肌トラブルのなくすスキンケアの方法
目次
肌トラブルは間違ったスキンケアによるものがほとんど 悪化させないためにも皮膚の仕組みと正しい知識をみにつける
オーガニックアロマで皮膚炎に
肌の弱い人はむやみにオーガニックや自然派のコスメを使うのは避けましょう。天然に近いものほど刺激が強い可能性が高くリスクになります。例えば、エッセンシャルオイルいわゆるアロマオイルを肌に直接つけてかぶれを起こしたりするトラブルです。
ほかにもデュフューザーでエッセンシャルオイルを拡散した部屋に長時間いて、皮膚の薄い目の周りが腫れてしまったりする人もいるようです。これらの症状は「接触性皮膚炎」といい、皮膚に直接触れたものが原因で炎症や湿疹を起こすもので、金属、皮革製品、化学繊維によるかぶれと同じです。
天然や自然なものは肌に優しいというイメージがあるかと思いますが、むしろ逆で植物の作用はとても強く、その分刺激も強いのです。エッセンシャルオイルはそもそも肌に直接つけることが禁止されているほど刺激の強いものです。
そして、ナチュラルコスメやオーガニックコスメといった自然派の化粧品にも注意が必要で、それが天然に近い処方であるほど、植物のさまざまなエキスが含まれているので、肌が弱い人が使うと刺激が強くトラブルを起こすこともあります。
皮膚科では肌荒れを起こした人にとりあえず肌の保護剤として処方するのは、皮膚トラブルを起こさないミネラルオイル100%のワセリンだそうです。天然だから優しくて肌にいい、ケミカルだから刺激が強くて肌に悪いというわけではないのです。
洗顔ブラシで角栓体質になる可能性あり
角栓はそもそも完全に取り去る必要はありませんし、洗顔ブラシは百害あって一利なしといえます。聞くところによれば、洗顔ブラシは乾燥肌よりオイリー肌や毛穴の目立つ人が使う傾向になるようです。ただ普通に洗顔するだけでは角栓が落とせないので、ブラシでかき出そうとするようです。
しかし、残念ながら効果は期待できずブラシを使うことでかえって角栓を悪化させ、毛穴が悪目立ちしてしまうこともあります。毛穴の直径は0.2~0.5ミリであり、これより毛先が細いブラシでないと毛穴の汚れをかき出すことはできません。
毛穴の汚れをかき出そうとして押し付けるほど、表面のまだ必要な角質細胞や潤いをごっそりこすり取ってしまい乾燥肌の原因となりえます。また、ブラシが細かく毛穴に入ったとしても毛穴の中の構造上汚れをすべて取り去ることにあまり意味はないのです。
毛穴の中は「肌の表面の一部」なので角層が内側の奥のほうまでつながっています。毛穴は奥に行くほど狭くなり、狭いスペースの中で角層の代謝が行われるため毛穴の中は過角化(角層が厚くなりすぎること)が起こりやすく、ブラシで取ってもまた詰まってしまいます。
取り去ることに意味はないのに、ブラシでこすって物理的な刺激を与えることで、より角化を促してしまいます。結果として角栓はますます悪化し、肌表面は乾燥してだらんとハリがない状態を生み出してしまいます。
毛穴汚れ対策には、酵素洗顔料やオイリー肌ならクレンジングオイルがおすすめです。ただし、必死で取り去ることに意味はありませんから、日々少しずつ汚れを落として角栓を育てないようにする、ぐらいの気持ちで臨みましょう。汚れを落とした後は乳液や美容液、クリームで保湿を忘れずに。
スチーマーを使った保湿は”つもり”だけ
蒸気はしょせんただの水にすぎず、スチーマーを使っても保湿効果は期待しないほうが良いでしょう。スチーマーの原理は”夏の暑い日に玄関に打ち水をすると空気がしっとりして涼やかになる”のと変わりません。しばらくすると水は蒸発し、何事もなかったかのようになります。
保湿成分などを含まないただの水なので、一瞬は潤い肌が柔らかくなって透明感も出ますが、時間が経つと蒸発してしまいます。使うのは構いませんがこれで潤ったと勘違いせずに、美容液や乳液などでしっかりと保湿をしましょう。
クレンジングの時に肌を緩ませて、キメの間の汚れを落としやすくするために使うのはいいかもしれません。日中のメイクの上から使うミスとローションも同じようなものです。保湿成分はごく微量しか含まれていないので、過度な期待はやめましょう。
ハト麦エキスが効く”イボ”は1種類だけ
ハトムギが効くのはウイルス性のイボだけで、ニキビや大人の首イボには効かないようです。化粧品に配合されていたり、美肌サプリがあったり、ハトムギは身体にいいというのは一般に広がっているようです。特にニキビやイボにいいという間違った情報が広がっていて残念です。
確かにハトムギは穀物としての栄養価は高く、米の2倍のタンパク質を含みビタミンB群やカリウムなども豊富です。ただ、ハトムギエキスを肌に塗っても、ニキビや加齢で増えるイボが治る可能性は低く、ハトムギ化粧水をいくら使っても、気休めにすぎないでしょう。
この説が出たのは、顔にできる「青年性扁平疣贅」という肌の色のイボに対して漢方薬の「薏苡仁(よくいにん)」(ハトムギから抽出されたエキス)内服に一定の効果がある、という論文が発表されたことがきっかけでしょう。
青年性扁平疣贅は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスによってヒトからヒトに感染するものです。このウイルスの一系統(16型・18型など)は子宮頸がんの原因ですが、顔そりなどをきっかけにHPV(3型・10型など)が皮膚感染すると、肌の色のイボになります。
「薏苡仁(よくいにん)」には肌のターンオーバーを高める作用があるので、治療の手立てがない青年性扁平疣贅に一定の効果があるとされています。ちなみに、ハトムギの肌への効果が実証されている論文はこれだけです。
ニキビや大人の首や腕などにできる「アクロコルドン」「脂漏性角化症」という老人性のイボとは一切関係ありません。「大人のイボにハトムギが効く」と大々的に宣伝していた業者に対して、日本皮膚科学会が注意喚起したこともあるくらいです。
ハトムギ化粧水に投資する代わりに、効果が実証されている正しい治療法を行いましょう。ニキビには原因になっている皮脂や角質肥厚への対策を、老人性イボには炭酸ガスレーザーで浅く削るなどの治療が適していると言われているので、気になる方は詳細を調べてみましょう。
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