あなたのスキンケアのやり方は大丈夫？　化粧品選びのポイント

もう迷わない　デイリースキンケア”正解の法則”

毎日行っているスキンケアは、人と見比べるわけではないので自己流で行って、間違ったケアをしていても気づかない人も多いのです。例えば「汚れをしっかり落とそうと力をいれてゴシゴシ」や「もったいないから化粧品の使用量は少しだけ」というものが代表例です。

そして、自分の肌に合うアイテムが選べているかきちんと理解できていない人も少なくないです。毎日行うことだからこそ、正しい方法を知らずに間違った方法を続けていたら、せっかくの努力も効果半減どころか、逆に肌トラブルを増やしてしまうことにもなりかねません。

そこで、あなたの不安を解消するためまずは、下の「間違いスキンケア法　ワースト５」に当てはまらないかチェックしてみましょう。

★間違いスキンケア法　ワースト５★

１．肌に合うスキンケアアイテムを選べていない

２．ゴシゴシこすりすぎている

３．使用料が少なすぎる

４．時間をかけすぎている

５．ゾーン別のメリハリスキンケアができていない

正しく実践すれば、１週間で美肌効果を実感できる

化粧品の効果がなかなか実感できていない人は多いのではないでしょうか。実際、正しく使えていなかったり、肌が健康的でなかったりすると効果は実感できません。化粧品には、３つの効果が出るように作られているので、まずはそこから確認していきましょう。

１つめは、肌が引き締まるとか、肌が明るくなるといった使った直後に実感できる効果です。２つめが、１週間から１か月使い続け、ハリが出るとかシミが目立たなくなるという継続使用の効果です。そして、３つめが心理的な効果で、「本当に効くのかな？」とあなたが疑っていると化粧品の効果が損なわれます。これは交感神経系が微妙に影響してしまうからなのです。

化粧品メーカーは使い続けて効果を実感してもらいたいため、１週間で何かしらの効果が出るような成分を選び配合しているものです。なぜなら、肌は１週間で角質の約半分が入れ替わるからです。「なんだか肌の調子がいい」とか「ファンデーションののりが良くなった」などが最初の１週間で現れる変化の代表例です。

最初に手ごたえが感じられると、楽しくケアできるようになり続けられるようになります。この好循環が健やかな肌を育む秘訣です。肌荒れをしている場合は、それが治ってからがスタートなので、そこから１週間で肌の変化を感じ取ってみてください。

今まで誰にも聞けなかった　化粧品何でもＱ＆Ａ　前半

今まで自己流で、他人に聞けなかったことや本当はどうなんだろう？と気になっていたことは意外に多いのではないでしょうか。そんな素朴な疑問にお答えしていくので、ぜひ参考にして肌トラブルのない美肌生活を送るために役立ててくださいね。

Ｑ　去年開封した日焼け止めや化粧水は使えますか？

Ａ　保管状態が良ければ、問題なく使えます。

　ほとんどの化粧品は使っている最中に雑菌が入ったとしても腐らないように、安全性を十分に考慮して防腐剤を配合しています。まったく開封していなければ、基本的には３年はもつを言われています。また、開封していてもフタや栓をしっかり締めてあれば１年ぐらいは大丈夫です。

ただし、保管場所は冷暗所が基本で、直射日光の当たる場所や窓際などの温度変化の激しい場所に保管してあると商品の色や中身が変化するおそれがあります。開けてみて異臭やテクスチャー変化を感じたら、使用をやめましょう。

Ｑ　化粧水をつけるとしみるのですが、使用をやめた方がいいですか？

Ａ　肌荒れしているのですぐにやめてください。

　「肌荒れしている状態でいろいろつけると肌によくなさそうだから、とりあえず化粧水だけつけています。」という方も多いと思います。しかし、角質が乱れている肌には水分の多い化粧水ほど刺激になりやすいです。

だから、しみるのであれば化粧水の使用はすぐにストップしてください。肌荒れしている間は、ワセリンなどの低刺激なものだけをつけて、状態が良くなるまで待ちましょう。

Ｑ　香料が肌を刺激するって本当？

Ａ　昔は、香料が原因でシミになることがありました。

　今では、化粧品の原料の安全性が非常に高くなっているのでなくなりましたが、かつては化粧品の香料が原因でシミやアレルギーの原因なることがありました。最近では、精製技術の進歩によって、低アレルギー化も進んでいるのですが、１００％アレルギーや皮膚炎を起こさないわけではありません。

肌トラブルの発生率がきわめて低く安全性が考慮されていますが、何らかの原因でトラブルが起きる人もいます。その場合は、無香料の化粧品もありますので、そちらを試してみましょう。

Ｑ　無添加って、やっぱり肌にいいの？

Ａ　メーカーによって基準が違うので何とも言えません。

　「無添加」の定義づけが一般的に決まっていないので、メーカー各社で差があるのが現状です。おおよそ色素や香料などは入れず、防腐剤なども最低限に抑えてあるものを指すようです。ただ、化粧品の安全性は近年とても高まっていて、必要だから入れている成分もあるので一概に、無添加だから身体にいい・よくないとは言えないのです。

Ｑ　メイクしたまま寝ると、シミになるって本当ですか？

Ａ　「メイクしたままでシミになる」はウソ！

　メイクアップ料は基本的に安全な原料しか使っていないので、肌に多少残っていてもそれが原因で肌トラブルを起こすことはほとんどありません。「それならクレンジングしなくていいの？」と思う方もいるかもしれません。しかし、クレンジングの目的は化粧膜などにほこりなどの汚れが付くので、肌が新陳代謝できるようにその日の汚れはその日のうちに落としてほしいということです。

メイクアップ料が肌の中に入っていくというのも誤解で、現在使われているほとんどのメイクアップ料の色素は、粒子が大きいので肌には沈着しません。ただし、メイクアップ料は油分を含むのであまり放置するとニキビなどの肌トラブルの原因になることもあるので注意しましょう。

今まで誰にも聞けなかった　化粧品何でもＱ＆Ａ　後半

Ｑ　オールインワン化粧品はよいのでしょうか？　

Ａ　あまりおすすめできません。

　オールインワン化粧品はその手軽さから人気のようですが、肌の状態や季節によって、水分や油分の補給バランスを変える必要があります。つまり、保湿美容液を夏は少なめに冬は多めにする、冬は口元にだけクリームを足すという微調整などです。

オールインワン化粧水だとそれができません。たしかに手軽で便利そうではありますが、肌は日々体調や季節によって変化します。簡単に済ませたいといって、肌を犠牲にしては本末転倒だと思いますので美肌のためにもあなたの大切な肌を丁寧に扱ってあげましょう。

Ｑ　若いうちから高い化粧品を使うと、肌を甘やかすことになる？

Ａ　逆に鍛えることになると言われています。

　若いうち（思春期の性ホルモンのアンバランスが落ち着いたあと）に高い化粧品を使っておくと、肌を鍛えると言われています。老化が始まってからでは、マイナスのものをプラスに引き上げる作業になりますが、若い肌をさらなるプラスへ上げておくと、エレベーターのようにガクンとは落ちずにエスカレーターのように老化がなだらかになると言われています。

こういった研究はそこまで多くなく確かな結論は出ていませんが、皮膚科の専門医や化粧品メーカーの研究分野ではよく知られている話だそうです。そうは言ってもスキンケアは毎日続けるものなので高価だと続かないというのなら、経済的に無理のないものを選んだ方が良いと思います。

Ｑ　化粧品はすべて同じブランドで揃えた方がいい？

Ａ　できるだけ同じブランドで揃えたほうがいいです。

　化粧品は薬事法に基づいて作られているので、基本的にはどの化粧品を組み合わせて使っても問題ありません。しかし、メーカーが努力してもっともよい組み合わせで作り上げるのが、同じブランドのラインですから浸透率や使い心地もより良くなっているはずです。

Ｑ　化粧品は冷蔵庫で保管した方がいい？

Ａ　説明書に記載がなければ、その必要はありません。

　特別に冷蔵庫保存の記載があるもの以外は、その必要はありません。逆に冷蔵庫への出し入れによる温度変化で化粧品が傷んでしまうこともあります。多くの化粧品は通常の使用条件の中で安定が保たれるように処方や容器の配慮がされているので、室温保存で十分です。ただし、日の当たる場所は避けてください。

Ｑ　同じ化粧品を使い続けると肌が慣れてきてしまい、効果が薄れるって本当？

Ａ　劇的な変化はなくても、継続使用の肌効果がでます。

　確かに、最初に使ったときの感動的な使用感とか、肌効果実感が薄れていくことはあると思います。しかし、肌に合った化粧品を使い続けることで、肌は健康的な状態を保ち、結果として最大限効果が発揮されるものです。化粧品は本来、薬ではないのでこのような継続使用での効果を期待するものと考えた方がよいです。

まとめ

肌に関する悩みやトラブルは誰もが一度は経験したことがあるものだと思います。そんなとき、デリケートな問題なので、誰かに相談するとか、病院に通うというのはハードルが少し高いと感じる人もいるかもしれません。毎日行うスキンケアは時間もコストもかかるもので、せっかくなら正しい方法で理想の状態を実現したいものです。

正しいスキンケアについては、一人ひとりの肌や体質が違うため自分に合ったものを選ぶ必要がありますが、間違った方法で続けてしまうと、肌トラブルの原因になってしまうこともあります。美肌は日々の習慣が作るものでですので、これから紹介していく”正しいデイリースキンケア”を身につけてくださいね。