美髪のための「美容師選び」のルール　髪をキレイにするためにヘアケアを大切にしている美容師の見つけ方

「お医者さんタイプ」の美容師を探す

あなたの顔に合った髪形をつくってくれるヘアサロンや、最先端のオシャレな髪形をつくるヘアサロンなど、美容室にもいろいろな得意分野があります。美容師は「デザイナータイプ」と「お医者さんタイプ」の２つに大きく分けられるそうです。どちらがいい悪いというのはありません。

とにかく自分の髪をキレイにしたいという人はお医者さんタイプの美容師を選んだほうがいいでしょう。「髪の毛は治らない」とはっきりと伝えてくれます。それは縮毛矯正もパーマも髪を傷めない薬はないと熟知しているからです。そのため毎回カラーやパーマの提案はしないはずです。

今回は、髪をキレイにするためにヘアケアを大切にしている美容師の見つけ方を紹介します。業界で正しいとされていることをやってもお客様の髪がキレイにならず、業界の常識がすべての人に当てはまるわけではありません。そのため一般の美容師とは違う美容師を見つける必要があります。

腕のいい美容師さんはどうすれば見つかりますか？

自分で情報発信している美容師を探してみてください。多くの美容師は担当するお客様をキレイにしたいと思って働いています。しかし、美容師の世界にも技術の上手い下手や知識の差があります。腕のいい美容師を探すときには、まずブログを毎日書いているなど、自分で情報発信している人を探してみてください。

ヘアケアやカット、カラー、パーマ、縮毛矯正などの記事を更新し続けるには知識だけでなく、勉強や経験も必要だからです。気になる美容師を見つけたら次はＳＮＳを使って実際にその美容室に行ったことのある人を探して、その人が美容室に行った直後ではなく、１か月後にアップしている写真を見てください。

美容室の直後はトリートメントやブロー、スタイリング剤でキレイな髪に見えるため、本当の髪の状態はわかりません。１か月後の髪がキレイかどうか、または、自分でセットできるかわいい髪形に切ってくれているかどうかで美容師の実力を判断してください。

美容師あるいは美容室が発信している情報よりも、実際に行ったことのある人が発信している情報の方が信頼できます。逆に、クーポンサイトなどの広告だけで選ぶのはおすすめできません。それと口コミサイトだけで決めてしまうのもおすすめではありません。

髪を「治す」という文句は基本的にはウソです。シャンプーやトリートメントだけでなく、カラーやパーマ、主公文矯正でも「髪が治る」となかには宣伝しているものもあります。また、広告やＨＰに１回のビフォーアフターしかのせていない美容室にも注意してください。一回だけの施術内容をみて良しあしを判断しないことです。

やっぱり、高くても有名な美容室の方がいいんですか？

有名だからいいということはありません。「店」ではなく「人」で選んでください。老舗やブランドサロンの良いところは、教育がしっかりしていることです。お店の看板を背負っているので、一定水準のレベルはあります。ただし、そこで働いているというブランドだけで慢心している美容師もいます。

また、技術を高めていかなければならない美容師の世界であるのもかかわらず、有名店では一定の給料が保証されているため競い合ってまで腕を磨こうという向上心のない人もいます。そのため、有名な美容室だから誰が担当になっても良いとは言えません。

また、美容室に就職するとお客様の髪を切るスタイリストになる前にアシスタントとして仕事を覚え、技術を高める場合がほとんどです。しかし最近は業界一般の傾向としてその修行の期間が短くなっているようです。つまり、経験の浅い美容師が増え、お客様の髪を切り、パーマやカラーをしているということになります。

もちろん、実践でしか学べないこともあるのでそのこと自体が悪いといっているわけではありませんが、スタイリストになったとたんに練習や勉強を辞めてしまう人も中にはいます。当然、スタイリストになってからが本番で、より一層技術を高める努力をしなければなりませんが、一人ひとりの意識によって技術は変わります。

それから、値段の高い美容室には高いなりの理由があります。例えば、カラーやパーマで髪のダメージを少なくするためには残留性分の除去に薬を使用しなくてはなりません。すると薬剤の値段だけやはりお金はかかってしまいます。逆に安すぎる料金の美容室ではカラーやパーマの後に使う処理剤のが経費の問題で使えず、残留性分が除去されていない可能性もあるのです。

とはいえ、高ければどこでもいいというわけではありません。高い美容室はヘアケアや縮毛矯正、最新のヘアデザインなどそれぞれの専門に特化していることが多くなります。「今は美容室の名前で選ぶ時代」ではないと思います。まずは自分に合いそうな腕のいい美容師を探してみてください。

初めていく美容室で失敗しない方法はありますか？

「ドライヤーで乾かすだけで毛先が内側に収まる髪形はできますか？」と聞いてみましょう。美容師のブログやＳＮＳをみて美容師の腕やセンスを確認し、ここにしよう！と決めたとしても、初めていく美容室が本当に大丈夫なのか心配になりますよね？

初回で失敗しない方法としては、予約をスタイリングだけで頼むことです。シャンプー、ブローだけのスタイリングで新しくなった美容師と自分のセンスが合うか、「かわいい」という価値観が合うかどうかを試してみてください。スタイリングでイメージが違った場合、そこでカットするのはやめておいたほうがいいでしょう。

スタイリングの印象はいいものであれば、次に「もし今度カットを頼んだとしたら、どんな感じに切ってくれますか？」と聞いてみてください。その時の答えで「この人に任せたい！」と思ってから、実際にカットを頼んだ方がいいと思います。

ただし、美容室に腕があっても髪の傷み具合や前回の美容室での施術が原因で、カットだけではオーダー通りの髪形にすることができない場合もあります。そのため「できない理由」を明確に教えてくれて、別のより良い提案やいつまで髪を伸ばしたらできるのかをはっきりと伝えてくれる美容師であれば信頼して任せても良いでしょう。