大人ニキビを治す正しいスキンケア
目次
20代からの「大人ニキビ」のしくみを知って的確なケアによる「予防」が最重要!
ニキビができる理由やしくみは複雑で誤解だらけ
ニキビは、誰もが一度は経験したことがある肌トラブルですが、しくみを理解している人は非常に少ないです。そもそも誤解されがちなのは、ニキビは皮脂が多いからできるわけではなく、乾燥肌の人にも大人ニキビはできてしまうようです。
ニキビができるきっかけは、毛穴の出口の角質が厚くなって毛穴をふさいでしまうことでおきます。そして、ふさがれた毛穴の中で皮脂が詰まり、アクネ菌が過剰に繁殖してニキビになるのです。昔から「アクネ菌がニキビの原因菌だから殺菌すべき」という考え方があるようです。
しかしアクネ菌は皮膚の常在菌であり、肌表面のバランスを正常に保つ働きがあります。では何がニキビの原因かというと、ホルモンバランスの乱れや免疫低下と言われています。ストレスや不規則な生活、偏食、睡眠不足、運動不足など生活のあるゆることが影響するので、原因が簡単には特定できないケースが多いのです。
カン違いスキンケア チェックポイント
◆メイクをしていない時も、クレンジングをしてダブル洗顔している
◆洗顔後は化粧水しかつけない
◆ニキビが化膿したら、イオウ配合の塗り薬で乾かして早く治す
◆大人ニキビに乾燥させるようなニキビ用化粧品を使う
※ニキビが慢性化している人は、スキンケアだけでは治らないことが多いので、早めに皮膚科を受診してください
”大人ニキビ”の特徴を理解しておこう
最近とても増えている20代からの”大人ニキビ”は、10代のニキビと違う大きな特徴が2つあります。1つは部位が異なり、あご周辺にできやすく、治りにくいうえに跡が残りやすいという難点があります。もう1つは、食生活よりも睡眠不足やストレスの影響がはるかに大きく悪化するという点です。
突然に見えるニキビも、肌内部で炎症が起こりそれが肌表面に出てくるまでのプロセスがあります。ニキビケアの最重要事項は、表面に見えていない時期からのケア、すなわち「予防」になります。色々なことが少しづつ積み重なってできるニキビは、できてから治すのがとても大変になるからです。
正しいスキンケアを知るために理解しておきたい ニキビができるプロセス
初期段階 ニキビのでき始め
男性ホルモンの影響や皮脂の分解産物の影響で、角層が角化異常を起こして毛穴の出口が狭くなる。
第1段階 白ニキビができる
毛穴の出口が狭くなると、皮脂が毛穴の中にたまりそれをエサにアクネ菌が繁殖して、毛穴内は炎症を起こす。
※毛穴が閉鎖された状態になり、塗り薬も浸透しにくい。
第2段階 炎症が起こる
炎症が起こると穴のまわりまで赤く腫れあがる。毛穴の中やまわりに白血球が集まりアクネ菌を攻撃し始める。
※寝不足がニキビの炎症をエスカレートさせることもあるので注意しましょう。
第3段階 ニキビ跡ができる
炎症が進むと毛穴の壁が壊れて炎症が拡がることもある。炎症が強くなりすぎると凹んで跡が残ったりする。
※クレーター状の陥没が残るのは必ずしもつぶしたためではない。炎症が強くなりすぎるとどうしても凹みやすくなるが、炎症の強さは体質により決まる。
睡眠不足になると肌の免疫が低下する 内側スキンケア
ニキビができる原因としてホルモンバランスの乱れがありますが、これをスキンケアだけで正そうとするのは無理があります。ホルモンバランスを整えるには規則正しい生活が必要ですが、特に睡眠不足はニキビの大敵で肌の免疫力が低下するため、ニキビが大きく腫れやすくなるので注意が必要です。
ニキビを予防するには、食事よりも毎日6時間以上の睡眠を確保する方が大切です。その上で就寝時間を揃え、肌の再生に関わる成長ホルモンの分泌を促しましょう。”大人ニキビ”の対策として睡眠時間を確保し、起きる時間と寝る時間を揃えることは、今すぐに改善することができ、さらに効果も大きいのでぜひ取り組みましょう。
過剰な油分はアクネ菌の栄養源に
アクネ菌は油を栄養として繁殖するので、油分が多いオイルやクリームなどの化粧品はニキビを悪化させてしまいます。”ニキビができるから化粧水しかつけない”という人もときどきいますが、それは間違いで肌が乾燥しすぎると角質が厚くなり、かえって毛穴をふさいでしまうのです。
なるべく水分を保ち、肌を柔らかく保つことがニキつけるようにニキビ予防になります。余分な油分は洗顔ですっきり落とし、油分の少ない保湿美容液をつけるようにします。最近は「ノンコメドジェニック」と表示されたアクネ菌の栄養素になりにくい油分だけで作られた化粧品もありますので試してみてもよいでしょう。
※ニキビができやすい脂質肌の人は、洗顔の際に生え際やフェイスライン、あご下などにすすぎ残しがないよう気をつけましょう。洗顔料が顔に残ったままだと、ニキビの原因になりかねません。
化粧水はビタミンC誘導体がおすすめ
ビタミンCには皮脂を抑える効果がありニキビ予防に役立ちますし、ニキビ跡の赤みを薄くする作用も期待できます。それには肌への浸透を高めた誘導体型のものを選ぶのがポイントです。繰り返しになりますが乾燥はニキビを助長させるので、ビタミンC誘導体の化粧水の上から、必ず保湿美容液を塗るようにしましょう。
昔から、ニキビ用としてイオウ配合の塗り薬がよく使われますが、殺菌作用や角質柔軟作用の他に脱脂作用もあるため、10代の皮脂の多い肌ならまだしも大人ニキビ肌に使うとガサガサ荒れてしまうことになります。ニキビ用化粧品を使うなら、乾燥させない「大人ニキビ用」「敏感肌用」などの表示のあるものを選ぶようにしましょう。
毛穴詰まりを予防してニキビ対策を
スキンケアや生活リズムを見直してもできてしまうニキビがあります。それは生理前ニキビと言われ、黄体ホルモンが皮脂分泌を活発にさせることが大きくかかわっています。この時期はスペシャルケアとして週1~2回のピーリングコスメを普段のケアに取り入れて、生理前のニキビを予防をしましょう。
ピーリングには余分な角質を剥がす作用があるので、毛穴が詰まりにくくなります。ピーリングコスメにはふき取りタイプや洗い流しタイプがありますが、肌にやさしいのはミルクかジェルタイプです。肌への強すぎる摩擦は肌荒れや皮脂の分泌を促してしまいますので、強くこすらないようにしましょう。
油分の少ないファンデーションをチョイス
最近はメイクアップ料の進化から昔のように「メイクをしたからニキビができる」ということは少なくなりました。しかし、油分がニキビを悪化させるため、クリームタイプのファンデーションは特にオイリー肌の人には注意が必要です。どうしてもニキビ部分をカバーしたいというのであれば、その部分のみコンシーラーを使うのなら問題ありません。
化粧下地も油分を含んでいてニキビには適さないので、保湿美容液などを塗った上から直接、パウダー類を重ねて塗るのがおすすめです。パウダーだけでは粉浮きしてつきにくい場合には、保湿成分が配合されている少ししっとりしたパウダーファンデーションを選ぶとよいでしょう。
ニキビを寄せ付けない栄養素をたっぷり摂る
ニキビは体内バランスの乱れから、毛穴の出入り口がふさがれてしまう角化異常を起こすことから始まります。予防は、皮脂の分泌を抑える食物繊維やビタミン類が豊富に含まれた食事がポイントになります。便秘はニキビの原因になりますので、スムーズなお通じのためにも食物繊維を積極的にとりましょう。
他にニキビ予防のために摂りたい栄養素は、毛穴ケアと同様に皮脂の分泌を抑える効果のビタミンB1とB2です。さらにビタミンEは、血流を改善することで角化異様の発生や色素沈着を防ぐのに役立つ効果を持ちます。ビタミンEが豊富な食品は、アーモンド、ツナ缶、かぼちゃ、赤パプリカ、アボカドなどが挙げられます。
まとめ
”大人ニキビ”は必ずしも皮脂が多いだけが原因ではなく、乾燥肌の人でもできてしまいます。毛穴をふさぐ原因が余分な皮脂なのか、それとも乾燥により角質が厚くなって毛穴を塞いでしまうのかにより違いがあります。
しかしいずれにせよ、毛穴の中で皮脂が詰まり、アクネ菌が過剰繁殖することで炎症が起きてしまうためにつくられる”大人ニキビ”のしくみは理解していただけたでしょうか?たとえ昔からの習慣であっても、肌に悪そうな習慣はすべて改善していくのが美肌への道です。
スキンケアはあくまで予防であり、ニキビの原因を作らないようにスキンケアを見直していきましょう。そして、栄養バランスを考えて食事と十分な睡眠で肌トラブルを起こさせない肌土台をつくることが大切です。
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