美肌を守る正しいスキンケアを身につける
目次
洗顔の仕方で素肌のきれいさが決まる 自己流ではなく皮膚科学に基づいたシンプルケアに切替
乾燥肌になるスクラブ洗顔を避ける
ごわつきや毛穴詰まりの解消には”酵素洗顔”が有効です。スクラブ洗顔では肌に細かな傷がつき、より乾燥肌を招いてしまう可能性があります。日本の女性は特に清潔好きで、毛穴に何かが詰まっているのを許せない人が多いようです。
そのため肌のごわつきや毛穴詰まりを解消するためスクラブ洗顔を選択する人も少なくありません。しかし、皮膚科学的にみると、スクラブ洗顔はできる限り避けてほしい選択肢となります。なぜなら、肌環境を悪化させるばかりか、乾燥肌や肌荒れの原因にもなりえるからです。
スクラブ洗顔料には、粒々の細かなスクラブが入っていてそれが肌表面の角質を落とします。そのため、どうしても洗いあがりの肌には粒子による摩擦の負担で細かな傷がついてしまいます。すると肌は外部の物理的な刺激に対して角層をさらに厚くすることで守ろうとするのです。
つまり、あっという間に質が悪く乾燥しやすい角質が再生されてしまいます。するとさらにごわつきや毛穴詰まりがひどくなるという悪循環になってしまいます。それだけでなく、洗顔しながら角層に細かな傷をつけることで潤いを保つ細胞間物質が流れ出し、バリア機能が低下するため乾燥肌となります。
すぐに保湿すれば元通りになると思うかもしれませんが、一度乱れたバリア機能が回復するには時間がかかるので、スクラブ洗顔を繰り返していると乾燥しやすい肌質になってしまいます。さらに敏感肌の人なら些細な刺激で炎症反応は生じやすくなり、赤身や肌荒れの原因になることもあるでしょう。
ごわつきや毛穴詰まり対策は酵素洗顔がおすすめで、普通肌やオイリー肌の人でどうしてもスクラブ洗顔をやめられないなら、正しい使い方で週1回までにしましょう。決して力を入れずに泡のクッションを肌の上を転がすように洗い、過度な摩擦を防ぐのがポイントになります。
敏感肌に化粧水パッティングはNG
潤いを保つにはクリームや美容液に重点を置きましょう。化粧水は成分のほとんどが水であり、有効成分も肌に浸透しないので絶対に必要なスキンケアとは言えません。俗説では「化粧水をパッティングすると肌の奥までしっとりして、毛穴まで引き締まる」と言われていますが、これは逆効果です。
肌は異物による摩擦の刺激に弱く、良質なコットンなどを使ったとしても表面の細かい繊維が、パッティングによってその繊維を肌にこすりつけることになるのが問題です。化粧水が足りなくてコットンが毛羽立っているとさらに摩擦はひどくなります。
何度もパッティングするうちに手の力は自然と強くなり、肌の負担はますます増加します。そしてもうひとつ、肌は濡れた状態が長時間続くことで肌の角層にある細胞間脂質が流れ出しやすくなってしまい、コットンの刺激と相まって敏感肌になるというわけです。
保湿とは水分を与えるのではなく、潤いを守ること
保湿というと化粧水で水分を与えることと思っている人が多く、日本人にとって化粧水は欠かせないものとなっているようです。でも実は「化粧水で水分を与える」というスキンケアは、本来肌にとっては絶対ではなく、省いても問題ないものなのです。
人間の体は60%以上が水分でできており、水は外から与えなくても体内にたくさんあります。それが逃げないように肌は最も表面にある角層でバリアを作って食い止めています。正しい意味の保湿バリアを作るには、NMF(天然保湿因子)やセラミドなどの細胞間脂質こそが必要なのです。
もちろん化粧水にも多少の保湿成分は含まれているので、つけると一時的にしっとりして心地よく感じます。でもその成分はごくわずかなので、保湿目的で使うなら成分の濃度が高い保湿美容液のほうがいいということになります。
保湿という観点では化粧水を省き、保湿成分と油分が入ったクリームで肌を包み込むように潤いを守るだけでも十分です。クリームだけだとなじみが悪いように感じるなら、美容液や乳液をつけるといいでしょう。
化粧水を使うなら「手」で優しくつけるといい
ただ、化粧水をつけるとみずみずしくて心地よかったり、肌に透明感が出たり角層が柔軟になるので後に重ねるアイテムがなじみやすくなったりと、スキンケアが楽しく快適になるというメリットを感じる人も多いでしょう。
朝はひんやりとした化粧水でシャキッと目を覚ましたり、夜は心地よさで一日のストレスをリリースしたりとお手入れの儀式になっている人もいるでしょう。だから使うこと自体は否定しませんが、コットンではなく両手にとって優しく押し込むようにしてなじませましょう。
むやみに大量につける必要はないので、1~2回重ねて肌がすみずみまでしっとりしたら、美容液や乳液、クリームをしっかり重ねて、潤いが逃げにくい肌に仕上げましょう。このように皮膚科学的に考えることで、効率よく美肌に近づくことができます。
朝もちゃんと洗顔しないとさらに乾燥肌に
皮脂がほぼ出ない肌質以外の人は朝も洗顔料で優しく洗って、寝ている間にたまった酸化皮脂を落としましょう。最近は「乾燥肌だから朝は洗顔料を使わず、ぬるま湯ですすぐだけ」という人が増えました。しかし、乾燥肌といってもその状態には様々な理由があります。
きめが細かくて毛穴がごく小さく日中のテカリがなくて、朝起きてTゾーンに触れても指に皮脂がつかない人は朝は水洗顔でもいいと思います。でも「テカるのに乾燥する」「毛穴が詰まりやすい」「乾燥肌だけどときどきニキビができる」という人は、朝も洗顔料をつかってほしいです。
なぜなら皮脂は水やぬるま湯すすぎでは落とせないからです。朝洗顔しない派の人たちは「皮脂を落としすぎると乾燥して、さらなる過剰な皮脂分泌を招く」と思っている人は多いようです。でも、皮脂は脂質なので空気中の酸素に触れて少しずつ酸化していきます。
夜の洗顔後に分泌した皮脂は朝にはもう酸化していて、放っておくと肌に刺激を与えバリア機能を乱し、むしろ乾燥を誘発することにもなりかねません。さらに、夜のスキンケアで使用した化粧品の油分も酸化しています。
それらの油分を朝の洗顔ですっきりと落とし、また新たに新鮮な皮脂を分泌するほうが美肌のためには良いのです。化粧品メーカーの研究結果でも、朝にきちんと洗顔料を使ったほうが肌の潤いは高まることが実証されているそうです。
朝洗顔で乾燥するのは間違った洗い方のせい
洗顔料を使わないと古い角質を落とせないので、毛穴が詰まったり肌に透明感がなくくすんだ印象になりがちです。また、「朝に洗顔料を使うと乾燥する」という人は皮脂だけではなく肌の潤いのもとである細胞間脂質を洗い流している可能性があります。
時間がないからといってあまり泡立てずにゴシゴシ洗ってませんか?弱酸性、アミノ酸系、保湿成分配合などのマイルドなタイプの洗顔料を選び、しっかり泡立てて泡でやさしくなでるように、手が直接肌に触れないくらいで洗いましょう。
洗うのは20秒程度の短時間ですませて、ぬるま湯でよくすすぎタオルでそっと抑えるように拭いてください。正しい洗顔にはどんな高級クリームにも負けない美肌効果があります。
美肌には「洗顔、保湿、UVケア」が基本
”肌は過保護すぎると怠けてしまう”という意見もありますが、そんなことはなくむしろ保湿が足りないと肌が乾燥に傾き、トラブルが起きやすくなります。加齢とともに肌の水分量は少なくなりクレンジングや洗顔でも潤いが流れ出してしまうので、保湿ケアは欠かせないでしょう。
クレンジング料や洗顔料は信頼できるメーカーのマイルドな洗浄力のものを選び、決してこすらず優しく洗いあげましょう。その後に化粧水を手で馴染ませたら、乳液・クリームと重ねます。乳液を省略し肌の悩みに合わせた美容液をプラスしてもいいでしょう。
美容オイルをお使いの人も多いですが、残念ながらオイルの保湿効果はそれほど高くないようです。保湿には、油分の膜で肌を覆って水分の蒸発防ぎ柔軟に保つ「エモリエント」と、セラミドなど潤いを保つ成分を与えたり、潤いを作り出すように働きかける「モイスチャライザー」の2種があります。
オイルにはエモリエント効果がありますが、本質的な保湿ケアになるのはモイスチャライザーの方です。クリームには双方の効果があるので、30歳を過ぎたらクリームをつけるようにしましょう。肌のエイジングの8割は紫外線による光老化です。朝のスキンケアでは最後に日焼け止めを忘れずに。
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