噂のマカデミアナッツオイルの効果とは?
洗いすぎを防ぎ、皮脂に組成の近いマカダミアナッツオイルのような肌になじむ油分でいたわる
手洗いの見直しで改善
手荒れの原因は、ほとんどの場合「洗いすぎ」です。手洗いだけでなく皿洗いなどの家事も大きな原因となります。手のひらや指は、身体の部位の中でも特に皮脂が分泌されにくく、この部分を洗剤などで過剰に脱脂し続けるとバリア機能が損なわれ、手荒れを発症します。
お医者さんなどが手荒れ全般を「主婦湿疹」などと呼ぶのも、この症状が炊事や子供の世話で手を過剰に洗う主婦層に集中するからです。重度の手荒れに悩んでいる人は、手洗いの頻度を減らし水や洗剤に触れる際にはゴムやビニールの手袋を使うなどの工夫をすると、薬やクリームで抑えなくても改善する可能性が高いです。
補給すべきは皮脂の代わり
必要な皮脂が奪われてしまうから手湿疹が起こるのであれば、その皮脂の代わりになるものを補給してあげれば手荒れの制御が可能なはずです。ハンドケアには一般的にハンドクリームが用いられますが、クリームとは”油分”を多く含んだ化粧品のことです。
手肌に必要なものが油分であるなら、最もムダがないダイレクトな方法は油分そのものを補給することではないでしょうか。「マカダミ屋のマカダミアナッツオイル」は、マカダミアナッツ油100%のキャリアオイル(アロマセラピーで精油を希釈したり、マッサージに使うオイル)です。
マカダミアナッツ油は皮脂の組成に最も近いといわれる天然油脂で、人肌になじみやすい「パルミトレイン酸」を豊富に含むため、角層への高い浸透効果があります。お肌に塗るとすっとなじんで消えてしまうことから「バニシングオイル」とも呼ばれています。
様々な種類のオイルの中でも、皮脂の不足した手肌にはうってつけと言えるでしょう。塗る量に気をつけなければ、べたついてしまうのでコツがあります。少量を手にもみ込んでからティッシュなどで軽く指先を拭うと、触るものにも指紋がつかず使いやすいです。
ハンドクリームの場合、香料などのムダな添加物で肌荒れする可能性もあります。しかし、マカダミアナッツ油なら、その懸念もありません。刺激などはいっさいなく、顔などのスキンケアにも使えるオイルなのでせひおすすめします。
尿素配合の保湿メカニズムとは?
さて、ここであまりおすすめしたくないアイテムとして紹介するのは「尿素」という成分を配合したクリームです。手やかかと、ひじなどの硬くなった角質を軟化するアイテムとして「尿素クリーム」は有名ですよね。一般的には、尿素は強力な保湿成分として知られています。
しかし、この尿素クリームには重大な欠点があります。そもそも尿素はなぜ硬くなった角質を柔らかくできるのでしょうか。それは尿素は角質を「溶かす」力を持っているからです。尿素は「タンパク質変性剤」として有名で、高濃度で作用させると角質層を構成しているタンパク質を変質させて溶かし、軟化させます。
尿素による皮膚の柔軟効果はその特性の応用です。しかしタンパク質を変質させるということは、皮膚の組織をある程度破壊することも意味しています。皮膚の表面を溶かす作用のある尿素クリームには、皮膚を柔らかくする効果はあっても、手荒れを根本から解決する力はありません。
つまり、つかったその時だけ肌が柔らかくなっても、荒れる手肌を癒してくれたり、手荒れそのものを抑えてくれたりするわけではないのです。また、尿素で角質が薄くなった手で水仕事などを続ければ、よりひどい肌荒れになることも考えられます。尿素クリームは正しいハンドケア対策とは言えないのです。
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