専門のクリニックでの施術や美容医療について正しい知識を学んでから取り組みましょう

さらなる美しさへ最先端美容とは？

これまでに紹介したセルフケアは美容のピラミッドで言えば、基礎工事の段階です。ここからは、そこから１段２段上がった専門の分野であるクリニックの施術や美容医療などを中心にメソッドをまとめていきます。何事も知識がない状態で流されるように始めると、後で取り返しのつかないことになりかねません。

近年、美容医療の進化は目覚ましく、以前に比べポジティブな印象を持つ人も増えています。肌の土台作りの次のステップで、美容医療を味方につければ、あなたの肌の未来が明るくなります。正しい知識と最新の美容事情を学んで、じぶんにとってのベストな選択ができるように準備していきしましょう。

肌と健康のためのデジタルデトックス

電子機器と電波を発信するものが、人体に影響を与えていることを意識しましょう。近年、Ｗｉ－Ｆｉやスマホ、家庭電器の電磁波による様々な健康被害が報告されています。例として、不眠症、子どもの発達障害、細胞や神経の変性疾患、活性酸素の増加、全身の慢性炎症や代謝障害、ホルモンバランスの乱れ、不妊などが挙げられます。

家電から発生する電場はアーズを設置することで防げますが、磁場を安全基準値の２．５ｍＧ以下にするためには、６０ｃｍ以上離れるしか方法がありません。今後ますます発展していく無線通信インフラから身体を守るために、電磁波を直接受けない工夫やＷｉ－Ｆｉ環境との距離間の意識が必要です。

＜デジタルデトックスのやり方＞

◆夜１０時以降は電源ＯＦＦで、寝室に持ち込まない

☞電磁波は距離が近いほど影響が大きいので、デジタル機器は寝室に持ち込まない。携帯電話は「就寝中」はなるべく機内モードにし、夜間はＷｉ－Ｆｉをオフにしましょう。

◆使わない時は電化製品はＯＦＦにし、コンセントも抜く

☞コンセントを差しているだけで電場は出ている。スイッチＯＮで電場と磁場の両方が出る。ベッドは寝室のコンセントの差込口から遠いところに置く。家電にはアースを取り付ける。

ＣＢＤがホメオスタシスを整える

ＣＢＤはヘンプから摂れる天然化合物・カンナビノイドの一種です。ＣＢＤ（カンナビジオール）とは、ヘンプという植物の花穂の樹脂の中にできる天然の化合物で、ＣＢＤが医療業界で注目されたのは難治性の小児てんかんの改善がきっかけでした。アメリカ食品医薬局（ＦＤＡ）では２０１８年に治療薬として承認されています。

ＣＢＤの効果で一番大きいのは抗炎症作用で、ビタミンＣやＥよりも強力な抗酸化物質です。加齢や外因性の刺激（紫外線やニキビ、外傷など）による肌の老化に対して、細胞そのものを活性化させ、アンチエイジングに貢献します。「副作用のないステロイド」のような働きが期待できるので、重宝されています。

＜体と心にアプローチするＣＢＤの効能＞

経口から摂取する場合、特に症状がなく健康増進が目的の場合では、２．５～５．０ｍｇの容量が必要です。一度に２００ｍｇ以上のＣＢＤを摂取しなければ、不快感を覚えることはありません。同じくヘンプ由来の天然化合物・カンナビノイドの１つであるＴＨＣ（テトラヒドロカンナビノール）が引き起こすようなハイになる精神作用はなく安全で、依存性はない。

体☞筋繊維痛症、皮膚炎、関節炎、糖尿病、慢性疼痛、吐き気に効果がある。

心☞うつ症、不安、自閉症、てんかん、強迫性障害、不眠に効果がある。

ＮＭＮでアンチエイジング

ＮＭＮは若返り効果が発見された注目の抗老化成分です。ＮＭＮ（ニコチンアミドモノヌクレオチド）は、ビタミンＢ３の一種であり、体の中で自然と作られています。しかし、加齢に伴い体内での生産量が減り４０代では若いころの約半分になってしまいます。

ＮＭＮが体内から少なくなると加齢が始まり、身体機能や認知機能の老化が進むと考えられています。このＮＭＮを補充し、体内濃度を維持することで長寿遺伝子（サーチュイン遺伝子）が活性化されます。またＮＭＮは骨格筋、肝臓、心臓および眼を含む様々な代謝器官において、ミトコンドリアの機能を改善する＝「エネルギーの産生効率を上げて、活性酸素量を抑える」ことも報告されています。

＜ＮＭＮ療法とは？＞

若返り成分ＮＭＮは、体内でＮＡＤ＋という物質に変換される。ＮＡＤ＋はさまざまな酸化還元反応を媒介する必須の補酵素で、すべての生き物の体内に存在し、若さと健康維持に関与している。そのため、ＮＡＤ＋濃度を上げる方法として、ＮＡＤ＋の原材料であるＮＭＮを補うことが効果的である。点滴やサプリメントにより効率よく、ＮＭＮを体に取り入れることができます。

美容クリニックとの正しい付き合い方

患者に誠実に向き合い、大切にする姿勢の施設を見極めましょう。実際のところ７か月間適切なスキンケアをしても改善しない悩みは、専門家へ相談した方が時間もコストも結果もよくなります。クリニックは、保険診療を併設している方がおすすめで、皮膚疾患の裏に、内臓疾患や重篤な病気が隠れていることがあるからです。

また、肌の悩みの中には、外傷性色素沈着や皮膚腫瘍、眼瞼下垂証、皮膚炎、交通事故後の瘢痕拘縮など、保険診療で対応できるケースもあります。これまで真面目に保険料を納めてきたのですから。保険診療は立派な権利です。悩みや希望を伝えた結果、不必要な施術に対してはきちんと「必要ない」と言ってくれる医師に出会えたら最高です。

＜初めての診療はドクターの資質を見極めよう＞

医師の肩書だけで選択せず、ドクター自身がカウンセリングを丁寧に行うクリニックを選びましょう。患者に対して誠実に向き合い、一人ひとりを大切にする姿勢の施設を見極めるべきです。”丁寧に”とは時間をかけて診察するという意味ではなく、患者の立場になって考えてくれることです。

まとめ

正しいスキンケアを半年以上続けても、肌トラブルの改善が見られないようなときは専門家に相談しましょう。その際も、クリニックであればどこでもよいわけではなく、親身になってカウンセリング対応してくれるドクターがいて、できれば保険診療が適用されるところを受診するのがおすすめです。

また、美容のために最先端の科学知識にアンテナを張っておくことも大切です。美容医療の進歩は目覚ましく、今まで常識とされていたことが間違っていたと分かることも珍しくありません。また、自己流であるいはネットなどの不確かな情報を鵜呑みにするのも危険です。そして最後は自分の身体で試して確認しましょう。