「何をやっても肌の調子がよくならない」　美肌をつくるインナーケア

美しい肌は食事からつくられる

必要な栄養をしっかりと補給し、肌を労わる食生活をしましょう。私たちの肌は、とても繊細であり、様々な外的要因やストレスなどに負けない肌にするには、健やかな肌細胞＝土台を作る必要があります。健やかな肌細胞は、血液によって運ばれる栄養と酸素、そしてターンオーバーによってつくられます。

そこに働きかけるのがインナーケアと呼ばれ、食べ物から美肌に必要な栄養素を摂ることで新しい細胞を生み、ターンオーバーなどの肌機能を正常に保つのです。しかし、現代人の多くは慢性的な栄養不足に陥っており、たとえ肌にいい栄養素を摂っていても腸内環境が悪いと吸収されないので、まずは腸活を意識した食生活に切り替えることです。

＜間違ったヘルシーで新型栄養失調に！＞

・糖質オフやカロリーカットのダイエットが、ヘルシーだという思い込みは間違いです。

・女性が総合的に足りていないのは、タンパク質や鉄分、亜鉛、ビタミンＢ、ビタミンＤなどが不足すると肌はカサカサになり老けて見える。

睡眠が肌を再生・修復するカギ

規則正しい睡眠で健康的な肌のコンディションを維持しましょう。成人が毎日確保するべき睡眠時間はおよそ６時間です。慢性的な睡眠不足は肌の健康に大敵です。脳を休息させて病気や老化を防いでくれるメラトニンは就寝前に分泌され、さらに細胞の修復や新陳代謝の促進などを司る成長ホルモンは、深い眠りの際に大量に分泌されるからです。

また、人体には糖新生（肝臓でアミノ酸や乳酸などからブドウ糖を作り出す）という機能が備わっていて、栄養を摂取しない睡眠中でも低血糖にならないように糖新生が働きます。これにより、創傷治癒や感染防御力を高めます。修復が必要な組織に優先的に糖の供給が行われて、損傷を受けた皮膚や粘膜の回復も早くなるのです。

＜睡眠とホルモン分泌のメカニズム＞

就寝してから約３時間後に成長ホルモンの分泌がピークとなり、その後成長ホルモンと入れ替わり、覚醒ホルモン

（コルチゾール）が分泌して目が覚めていく。睡眠が短いとこのリズムが乱れる。

肌細胞の活性化のための運動とは

軽い有酸素運動で基礎代謝を上げ、汗をかいてデトックスしましょう。パソコンや携帯電話を日常的に使う現代人は、同じ姿勢で長時間を過ごすことが多く、血流が滞ることによる健康リスクを抱えています。その影響は肌にも表れてくるので、適度な運動は欠かせません。

軽い有酸素運動は、筋力や基礎代謝アップなどの健康効果だけでなく、実は美肌効果も期待大で身体を動かすことで血流やリンパの流れを改善し、有害物質の排せつにもつながってデトックス効果も得られます。ただし、、激しい運動は活性酸素を増やすので、軽い散歩やジョギングなど継続しやすいものを選びましょう。

＜理想はストレスフリーな有酸素運動＞

実際の汗の解析で、薬物やポリ塩化ビニル、塩素系殺虫剤、有害金属などが検出されている。軽い有酸素運動で程よく汗をかくとデトックスにつながる。

美肌にはストレスフリーな環境

肌は心を映し出す鏡と言われますし、自分を労わる時間を大切にしましょう。現代はストレス社会といわれ、厚生労働省による調査では、日本人の４８％（１２歳以上を対象）が日常生活で悩みやストレスを抱えており、また働いている人の約５８％が仕事に強いストレスを感じていることが明らかになっています。

心理ストレスが蓄積されていくと心も体も疲れがちになり、その影響は肌にも及びます。しかし、ストレスの要因はいたるところにあり、すべてを取り除くことはできません。だからこそ、リフレッシュ＆リラックスできる環境を作るなど、自分をいたわるストレスケアを習慣にしましょう。

＜自分を労わるリラックスタイム＞

ヒーリング音楽を聴きながらハーブティーを飲んだり、マッサージをしたり気分に合わせてリラックス方法を変え、ストレスを解消しよう。

デジタルデバイスが肌に悪影響を与える

生活に欠かせない電子機器が肌にダメージを与えています。スマホやパソコンなどの電子機器から発生する電磁波は、身体に多様な影響を及ぼします。原因不明の頭痛や肩こり、肌トラブルや手足のムズムズ、慢性的な疲労や不眠、不妊やアレルギー、イライラやうつ、身体だけでなく精神症状が出ることも多く、そんな症状が当たり前になっている人も多いでしょう。

また、近年ではブルーライトも問題視されていて、無意識に浴び続けると肌が老化（光老化）を加速させることが分かっています。だからと言って、電子機器をすべて排除することは社会生活を営む上で不可能ですので、いかに電磁波と共存していくか、日常生活での工夫が大切になります。

＜デジタルデバイスの悪影響を意識しましょう＞

パソコンや携帯電話、テレビはもちろん、今流行りの５ＧやＷｉ－Ｆｉも危険な電磁波を発しているので、意識的に「デジタルデトックス」が必要になります。

まとめ

身体の内側から美しい肌を目指すインナーケアはいかがでいたか？意外に当たり前のように受け入れていたこと、知っていたことでも、改めて肌や健康のために意識して取り組んでみるいい機会になったのではありませんか。正しい行動をすれば、望む結果が出ると思います。

それでも一人で取り組むのは難しいものです。ぜひ友人や知り合いと美肌のための情報を共有して、仲間の輪を広げていきましょう。そうすることで、コミュニティの中での環境が整えば、あなたも日常生活の中で自然と取り入れられるようになりますよ。そして生き生きとした毎日を送ってくださいね！