「スキンケアが必要な理由」~肌が本当に必要としているもの~
目次
スキンケアをする目的とは?3つの素肌力がしっかりと整えば健康な肌に生まれ変わる
まずは「素肌力」をつけよう
スキンケアの3大目的って何かわかりますか?それは、清潔・乾燥対策・紫外線防止になります。これらによって肌は生まれつき備わっている力を発揮できます。このもともと備わっている肌の力が「素肌力」であり、今回解説していくポイントになります。
素肌力①は「肌が生まれ変わる力」=ターンオーバーです。私たちの肌のもっとも外側にある表皮を構成する細胞は、どんどん生まれ変わり、古くなったった細胞は剥がれ落ちていきます。この細胞がどんどん生まれ変わる力をターンオーバーをいい、28日周期で行われるのが理想です。
肌の水分保持能力やバリア機能とも密接にかかわっているため、このリズムが乱れると肌は乾きやすく、刺激にも弱くなります。加齢や紫外線、ホルモンなどの影響で遅くなりがちなターンオーバーのリズムを保つことが、健やかな肌の基本になります。
素肌力②は「肌の潤いを保つ力」=バリア機能です。肌の潤いは不可欠ですが、もともと肌には潤いを守る力が備わっています。それを担っているのがバリア機能で、肌の内部で細胞の間を埋めるように存在する細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)が、水を抱え込んで逃がさないようにし、それを皮脂膜が肌の表面を覆ってキープしています。
肌の乾きを感じるのは、この潤いキープ力が低下しているからであり、スキンケアの目的に一つ、乾燥対策から一歩進んで肌の潤いを守る力をアップさせるケアを取り入れていきましょう。
素肌力③は「根本から守る力」=健康な細胞です。素肌力①「肌が生まれ変わる力」や素肌力②「肌の潤いを守る力」が発揮されるためには、そもそも細胞の一つ一つが元気であることが必須条件になります。すべての細胞の源になる幹細胞をはじめ、細胞すべてにきちんと栄養分を行き渡らせるために何が必要でしょうか。
それには、バランスの良い食事と血流をよくすることが不可欠になるでしょう。さらに紫外線などのダメージから細胞を守るケアも同時に必要になります。
素肌力①肌が生まれ変わる力「ターンオーバー」
潤いをきちんと蓄えられる力を作るのが基本になります。表皮と真皮の間にある基底層で生まれた細胞は、表面に上がっていくにつれて有刺細胞、顆粒細胞と形を変えていきます。この過程で、潤いをキープするヒアルロン酸やフィラグリンといったNMF(天然保湿因子)の素、セラミドやコレステロールなどの表皮の隙間を埋める細胞間脂質が生成されます。
おかげで肌は潤うことができ、バリア機能も機能することができます。しかしこの表皮が生まれ変わる仕組み「ターンオーバー」の力が弱まって周期が長くなると、これらの生産力が低下します。細胞が押しあがっていく力も弱まり、表面は常に古い角質が敷き詰められた状態になってしまいます。
カサカサして角質同士の間に隙間ができたり、セラミドなどの量が減って表皮がスカスカになり、水分保持力とバリア機能が大幅にダウンしてしまいます。トラブルが起こりやすくなり、見た目の肌の印象も悪くなります。ターンオーバーの周期が遅れる最も大きな原因は加齢によるもので、完全には抗えません。
でも、適切なお手入れで理想的な周期に近づけることは可能です。年齢を重ねるといろいろな肌機能が落ちていきますが、ターンオーバーも低下して、サイクルがどんどん長くなっていきます。20代のころは28日だったのに、30代ではなんと40日、40代では45日、50代では20代の約2倍もかかるようになってしまいます。
すると、潤いをため込む力のないメラニンを含んだ古い角質が肌にいつまでものさばっていることになり、表面がゴワついて潤いをキープすることができず、乾燥してくすんだ肌になるのです。また、バリア機能が弱まるために、紫外線や汚染物質などの刺激は肌の中に入り込みやすい状態になり、老化のスピードも加速してしまいます。
自力でターンオーバーを早めるためには
食事やマッサージの力で代謝をアップさせることはできます。ターンオーバーを遅らせる最も大きな原因は加齢だと言いましたが、血液の循環がうまくいかなくなり、細胞の生成力が衰えることに起因します。加齢には抗えないとはいえ、代謝が上がる食べ物を食べたり、お風呂に浸かったり、マッサージをすることなどで循環をよくすることは効果的です。
そのほかには、スクラブや専用の美容液といった化粧品を用いて物理的もしくは化学的に細胞がはがれる力を引き出すケアもしたほうが良いでしょう。継続的なお手入れと代謝を意識したバランスの良いタンパク質が豊富な食事で、理想的な周期に近づけることは可能です。
逆にターンオーバーを早めすぎると、未熟な細胞が表面を覆い刺激を受けやすい状態になります。スムーズなターンオーバーによって、表皮が常に新しい細胞で満たされ潤いを守る力も高いのならば、そのリズムはより早いほうがよさそうに思えますが、それは間違いです。
まだ表面に出るべきでない未熟な細胞が出てきてしまうと、外的刺激から守るバリア機能が十分に発揮できません。紫外線などの影響を受けやすくなり、乾燥や肌トラブルが起こってしまうのです。基本的にターンオーバーは自然には早まりませんが、アトピー性皮膚炎の症状がある場合は起こりえます。
また、強いピーリングを行ったり、頻繁に角質ケアをしすぎるなどの誤ったケアをした場合に起こりますので、注意が必要です。
ターンオーバーの正しいやり方
角質ケアを取り入れないお手入れを続けていると、30代になったときに溜まった古い角質が原因でカサカサしてくすんだ肌になりがちです。そして肌の内部では、潤いを保つ能力が低下しバリア機能も衰えていきます。ここで自然なターンオーバーの周期に任せたままにせず、ちょっと踏み込んでケアすると肌の調子が断然よくなります。
28日間の周期を刻めなくなった肌には、理想的な周期に近づける手助けをする「角質ケア」を取り入れましょう。肌の表面に留まるべき新しい角質細胞は残しつつ、不要な古い角質だけを除去するのが望ましいやり方でしょう。角質ケアで問題になるのは、角質の取りすぎです。
角質を強制的に除去するピーリングを毎日行うなど方法を誤ると、乾燥したりヒリつきや赤みが出たりなどのトラブルになる可能性があります。また、物理的に角質を除去するゴマージュやスクラブも肌をこすりすぎてかえって肌にダメージを与えてしまうことになりかねません。
角質ケアコスメは慎重に選び、週1回程度など、自分の肌の状態と相談して適切な頻度を守って行いましょう。
いらなくなった角質を除去する方法
■ゴマージュ:粒子がとても細かく指すべりの良いものを選びましょう。植物の種子や火山岩などを粉末にしたもので、洗顔料に含まれることが多いです。これらの細かい粒子が肌の上を転がって毛穴の中の汚れをかき出すなど物理的な摩擦で古い角質をOFFします。
多少肌への刺激が懸念されるため粒子が細かくてザラザラしすぎないもので、肌に伸ばしたときに痛くないものを選ぶようにしてください。オイルや保湿成分をベースにしているものもおすすめです。とはいえ、やりすぎは厳禁で、説明書に記載された使い方を守りましょう。
■角質ケア美容液:自然なターンオーバーを促す毎日使えるタイプが良いでしょう。美容医療の施術でも使われるフルーツ酸やグリコール酸などのピーリング成分には、肌表面の古い角質を剥離させる作用があります。この成分をセルフでケアしても安全なように濃度を調整して美容液としたのが、こちらのタイプになります。
肌への刺激が強くない毎日使ってもOKというものがおすすめです。さらに保湿成分も入っているものがよりベターになります。洗顔後や化粧水のあとに肌になじませたり、ふき取るだけで角質の生まれ変わりを促してくれます。
■マッサージ:優しくクルクルとを心がけて、「こする・はがす」は要注意です!肌の代謝を高めながら、クルクルと優しくこする摩擦で余計な角質をオフできるマッサージも効果的です。ただし、ゴシゴシこすっては逆効果なので必ずマッサージクリームなどをなじませてから力を入れずに行うようにしましょう。
専用のものもありますが、普段の乳液やクリームを多めに使うのでも大丈夫です。そのほか液を塗ってから肌をこするものや、乾かしてはがすピールパックなどもありますが、刺激が強い場合もあるので、使用上の注意をよく読んでから慎重に試してみましょう。
これらは20歳を過ぎたあたりからターンオーバーのリズムが遅れていくと考えると、初期のエイジングサインが表れ始める25歳過ぎにはスタートしたいものです。大人の女性は皮膚のトラブルを抱えない限り定期的な角質ケアが必須と思いましょう。
とくにゴワつきやくすみを感じていたり、化粧水のなじみが悪いときに行うと効果を実感しやすいはずです。
次回は「素肌力を上げるスキンケア」~健康な肌で透明感のあるみずみずしい肌に~
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