健康でキレイな肌の育て方 肌のアンチエイジング
肌の健康さが美しさのバロメーター 肌のアンチエイジングのためにできることとは?
肌を健康にする条件とは?
私たちは肌を正常に保って快適に暮らすために、あるいは美しく見せるためにスキンケア用化粧品を使います。しかし、肌は生きていてそれ自体が健康を保とうと一生懸命働いています。今回は、その肌の働きを勉強していくのが目的です。
肌にトラブルが起こったとき、それに合ったアイテムを購入するのと一緒に、以下のことを意識できているか立ち止まって考えてみると肌への意識がいままでより高まるはずです。肌のしくみを知り、自分の肌の状態を考えて体質や肌質に合ったものを選んでいきましょう。
まずは「洗いすぎないこと」が大切!
乾燥肌や敏感肌の一番の大きな原因はズバリ肌の洗いすぎにあります。すでに述べたようにあなたの肌には、みずからを守るために自動的に保湿する機能が備わっています。角質を分解することで生成するアミノ酸などの保湿成分や、皮脂などがその大役を担っています。
洗い過ぎなどでこれらの水分や油分が不足すると、肌は乾燥するだけではなく刺激に対するバリア機能も弱まります。実際のところ、肌の汚れはそれほど頑固なものではありませんので、お湯で流せばそれなりにキレイに洗えてしまいます。
お風呂にしっかり浸かるだけでも、肌の表面の老廃角質や汚れはあらかた取れるのです。だから、もし洗浄剤を使うのならば特に汚れる部位だけで十分です。全身をしっかりと洗うのは一週間に一回程度と、それほど頻繁に洗わない方が身体にとってはいいのです。
このように肌本来の水分や油分を過剰に洗浄することを避ければ、わざわざ保湿剤を使って保湿しなくても自分の身体の機能だけで乾燥肌や敏感肌を緩和することができるのです。一度身体を熱心に洗うことをやめてみるか、洗浄力の弱い弱酸性の石けんなどに変更してみるとよいかもしれません。
肌を弱酸性にキープするために
肌の表面が弱酸性であることはご存じのことと思いますが、なぜ人肌が弱酸性なのかというとあなたの肌の上には「皮膚常在菌」という共生菌が生息しているからです。この菌類は過剰に増えると色々と悪さもしますが、正常な状態ではむしろ肌を守る働きをしています。その一つが「皮脂」を分解して「脂肪酸」という弱酸性物質を作ることです。
人間に悪さをする雑菌やウイルスはアルカリ性の状態を好むものが多く、弱酸性では活動が弱まります。そのため皮膚常在菌が弱酸性状態を作ってくれることで、あなたの肌は雑菌の進行を防いで健康でいることができるのです。
もし石けんなどで洗いすぎてアルカリ性に傾いたとしても、皮脂の分泌と常在菌の活躍によってしばらくすれば肌の状態は弱酸性に戻るのですが(30~1時間程度)、少なくともこの時間は雑菌類の攻撃を受けやすい肌環境になっていると言えます。
敏感肌の人が補うべき成分とは?
最近の研究で肌のバリア機能が弱っている皮膚には「セラミド」という物質が不足していることが分かってきています。セラミドとは皮膚の角層に存在する脂質で、一説にはこの成分が豊富なほど角質層のバリア機能が強まると言われています。
皮膚科学や化粧品の業界では古くからこのセラミドに注目しており、実際に皮膚に塗ることで乾燥肌や敏感肌が改善するという研究結果が数多く報告されています。しかもセラミドはステロイドなどの医薬品成分とは異なり副作用がなく、限りなく安全に皮膚の機能を向上させることができるとして期待されています。
セラミドの補給を売りにした化粧品は大手メーカーも多数そろえており、このブログでも何度も紹介しています。現時点で皮膚に塗ることで肌の機能が最も見込まれる成分は「ヒト型セラミド」と呼ばれるものです。化粧品成分表示では「セラミド1」「セラミドNP」のようにはっきりと”セラミド”と表記されています。
類似性分の「疑似セラミド」や「糖セラミド(セレブロシドやコメヌカスフィンゴ糖脂質など)」は、今のところメーカー以外の第三者機関などで確実に効果が立証されているわけではないのですが、大変高価な人型セラミドと比べると手に入れやすく、適度な配合量さえ確保できれば肌バリアの補強効果も十分期待できます。
セラミドも過剰な洗浄によって流失してしまいますが、洗いすぎを控えても乾燥肌や敏感肌が十分に改善できない場合は、セラミド入りの保湿剤などを使って外から補給することで肌バリアを整えましょう。
最高のアンチエイジング メラニンは悪者ではない
ヒトの老化を最もすすめる原因は「紫外線」です。紫外線は皮膚の奥底の遺伝子情報に傷をつけ、細胞生成のエラーを誘導します。それが長年積み重なるとやがて正常な細胞の生成が追い付かなくなり、皮膚は老化していきます。そのためヒトの皮膚は紫外線の侵入を拒む天然のアンチエイジングシステムを備えています。
それこそがあの「メラニン」なのです。メラニンは皮膚が紫外線を受けると作られる黒色の色素で、紫外線吸収効果があります。日焼けによって肌が黒くなるのはこのメラニンが紫外線の侵入を阻もうと製造されるためで”肌が黒くなるシステム”は本来、ヒトの皮膚の老化を抑えるためにあるのです。
実際にメラニンの生成量が少ない白人は、有色人種と比べても皮膚の老化スピードがとても速く、皮膚がんなどの発症率も非常に高いことが知られています。
コスメに潜む罠にご注意を!
アンチエイジングコスメの代表格である「美白化粧品」は、その多くにメラニンの生成を阻害する成分が使われています。しかし以前、ロドデノール配合の美白化粧品で起こった「白斑」という症状は、このメラニンの製造工場が完全に破壊されたものであり、白斑が起こっている場所は紫外線を防御するシステムが完全に停止しています。
つまり皮膚の持つ天然のアンチエイジングシステム機能が失われているのです。これほどまでの効果ではないにしろ、美白化粧品を使い続けるということは、肌の持つ本来のアンチエイジング機能の働きを狭めていることと同義です。わずかな効果も長年続ければ、肌に大きな影響を与える可能性はあると言えます。
また、基本的に人の皮膚は「刺激」を受けると細胞が活性化して新たな皮膚を製造しようとします。皮膚細胞の活性が速まれば速まるほど、細胞生成のエラーの数は増え、老化もそれと同時に促進されると考えられます。アンチエイジングコスメには副作用として「刺激が強い」ものが多くあります。
だから、その副作用を考慮してむやみに使い続けることは本当の老化予防といえるのか疑問に思います。
日焼け止めとメイクが大切な理由
このことを考えると、化粧品の範囲で可能な老化予防はそんなに数多くありません。第一には「紫外線を避ける/カットする」が肝心です。老化の第一要因が紫外線なら、可能な限り日光を避けて生活して、外に出るときは日焼け止めを塗ることです。
紫外線から肌を守るという意味であれば、メイクをすることも美肌を保つためにはプラスになるといえます。そして次に重要なのは「肌に負担を与えない」ということです。できるだけ皮膚刺激の少ない化粧品や洗浄剤を使用して、肌を労わり極力負担を与えないようにすることが老化の予防につながります。
つまり外部の刺激から肌を守り、やさしくいたわることが美しい肌を長く保つためにもっとも必要なことなのです。これはとても当たり前でシンプルな事実ではないでしょうか。
健康でキレイな肌を保つスキンケアのために
【正規品】江原道 クレンジングウォーター(450mL)クレンジング化粧水
商品紹介
POAPOA(ポアポア) ブライトクレイペースト 洗顔 120g
商品紹介
関連情報