よくあるお肌のトラブル　あなたはどれを治したいですか？

活性酸素を減らす肌習慣

抗酸化力をキープし、サビない身体を目指す。活性酸素は呼吸をしたり食事をしたりするだけで発生しますが、増えすぎると肌細胞を攻撃して肌の老化を加速させます。本来私たちの体内には、抗酸化酵素や抗酸化物質を使って活性酸素を消去するシステムが備わっていますが、歳を重ねるとその働きが低下し身体がサビやすくなります。

そのため、普段から活性酸素を生む原因をできるだけ避け、食事から抗酸化成分をを取り込むことが大事です。調質なたんぱく質、各種ビタミン、ミネラルの他、キサントフィルやグルタチオン、各種ポリフェノールなど抗酸化作用のある食材を意識して摂取する「サビない食生活」に切り替えましょう。

＜活性酸素が大量に発生する原因＞

紫外線、喫煙（副流煙）、大気汚染物質、ストレス、過度な運動など、日常生活で生じる酸化ストレスが体内に活性酸素を発生させる。

健やかな美肌をつくる引き算

化粧品に頼らないシンプルケアこそ美肌作りの基本です。日本人は欧米人に比べると、スキンケアにお金と時間をかけすぎていると言われています。肌質や生活環境の違いはありますが、欧米人はクレンジングや洗顔料、化粧水を使わないシンプルケアが主流なのです。

それに対して日本人は赤ちゃんの頃からスキンケア商品を使い、歳をとると化粧水、乳液、美容液、パックとスキンケアのフルコースになり、さらにメイクも重ねて装うことが日常になっています。化粧品には肌に負担をかける成分が使われているので、結果肌のバリア機能を壊し敏感な肌になってしまいます。

肌本来の持つポテンシャルを活かすことが何よりも美しい状態なので、足すのではなく何もしなくていい肌を目指しましょう。

＜化粧品のフルコースは必要なし！＞

ほとんどの化粧品に肌にダメージを与える界面活性剤が使われているので、化粧品を重ねれば重ねるほど、ダメージは大きくなってしまいます。

触れないケアが肌ストレスを軽減

摩擦ダメージを除いてバリア機能を正常に保ちましょう。肌への摩擦は、シミやくすみ、シワ、吹き出物、乾燥など様々な肌トラブルを引き起こします。スキンケアではクレンジングや洗顔が特に摩擦のダメージが大きく、メイクや汚れを落とそうと力強くこすることで、皮脂膜を壊してバリアレスな状態にしてしまっています。

ふき取りタイプの化粧水やパック、美顔ローラーを頻繁に使う人も、肌が悲鳴を上げているので今すぐやめましょう。また、就寝中も要注意で肌と寝具が摩擦を起こすと、角質がダメージを受けて肌の炎症やキメの乱れに直結します。これが乾燥肌や敏感肌の原因にもなるので、寝具は清潔に保ちましょう。

＜カン違いケアを今すぐやめよう！＞

ゴシゴシ洗うと皮脂膜まで落としてバリアレスな肌になります。また肌に刺激を与えるとハリが出るからと、手で叩くのも肌をいじめているのと同じなのでＮＧです。

肌の天敵「紫外線」との付き合い方

日焼け止めだけに頼らない紫外線対策を考えましょう。一年中注意が必要な紫外線は、一日で見ると午前１０時から午後２時くらいまでが紫外線量が多く、お昼前後ピークになるので日中の紫外線対策は不可欠です。日常生活でまずできることは、物理的に紫外線を避けることです。

帽子や日傘、サングラス、肌を出さないウェアなど、皮膚や眼を守るアイテムが必須で、ＵＶカット加工が施されたものを選ぶとより効果的です。次に地面や建物の反射で回り込んでいる紫外線や、素材を透過してくる紫外線を防御するために日焼け止めを塗ります。

ただし、肌への負担が大きいので、紫外線が当たりやすい部分に限定して補助的に使いましょう。

＜ＵＶカットアイテムを上手に取り入れる＞

・日傘：最近は紫外線、赤外線、可視光線も１００％カットする素材もある。

・サングラス：紫外線は白内障の原因になるので、ＵＶカット加工が必須です。

・帽子：つば広タイプが理想的で、こちらもＵＶカットタイプがあります。

・衣類：長袖か軽い羽織もので腕をカバーし、首回りも隠せるとベスト。

・日焼け止め：「紫外線吸収剤不使用」「ノンケミカル」と表示のあるものを選ぶ。

肌によくない化粧品の見極め方

一般的な化粧品の多くが肌に刺激を与える成分でできています。化粧品の主な成分構成は、水・油・界面活性剤の３つです。水と油を界面活性剤で混ぜ合わせて基材に、効果効能をうたう訴求性分のほか、増粘剤や安定剤などの品質保持成分を添加しています。

なかでも界面活性剤は、洗浄、浸透、乳化、保湿などさまざまな作用があり化粧品には欠かせないものですが、肌のバリア機能を壊して、潤いを奪う要注意成分でもあります。また、品質保持成分も肌への負担が大きく、多かれ少なかれほとんどの化粧品に使われています。

どちらも使用感を底上げするので、成分表示を見てもわからないときは「肌なじみがいい」「使い心地がいい」ものに注意してください。

＜主な化粧品の基本構造＞

・訴求性分：肌悩みに効果・効能を発揮する成分

・界面活性剤：水と油を結びつける成分

・品質保持成分：増粘剤、防腐剤、酸化防止剤など

・油性成分、水溶性成分

まとめ

肌は健康のバロメーターとも言われ、食生活や生活習慣だけでなく、外部の刺激からも影響を受け続けています。そのため肌の機能を正常に保つためにも、スキンケアや化粧品の使い方が重要になります。肌には本来、皮膚の再生力やバリア機能が備わっていて、修復が行われることで美しい肌に保たれます。

しかし、その肌の機能を低下させると肌トラブルを招いてしまうので、肌荒れがひどい人は生活を見直すことから始めてみてはいかがでしょうか。正しい知識で、肌にとって良くない習慣をやめれば、美しいハリやツヤのある肌によみがえります。この機会に肌トラブルの起きない化粧品に切り替えていくタイミングなのかもしれませんね。