スキンケア化粧品に含まれる成分の正しい見極め方
目次
化粧品に含まれる界面活性剤は恩恵も多いので、すべてを悪者あつかいする必要はない
界面活性剤は水と油を混ぜられる物質
水に馴染みやすい構造(親水基)と油に馴染みやすい構造(親油基)をひとつの分子に持っていれば、界面活性剤と呼ばれます。身近なものでは卵の黄身も界面活性剤の一種です。水分と油分が混ざっているものはほぼすべて界面活性剤入りと考えられます。
化粧水や乳液はもちろん、コーヒーや牛乳などあらゆる加工食品に界面活性剤が入っています。例えば、じゃがいもの芽に含まれる「ソラニン」は神経毒をもつ界面活性剤です。こうした天然の界面活性剤は多数存在しますが、ほぼ毒性や不純物があり実用化されているのは卵や大豆由来の「レシチン」くらいしかありません。
そのため化粧品の多くは合成界面活性剤を使っています。界面活性剤には膨大な種類があり、性質的には4種類に大別されます。種類によって特徴が大きく異なり、刺激の強い成分もあれば刺激がほぼゼロの成分もあります。
化粧品の中身は3要素からできている
1.液体状の化粧品はすべて基本的に「水分」「油分」「界面活性剤」で構成されている
2.化粧品のカテゴリ別は水分・油分・界面活性剤の量の違いだけで成分の厳密な差はない
3.化粧水、乳液、クリームの違いは、水分・油分・界面活性剤の割合で決まる
化粧品とは、水分と油分を界面活性剤で混ぜ合わせたもので、これに防腐剤や安定剤などを添加していくのが基本的な作り方です。化粧水や乳液といった基礎化粧品はもちろん、洗顔料やクレンジング、ボディソープ、そしてシャンプーやトリートメントなども同じ構成で成り立っています。
化粧品の形態を決めるのは、水分・油分・界面活性剤の割合であり、成分の違いではありません。化粧水は9割以上が水分ですが、界面活性剤の割合を増やせばシャンプーになります。この構成に油分を増やせば洗顔料が作れます。
クリームは水分と油分を多めの割合で混ぜて、界面活性剤で乳化したものになります。実際は化粧水と大差ない乳液も存在しているため、成分表を見極めて購入することは肌に合わせて化粧品を選ぶうえで大切な知識となります。
界面活性剤による毒性の違いを知る
1.洗浄作用の「陰イオン系」、柔軟作用の「陽イオン系」は刺激成分が多い
2.肌に塗る化粧品には刺激のない「非イオン系」が基本的に使われている
3.陰イオン系・陽イオン系・両性イオン系・非イオン系の4種類の大別されている
一部の界面活性剤に刺激がある理由は、主に静電気を生じるからです。静電気を感じるとピリッと痛むように、人間にとって静電気は刺激になります。気づかない間も静電気は日常のあちこちで発生しています。認識されない微弱な静電気も積み重なれば、肌の炎症やかゆみを招くことがあります。
界面活性剤といっても4種類あり、刺激があるのはマイナスの静電気を与える「陰イオン系」とプラスの静電気を与える「陽イオン系」だけになります。陰イオン系は洗顔料やシャンプーなどの洗浄剤に使われ、その際に発生する静電気を中和するために、柔軟剤やトリートメントには陽イオン系が使われています。
界面活性剤の4タイプとは?
界面活性剤は刺激度により種類が異なります。肌への刺激度が強い順に「陽イオン系>陰イオン系>両性イオン系>非イオン系」となります。
・陽イオン系<強毒性・高刺激性>
☞陽イオン系は種類が少なく、刺激の強い「第4級アンモニウム塩」が主流です。しかし、最近は刺激の低い「第3級アミン塩」も比較的多く利用され始めている。
※主に柔軟剤として利用され、トリートメントの主成分でもある。触れた対象にプラスの静電気を与え、殺菌消毒作用がある。
・陰イオン系<低毒性・低刺激性>
☞「石けん」「ラウレス硫酸ナトリウム」などが有名だが、最近では静電気を与える力を弱めた「アミノ酸系界面活性剤」「酸性石けん(カルボン酸系)」も誕生している。
※主に洗剤として利用され、シャンプーの主成分である。触れた対象にマイナスの静電気を与え、アルカリ性にし洗浄力が増強する。
・両性イオン系<ほぼ無毒性・無刺激性>
☞ベビーシャンプーや食品にも使われるほど安全です。酸性で柔軟剤、アルカリ性で洗剤になる。
・非イオン系<ほぼ無毒性・無刺激性>
☞洗浄補剤や食品添加物として利用される。非常に安全性が高いがすべて合成成分からできている。親油性に優れ、脱脂性が高い。
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