、乾燥が気になるところは少量の乳液・クリームを指先にとって重ねづけをする。

5.最後に、手のひらに残った乳液・クリームを首元に塗る。上から下へなでるように優しく。

 

 

肌を保護するアイテムの使い方

オイル:オイルはクリームよりも保湿に特化したアイテム

 ☞基本的なオイルの役割とは、皮脂膜を補い強化することで、クリームにも同様の働きがありますが、クリームは油性成分を水分と乳化させ、より肌に浸透しやすく作られたものです。オイルはほとんど油性成分で作られているので、肌の上に留まり皮脂膜を強化する、より保湿に特化したものになっています。

 

極度の乾燥肌や年齢とともに皮脂分泌量が下がってしまった人は、夜のお手入れの最後にオイルを使ってみてください。すると、肌の潤いが変わってくるはずです。

 

バーム:薬的要素を持つ、敏感肌や乾燥肌の救世主

 ☞バームはオイルの形状の一つで、常温で固まったものを指します。サラサラとしたオイルよりも肌にピタッと密着して、密閉効果が高いのが特徴です。肌表面が毛羽立ってしまうくらい乾燥してしまったとき、皮膚科に行くと「バームで覆っておいて」と言われるくらい、薬的要素を持っています。

 

テクスチャーはよくありませんが、自力ではバリア機能をつくれないほど乾燥してしまった人や、敏感に傾いてしまった人の救世主的な存在になります。

 

角質ケア化粧品:不要な角質を除去して、肌に透明感をよみがえらせる。

 ☞不要な角質を取り除くのが、角質ケア化粧品の役割で、乳酸やグリコール酸、AHA(フルーツ酸)など、酸の効果で角質を溶かして剥離していくのですが、濃度によってその強さは変わっていきます。朝晩、洗顔後の肌に塗って穏やかに角質を除去していく美容液タイプや、週1~2回使用する洗い流しタイプがあります。

 

他にも手軽に使える洗顔石けんなど、形状もさまざまなものがあり、角質がたまりやすくなる30代以降は、使いやすいものを1品、お手入れに組み込むといいでしょう。

 

美顔器は肌悩みに改善してくれますが、目的をしっかり持って選ぶべきものです。肌の上をコロコロ転がすものは血行を促すマッサージ効果があり、たるみや小じわには高周波のRF、LEDはニキビや肌質の改善に効果があります。深い部分から筋肉を動かすEMSはたるみを解消したい人向けになります。

 

また、美容成分を浸透させたいならイオン導入やエレクトロポーションの美顔器を使ってみましょう。美顔器はダイレクトに働きかけてくれるので、自分の肌悩みに合わせて選ぶのが失敗しないコツになります。

 

 

正しいUVケアの方法

肌の大敵「紫外線」を防ぐお手入れは、美肌のために必須になります。老化の原因の8割は紫外線と言われていてます。そのため、私たちが健やかな肌を育み保つためには、紫外線から肌を守るケアが欠かせません。紫外線が太陽光線の一つでウルトラバイオレットライトといい、UVと略されます。

 

波長の短いものから順にUVC、UVB、UVAと分けられ、地上まで届くのがUVBとUVAになります。私たちは大量の紫外線を浴びると肌が真っ赤になったり、ヒリヒリしたりしますがこれはUVBによって起こる「サンバーン」という即炎症のことです。

 

UVBは、細胞のDNAを傷つけてメラノサイトを活性化させ、メラニンを生成します。対して、UVAが引き起こすのは日焼け直後に肌が黒くなる「サンタン」で、すでに肌の中にあるメラニンが形を変えて濃くすることで起こりますが、一時的なものです。ほかにもメラニン生成に関わったり、光老化を加速させシワやたるみを誘発します。

 

◆UVAの肌への影響:肌を黒くする、シワやたるみの原因になる(光老化を促す)

◆UVBの肌への影響:肌に炎症を起こす(メラニンを増やす)、シミ、そばかすの原因になる

 

 

日焼け止めの選び方

1.「SPF」や「PA」の表示で選ぶ

 ☞日焼け止めに表示されている「SPF」はUVBに対する防御力を、「PA」はUVAに対する防御力を表しています。UVBは地上まで届く紫外線の中で割合は5%のみで表皮までしか届きませんが、その破壊力はUVAよりも絶大です。細胞のDNAにダメージを与え、皮膚がんの原因にもなります。

 

そのため長時間外にいる場合には、「SPF」値の高いものを選ぶのが賢明です。UVAはUVBよりも肌に与えるダメージが少ないとはいえ、地上に届く紫外線の95%を占め、雨や曇りの日でも降り注ぎます。さらに窓ガラスを通過し、真皮の奥まで届いて光老化を加速させます。

 

なので、室内にいる日でも「PA」表示のある日焼け止めを塗りましょう。「SPF」「PA」の表示がともにあることが絶対条件です。

 

2.季節と生活シーンに応じて選ぶ

 ☞「SPF」と「PA」の値は、環境に合わせて使い分けるのが良いでしょう。なぜなら紫外線の量は一定ではないからで、日本は四季がある国で気温や湿度の変化があるため、紫外線量も変化します。最も多く紫外線が降り注ぐのは、UVA・UVBともに夏なので、もっとも防御力の高い日焼け止めを選ぶのが正解です。

 

またシーンによっても紫外線を浴びる量は全く異なってきます。雪山で意外と焼けてしまうのは、雪面が紫外線を80%も反射するため真夏と同じレベルのカット力が求められます。またオフィス席が窓際の場合は「PA」値が高いものを使うようにしてください。

◆春・秋・冬の日常生活(散歩、買い物、通勤通学など)⇒SPF25/PA++

◇夏・アウトドアシーン(海や雪山など炎天下でのレジャー)⇒SPF40/PA++以上

 

3.テクスチャー(クリーム・ミルク・スプレーなど)で選ぶ

4.肌への刺激、優しさで選ぶ

 ☞一昔前までは、ベテつきや白浮きは合っても当然でしたが、技術がすすんでつけ心地は格段に良くなり、無色透明の仕上がりが標準になってきました。保湿力の高いクリームやみずみずしい感触のミルク、シュッとひとふきでまとえるスプレー式までタイプも様々あります。

 

質感の好みで選べるのはもちろん、乾燥などが気になる人はクリーム、時間がないときはスプレーと目的に合わせて選びましょう。日焼け止めにかぶれやすいという人は、UVカット成分をチェック。一般的に紫外線散乱剤のほうが肌に優しいとされていますが、紫外線吸収剤仕様でも敏感肌対応のものがあります。

 

日焼け止めに使われる成分は主に2種類あります。

 

【紫外線散乱剤】:白色のミネラル粉末で肌表面を覆い、紫外線を反射、散乱させることで物理的に遮断する。白浮きや持ちの悪さが問題視されていたが、粒子を微細化するなどして改善されたものもある。

【紫外線吸収剤】:科学的な仕組みで、紫外線を吸収して肌を守る成分です。UVカット効果が高い反面、肌にとって刺激になることも懸念されています。コーティング技術の進化で、直接肌に触れずに肌への負担が軽減されたものもある。

 

ノンケミカル処方とは、化学成分不使用の意味ですがUVケアにおいては紫外線吸収剤を用いず、酸化チタンや酸化亜鉛といった自然由来の紫外線散乱剤のみを用いたものを指すので、覚えておきましょう。

 

 

日焼け止めを効かせるコツ

◇十分な量をムラなく伸ばすこと

◇2~3時間おきを目安に塗りなおすこと

◇ウォータープルーフでも油断しないこと

◇顔の側面や首までしっかりと塗ること

 

日焼け止めを塗っていたのに「日焼けした」経験はありませんか?その原因は、塗り方に問題がある場合が多いです。その中でも塗る量が少ない人が圧倒的に多いのが実状です。SPFやPAの値は、1cmあたりに2mgを塗った状態で測定したものになります。

 

実際にその量を塗ると厚塗りになって現実的ではありませんが、メーカーが推奨する量を使わないと表示の効果は得られないでしょう。また、フェイスラインやあごの下、耳など正面から見えない部分は、塗り忘れが発生しがちです。きちんと細部まで塗って、素肌をさらさないことが大切です。

 

時間が経つにつれて皮脂や汗で流れたり、無意識に顔を触ったときにとれてしまうこともあるため、メイク直しのタイミングなどで2~3時間おきに塗りなおすのが賢明です。またたとえ、ウォータープルーフであっても、海やプールに何度も入るうちに薄くなってしまいますし、タオルで拭けば落ちてしまうのでこまめな塗りなおしは必須になります。

 

紫外線を防止するためのそのほかの工夫としては、「つばの広い帽子をかぶる」「日傘をさす」「サングラスをかける」「長袖を着る」「なるべく日陰を歩く」などがありますが、確実の方法としては肌の露出を避けて、紫外線を物理的に遮断することになります。地下道を歩いて移動するなども効果的です。

 

 

正しいUVケアの基本の方法

紫外線から肌を守るためにきちんと日焼け止めを塗っているのに夏になると、うっすら肌が焼けているような感じになってしまう。それは日焼け止めの量が足りていない証拠なので、紫外線に負けないUVケアの方法をマスターして、美肌を守り抜きましょう。

 

1.適量(10円玉大)以上が基本になる。量が少ないと日焼けしやすくなってしまうので注意。

2.頬などの広いところから、内から外に塗っていく。顔全体に塗り残しがないように伸ばすこと。

3.首元、デコルテまでしっかりのばす。露出が多くなる夏は、すみずみまで念入りに塗る。

4.頬やTゾーンなど顔の中の高い部分は焼けやすいので、日焼け止めを追加して重ね塗りをする。

5.年齢を感じさせる手にもきちんと塗って紫外線をブロックし、シミのない手を目指しましょう。

6.ショートカットの人や髪を結んでいる人は、耳の後ろにもしっかり日焼け止めを塗ること。

 

UVケアは1年を通して行う必要があります。紫外線が弱まるとつい忘れてしまいがちになりますが、紫外線は一年を通してあなたの肌を老化させる最も大きな原因になります。特に気をつけたいのが4月で、気温は低めでも夏と変わらないほどの紫外線量があるので、肌老化を加速させないように念入りにUVケアしましょう。

 

 

UVケアと日焼け止めについてのQ&A

Q1 日焼け止め効果のある化粧下地を使えば大丈夫?

A  日常ケアなら十分ですが、UVケアを重ねればより強力になります。

 ⇒通勤や通学、洗濯物を干す、近所に買い物に行くなどいわゆる日常生活の範囲内であれば、日焼け止め効果のある化粧下地でも十分です。ただし、営業などの外回りが多い、子供と公園で遊ぶ、比較的長い間紫外線を浴びる場合や、日差しの強いところに行く、レジャーやスポーツをするといった場合はUVケアが欠かせません。

先にUVケアを仕込んでから、日焼け止め効果のある下地を重ねれば、紫外線カット効果の持久力が上がるのでおすすめです。

 

Q2 一日中家にいる日は不要?

A  UVAは室内にも進入するので、下地でもいいので塗りましょう。

 ☞紫外線の中でもUVAはガラスをすり抜けてしまうため、実は室内にいても紫外線を浴びてしまいます。UVAは真皮にダメージを与えて、ハリを低下させてたるみを発生させるなど、光老化を促進するためアンチエイジングなどを考えるときちんとPA表示のあるものを塗るのが正解です。

 

もちろん日焼け止めの効果のある化粧下地でもOKです。ここまでのステップをスキンケアと考えて、外出しない日もきちんと化粧下地かUVケアをするようにしましょう。

 

Q3 クレンジングで落とさないとダメ?

A  メイクと同じでクレンジングでオフしましょう

 ☞UVケアもスキンケアの一部ではありますが、成分としては紫外線吸収剤や散乱剤、界面活性剤など肌に負担をかけるものが含まれています。そのため、落とすときはメイクの一部と考えてクレンジングを使用してください。とくにウォータープルーフタイプなら必須になります。

 

毛穴に残ると吹き出物などのトラブルの原因になります。「いつもの洗顔料や洗浄料で落とせますといったもの」だけがクレンジングが不要となります。

 

Q4 SPF50なら一日効果は持続する?

A  朝に塗っただけはNGで、こまめに塗りなおす必要あり

 ☞SPF50以上ならカット効果は最強レベルなので、朝に一度塗れば一日OKと考えがちですがそれは間違いです。あくまでも肌が赤くなったり、黒くなったりするのを遅くする値でありその差は紫外線の強さに対する強度を示すものになります。値が高いからといって、何時間も持つという保証はありません

 

また、皮脂や汗で流れ落ちたり、肌に触れることで落ちたりすることもあるため、少なくともランチ後に1回、できれば2~3時間おきにこまめに塗りなおすほうが良いでしょう。

 

 

BBクリームをうまく使う

本来は「メイク効果+スキンケア効果」があるもので、BBとは”ブレミッシュバーム”の略称で、欠点・傷を補うためのバームという意味になります。本来、レーザー治療やピーリング後の傷や色ムラをカバーし、紫外線などから肌を守るスキンケア効果のあるクリームを指していましたが、最近はスキンケアよりメイクに比重を置いたものが主流です。

 

カラーバリエーションも豊富で、自分の肌色に合ったものが見つかります。SPF値も様々ですが、日常付き合いならSPF25でPA++くらいあれば十分でしょう。アウトドアなどになれば数値の高いものが必要ですが、SPF値の高いものは肌への負担も高くなるので、シーンに合わせて選ぶようにしましょう。

 

BBクリームを使うポイントは

・首との境目もなじませる

・ヨレないようにしっかりのばす

・敏感肌の人は気をつける

・肌をくすませない色を見つける

 

BBクリームはもはやファンデーションの領域にあるくらい色も仕上がりも豊富ですので、ファンデーションと同じように選ぶといいです。明るめと暗めの色で迷ったら、暗めの色を選ぶと自然と肌になじむので参考にしてください。

 

次回は「正しいお手入れ<スペシャルケア>の方法」~肌が弱っているときのスキンケア~

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